アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

青空とひまわりと、・・東武電車

2024-07-15 15:00:00 | 鉄道写真(EC)
 関東近郊へと撮影に出かけ、移動の合間を見つけては以前には立ち寄らなかった路線にも目を向け、新たな興味を見つけている。とはいうものの、梅雨の時期でもあり、相変わらず連日の猛暑で、外出には積極的にはなれないでいるが、今回は、梅雨の晴れ間を期待して埼玉・群馬方面へと廻ってきた。
 秩父鉄道には、思いのほか頻繁に出かけており、蒸機を始め古い電車や貨物列車の撮影を楽しんでいる。その道中にある東武鉄道・西武鉄道にも気になるポイントが散見され、いつか行きたいと思いながらもそのままの状態だったので、今回は新しい発見を期待しつつ出向いてきた。
 前出したカシオペアの客車E26系は、製造から25年を迎え、そろそろ引退を囁かれているが、東武の電車には、さらに長寿の電車たちが今も元気で走っているのである。今回掲載する8000系電車は、更新改造はされているがすでに45年選手も存在するとか。どこの鉄道会社でもベテラン車両は、地方路線で細々と活躍をしているものだが、ここ東武伊勢崎線でも、かつては本線上を駆け巡っていたであろう電車が、車体を大きく揺らして走っているのだ。
 日が射すと、一気に気温が上がりムシムシが耐えがたくなるのだが、一面に咲いた向日葵は、いきいきとして青空に向かって凛とした姿を見せていた。
 2024-07       東武伊勢崎線  8000系801-1

各地で華を添えるラッピング車両たち~伊豆急2100系

2024-06-02 17:00:00 | 鉄道写真(EC)
 最近東急線に東海道新幹線色の電車が走り始めた。白地とブルーのツートーンという、昔から馴染みのカラーリングに、N700系列のようなブルーの2本線が入っており、とてもスマートな印象だ。これは昨年開業した新横浜線1周年を記念して、現東横線の主力型である5050系電車1本をラッピングしたものだ。
 このところ、アントンKも何度か遭遇し実車を見たが、最近のラッピング技術は凄いものだと感心してしまった。一足先に同じ内容で、目黒線用の電車(3020系)にラッピングして登場しお目見えしていたが、車体下部にはラッピングされず、中途半端な印象は免れなかったので、今回は如何なものかと気になっていたところ、中々の好印象で童心に帰るような、見かけると嬉しくなるような、そんな気持ちにさせられている。何とも単純で幼稚なアントンKなのである。 
 ただでさえ、多方面から色々な電車が走るようになった東横線目黒線だが、さらにバラエティに富み、電車ファンであれば楽しい路線になったのではないだろうか。
 ラッピング車は、いつ頃から走り始めたのだろうか。最初はそれまで正面に装着していたヘッドマークの代わりにシールを貼り、代用したのが始まりなのか判らないが、少なくとも国鉄時代は技術さえなかったろうし、ここ20年くらいのものかもしれない。国鉄型である185系電車が、一時的に湘南電車色や157系電車もどきに変わり度肝を抜かれたことがあったが、あの時はおそらく塗装をしていたと思われる。いずれにせよ、こういった技術は、まだまだ活用の余地が残されていると思うので、今後はますます楽しみになってしまうのだ。
 掲載写真は、20年前に特急「踊り子」号の臨時として走った「フルール踊り子」号。当時は「踊り子」と言えば185系電車で大半が運転されていたが、観光特急の性格からか、この手の華やかな列車の設定もあった。伊豆急行線のアルファ・リゾート21(2100系)にシール加工を施してJR線を都内まで乗り入れていたのだ。今見ても派手な車輛に飾り付け、さらに華やかさが増していた印象だった。
2005-02-27      フルール踊り子 2100系電車  大磯-二宮

 


大岡山の春2024~東急9000系

2024-04-07 10:00:00 | 鉄道写真(EC)
 ようやくこの週末、都内では桜が見ごろを迎えた。今年はいつになく開花が遅れ、それも同じ都内でもまだ今一つだったり、すでに終わりかけていたりと、開花のペースがまちまちになっていることに気づかされる。アントンKの地元も、見ごろと言っても満開とは言い難い状況で、近所の緑道や東工大の桜並木もあと数日といった感覚だ。それでも花見を待ちきれないのか、レジャーシートを引き詰めて、春を満喫しているご婦人たちが今日は目に付いた。いつもあっという間に桜は散ってしまうが、季節を感じる一時を持ち、そして味わうことで次へと進む活力になる。特にアントンKはここ数年、日々の移ろいの儚さを思い、訳も無く悩むことも多くなってしまった。四季のある日本に生まれた以上、ただ時間に流されていくだけでなく、これからは、もっと今の自分を見つめていきたいものだ。
 いつもお世話になっている東急線に花を添えて・・・
2022-03          東急9000系     大井町線 大岡山付近

余命いくばくもない振り子電車~381系

2024-03-20 09:00:00 | 鉄道写真(EC)
 春のダイヤ改正を迎え、沿線各地が賑わいを見せているようだ。新たに生まれた列車を中心にニュースになっているようだが、その影でひっそりと消えていく列車、車輛たちも多い。
 その中の一つである、伯備線の特急電車381系も連日の賑わいをみせているようだが、今後ますますこの傾向が続くのだろう。どうかマナーを厳守した行動を励行してほしい。アントンKはというと、昔からどうもへそ曲がりのようで、ファンの集まるところには行かない傾向がある。6月で引退すると発表された381系も、自分の中では、381系と言えば特急「しなの」となり、特急「やくも」は、キハ181系の方がしっくりきてしまう年代なのだ。もちろん、沿線には何度か出向いたことがあるからで、久々に登場した国鉄色には多少興味が沸いていることも事実だ。
 この381系電車も、「しなの」から始まり「くろしお」や「北近畿」など使用実績があるが、振り子式電車として、山あいの連続カーブをスルスルと走り抜けていた中央西線こそベストマッチだと未だに思っている。
 掲載写真は、その中央西線をいく特急「しなの」381系電車。木曽路は山が深いと言われるが、列車と山の稜線をフレーミングするのに、いつも苦労していたことを画像から思い出している。速度を落とすことなく、振り子を効かせながら、車体を傾けてやってくる381系は、アントンKをいつも魅了していたのである。
1983-03-19         381系 しなの   中央西線:須原付近

最後の特急街道消滅!~485系

2024-03-02 09:00:00 | 鉄道写真(EC)
 今回のダイヤ改正で一番の目玉は、やはり北陸新幹線の延伸だろう。金沢と敦賀の間が新しく開業となり、東京から一気に敦賀までの移動が可能になるのだ。東京から終点敦賀まで乗車する方がどのくらいいるのかという空論はさておき、やはり最速3時間ちょっとで移動できる事実には、隔世の感は否めない。自分も含めて、さらに時代に取り残されていく感覚がどこか寂しく感じる。
 まだ北陸新幹線が開業前は、最後の特急王国、特急街道として北陸本線は鉄道ファンには人気が集まっていた。国鉄時代の東北、上信越線のごとく、「雷鳥」「しらさぎ」が絶えず走り、当時最長距離を走る「白鳥」や速達特急の「かがやき」「きらめき」などが懐かしく思い出される。在来線である北陸本線は、すでに寸断されてしまっているが、どのくらいJR線として存続していくのだろう。考え出すと興味が尽きない。
 今回は、北陸線で最もポピュラーだった特急「雷鳥」485系電車。現在は、後継の681系列になっているが、アントンKには馴染みが薄いので、国鉄ボンネット型特急電車を掲載しておく。今見ても、美しく気品を感じるボンネット型。しかし東北筋に比べて、スカートが大きく切り取られていて、残念だったことを思い出している。
1991-04-13          485系 雷鳥    北陸本線:北鯖江付近