アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

その先の世界へ・・~EF57

2021-01-31 07:00:00 | 国鉄時代(カラー)

休日こそアントンKは早起きをして、朝食までの時間を楽しむことにしている。

この時間には、決まってブルックナーのモテット集を聴く。むろん、ながら鑑賞そのものだが、その日一日を楽しむための精神統一のような感覚なのか。自分でもよく分かってはいない。

あっという間に2020年が過ぎ、そして21年もすでに1か月が過ぎていく。

何をするにも感染症がつきまとい、イライラだけが募り、時間だけが自分を追い越していく感覚になってから随分時間も経ってしまった。

その先の世界へ・・・

みんなで、心おきなく、大声で笑える日が早く来ますように・・

叶う事ならゴーナナの牽く客車で、旅に出たい。

1976-10-12      48ㇾ   EF57 4


山スカ70(71)系国電の記憶

2021-01-30 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

旧国の掲載が続いてしまうが、今度は「流電」よりも馴染みがあった70(71)系電車を出しておく。大昔70系電車は、グリーン車まで組み込まれ横須賀線で使用されていたが、アントンKの知る時代は、さすがにもっと後年であり、中央線のローカルへと転身した後の時代となる。

ご存知のように中央線は、他の線区と比較してトンネルの断面が低く、低屋根構造の車しか走行は出来なかった。当時は、専用の車両が投入されていて、この70系電車で言えばモハ71がそれに当たる。後継の115系も165系も、M’車は全て同じ理由で低屋根構造の800番代が使用されていたのだ。今では技術革新でパンタグラフそのもので問題を解消しているが、趣味的な見地で言えば詰まらなくなったもの。没個性の波を一気に受けてしまったのだ。掲載写真は、鳥沢鉄橋を渡る71系ローカル電車。4連一組で運用されているが、倍の8連運転もあったと思う。何せ長いトンネル内、釣り掛け音の雄叫びは今思い出しても最高だった。不思議と残像とともに快音まで耳に残っている。

1975-05-03   538M  Tc76    中央東線:猿橋-鳥沢


流電クモハ52形の思い出

2021-01-29 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

旧型電車の定義なるものは、主電動機が釣り掛け式モータ車である電車だと考えていたが、これははるか昔の話で今は通用するのだろうか。令和時代、どこまでを旧型と呼ぶのか、アントンKには解らなくなってしまった。

確かに国鉄時代には、電車には釣り掛け式もカルダン式もあり、現代の電車よりバラエティに富み、個性豊かだったことは間違いない。とても馴染みがあり懐かしい電車と言えば、群馬界隈で乗った70系や、戦前型の40系列のスカ色、もっと言えば、生まれ育った京王井の頭線に生きていたデハ1800形やデハ1900形が思い出深く焼き付いている。京王の旧車は、外装色からグリーン車と呼ばれ、晩年までよくお世話になった電車だった。もちろんカメラも向けて撮影もしていたが、積極的には撮らず悔いが残っている。

ここでは、EF10型電機を狙いに行った際、乗車したり撮影したりで、思い出に残る旧型国電から、クモハ52形を掲載してみる。「流電」の愛称を持つクモハ52だが、他の形式にはない独特の雰囲気を醸し出し、電機のけん引する貨物列車の合間でも、十分楽しめた想いが残っている。今さらながら、電機の次いでではなく、もっと集中して撮影しておけばよかったと、今の時代の電車群を見回しながら思い返している。

1976-07-20       641M     Mc52003    飯田線:東上-野田城


最長距離を誇ったブルトレ「富士」~EF65PF

2021-01-28 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

九州ブルトレの中で、最も長距離を走行した特急「富士」。東京発西鹿児島行きである。同じ西鹿児島でも、「はやぶさ」は鹿児島本線経由、「富士」は日豊本線経由だから、僅差で「富士」の方が走行距離が長かったのだ。

夕方の東京駅ブルトレのホームに佇んでいると、あちこちから九州弁が飛び交っていて、当時は異様に感じたものだ。24系客車の「西鹿児島行」の表示を見て、まだ未知の土地へと想いを馳せたもの。いつかは完乗してみたいと思いながら、とうとう果たせなかった。目の前のデッキに乗りさえすれば、そのまま遠い異国へと繋がっていく、何ともロマンティックに感じていたが、現代では、そんな気持ちにさせてくれる列車はいなくなった。

EF65PF時代の「富士」を掲載しておく。特急「富士」は、この後のEF66けん引時の「山型」マークがメジャーに感じるが、65P時代から引き継ぐ丸型富士も魅力的だった。

1984-03-18      8ㇾ  EF651091   特急「富士」     東海道本線:湯河原付近


デビュー間もない「サロンEXP.東京」~EF64 1000

2021-01-27 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

それまでには無かった、斬新とも言える新しい価値観から生まれた「サロンエクスプレス東京」。14系座席車からの改造だったが、今までに見たこともない美しい外観塗色で登場し、編成両端が大きな窓ガラスを有する展望車になっていて、当時はとても画期的だったことを思い出す。団体客専用のような使われ方をしていたから、中々身近には思えなかったが、消滅までの間、何度か乗車する機会があったのは、今にすれば幸運だったと思える。

このサロンEXP東京は、国鉄時代晩年の時期に色どりを添えて、こうして思い返してみると、存在感のある客車だったと思える。品川客車区配置だったからか、関東中心の活躍となったが、その後まもなく西の宮原区に、「サロンカーなにわ」そして中京地区に「ユーロライナー」と、次々に対抗馬が出現したことも今では懐かしくなった。そしていよいよこの手のジョイフルトレインが全国的に広がりを見せることになるのはご承知の通り。

今回は、そんな上昇気流に乗って登場した、サロンエクスプレス東京のデビュー間もない記録。まだ編成がフル編成の7両ではなく、暫定5両での運転だった。当日の天候が悪く、山手貨物線で気軽に撮影を終えているが、現況とは大違いの渋谷をバックに走る姿も隔世の感がある。

1983-08-27  9315ㇾ  EF641004 サロンEXP.東京  渋谷-原宿