アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

営団地下鉄3000形の思い出

2018-01-30 20:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

日吉発14:57北千住行き。

学生時代、授業が終わりいち早く駅に急ぐとギリギリ間に合った日比谷線直通電車。まさしくこれが営団3000形だった。通勤電車と言っても、当時は冷房車などは稀な時代。東横線では、8000系電車が一部冷房車だった。この14:57発を逃すと、次は15:00ちょうどの急行渋谷行きだったが、7000系や7200系(そして6000系のことも)の急行に乗車するより、始発の直通電車を好んで乗っていた。始発電車という理由もあるが、何しろこの営団3000形は静かで重厚なイメージ。そして何と言っても乗り心地が良かった。東急の電車たちよりお金がかかっていると当時は思っていたものだ。

私鉄の電車には、どうしても身近なイメージが先行し、毎日乗っていると自然と愛着が沸いてくるものだが、まさにこの3000形電車もそういった印象が今でも残っている。知らぬ間に日比谷線からも引退し、地方へと旅立ってしまったようだが、機会を見つけて一度乗りに行ってみるのも良いかもしれない。

掲載写真は、日比谷線の引退を記念して運転された営団3000形さよなら電車。前後にマッコウクジラのラッピングがされ度肝を抜かれた思い出が甦る。

1994-07-22       東武鉄道:東武動物公園-姫宮にて (2枚とも)

 


今を生きる蒸機たち~C1266

2018-01-28 14:00:00 | 鉄道写真(SL)

4年振りに大雪が降った関東地方。あれから一週間経とうとしているが、気温が低いせいかなかなか雪が解けずに残っている。この週末の栃木もびっくりするほどの残雪があり、雪景色の中撮影が出来ないかと真岡鐡道まで出かけてきた。

今やカメラ機材が優秀になったおかげで、撮影日和は何も晴天化のみということは無くなった。しかし蒸気機関車の撮影では、天気のことだけではなく、その日の気温や風など気象に左右されることが多く、相変わらず難しく思っている。しかしこの日は、気温も低く風も穏やかだったため、まさに蒸機撮影日和だったのだ。今回は、無理せぬ行程でじっくり撮影を楽しむつもりでポイントを選び、多田羅駅発車にチャレンジしてみた。煙が高く上がるという想定でカメラを構えていたが、思いのほか発車後に風が出てきてしまい、思うような形にはならず無念。それでも、最も小ぶりの現役蒸機C12が猛然と発車していく姿には、心が熱くなった。いちご狩りの旬を迎え、観光客も多く賑わっていたが、ご当地キャラのヘッドマークには少々減滅。構図を一考すべきだったかもしれない。

2018-01     6001ㇾ C1266    真岡鐡道/多田羅付近

 

 


ツーエンド前

2018-01-27 22:00:00 | 鉄道写真(DL)

趣味の世界では、人それぞれに思いの幅があり、こだわりも千差万別。だからこそ奥が深く楽しいとも言える。鉄道撮影においても同じことが言え、そこには色々な被写体があり、撮り方や思いの丈は誰一人同じ人はいない。

ここ数年の間、機関車の向きについてこだわる話をよく耳にするようになった。それは前後対称の形態ならあまり問題にはならならいが、先般話題にしたEF55のような前後で全く異なる機関車のように、機関車の前と後ろで形が違う車輛、EH500型のようにパンタグラフの位置が異なる車輛など、考え出すとなかなか多岐に渡る話だ。しかしこの手の話は、自分ではどうしようもないことが多く、列車が現れてからの運しだいといったところか・・・

アントンKは、それまでそこまでのこだわりは無く、好きなものを好きなように撮影してきたが、そう言われてみると、なるほど写真にした時の印象が異なることに気づく。この辺は時間をかけて考察していくべきだろうが、本来機関車の向きで、写真の良し悪しが決まることはあってはならないのではないか。音楽においても同じだが、自分の好き嫌いと、良い悪いを一緒にするべきではない、と思うのだ。

セミ・センターキャブのDE10というディーゼル機関車。もちろん国鉄型の機関車だ。運転室の前後にボンネットがあり、運転室が車体の中心にないため、ボンネットの長さが違う機関車だが、おおむねボンネットが短いツーエンドが前で走る姿に人気があるらしい。今回、機関車の向きを気にかけて撮影してみたが、確かにこのDE10については、短いボンネットが先頭で走った方が写真としてまとまりが良いように思う。ま、それも個人的見解の趣味の世界。アントンKは撮る時に思った撮り方で撮影するだけで、これからもあまり変わらないだろう。

美しい光の中を疾走するDE10。短いボンネットを強調するように、例によってブラシ撮りしてみたが、スノープロウ装着のないこの機関車には、不適の撮り方だった。

2018-01      DE101535        真岡鐡道/真岡付近

 


「NO・DO・KA」引退

2018-01-24 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

183系電車に続いてひっそりと消えていったのが、NODOKAと呼ばれた団体用の485系を改造して生まれた車輛だ。実際には、183系電車よりこちらの方が早く引退してしまったらしい。新潟支社で生まれ活躍してきた車輛だが、その前身は「シルフィード」という洋風の電車だった。編成が3両編成という身軽さを生かして、電化区間のみならず、DLけん引にて非電化線にまで乗り入れていた。

やはりアントンKには、この車輛にもさして馴染みがなく、シルフィード時代に撮影したことが思い出されるが、NODOKAとなってからは、数えるほどしか撮影していないだろう。どこか田舎臭い外観となり、あか抜けない雰囲気だからと思うが、この手の車輛を好む団体さまも減少したということだろうか。

掲載写真は、飯山線に入った時のものがあったので載せておく。雪国を象徴するような集落があったので、背景に絡めようと試みたが、思うようにならず時間切れと相成った。

2011-10-08  9131ㇾ DE101700   JR東日本/飯山線:内ヶ巻付近


183(189)系あずさ色 引退へ

2018-01-21 20:00:00 | 鉄道写真(EC)

春のダイヤ改正を前に車両の動きも慌ただしくなってきた。

このたび現在は豊田電車区に配置されている189系3編成のうち、あずさ色のM50編成が引退とのニュースが入ってきた。日頃は、富士急線乗り入れの快速列車、多客時臨時列車や団体列車用として細々と余生を送っていた車輛たち。車齢も有に30年は越えているから、いつ引退してもおかしくはないと思っていた矢先の出来事であった。

正直アントンKの年代では、この配色に至ってはさほど思い入れはなく、この後登場したグレードアップ色とともに最後まで関心は沸かなかった。やはり特急「あずさ」と言えば、まず思い浮かぶのは181系であり、183系でも初期型の方が馴染みがある。そうはいっても、今回のあずさ色も、当初さわやかな信濃路を思わせる外観だと思ったもの。今改めて見るとロクヨンの撮影の合間に絶えず行きかう姿が懐かしく思い起こされる。いずれにせよ、また一つ国鉄型車両が消滅することには変わらない。近い将来、前面に列車愛称を掲げて走る電車たちは消えてしまうのだろうか・・・

2002-7-26   183系あずさ

2012-11-16  6両編成に短縮され修学旅行電車として日光線を走る183(9)系