アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

計画倒れの夏休み~115系スカ色出会えず・・・

2024-07-27 15:00:00 | 日記
 この週末は、8歳になった孫連れで115系電車に思う存分乗車し長野を廻る計画だった。しかしトラブルはいつ襲ってくるか判らない。出発の前日になって当の孫が高熱を出しダウン。あっけなく計画はキャンセルとなってしまった。
 今回の旅行はかなり時間をかけて綿密に計画を立て、以前からのリクエストに全て答える形で組み、ちょうどしなの鉄道で未だ現役の115系電車が、スカ色に塗り替えられて登場するタイミングを見て計画したものだった。いずれまた機会をみてチャレンジするつもりでいるが、一度ミソを付けられた旅行をなぞることはせず、今の気持ちを晴らすべく、さらに魅力的な行程を考えているところだ。
 来週からもう8月、盛夏真っ只中だが、うかうかしていたらあっという間に夏は終わる。良い思い出を残せるよう、奮闘するアントンK爺なのであった。
 掲載写真は、その今回しなの鉄道にて再登場となった115系電車の横須賀線色によるホリデー快速鎌倉号。JR東日本の115系では晩年の記録で、豊田区所属だった車両。アントンKにとって115系電車は、いつでもどこでも走っていた空気みたいな存在の車両で、国鉄時代からちょっとした遠征には必ずお世話になり、東北上信越、それに中央線と思い出も多い電車だ。特に三鷹電車区へ毎日のように出向いていた国鉄時代に目撃した、スカ色の115系300番台の新車は忘れ難い印象で、40年以上経った今でも目に焼き付いている。
 2006-05-06         ホリデー快速鎌倉号 115系電車   北鎌倉付近

重連とともに培った鉄人生

2024-07-20 08:00:00 | 鉄道写真(EL)
 国鉄型電機が全国的にいよいよ数を減らし、また一つの時代が過ぎていくことを実感しているが、今まで長いようでとても短く感じてしまう鉄人生を振り返ってみると、機関車の重連運転列車がいつもそばにいたことに気が付く。そして重要なのは、いつもその列車にはお仲間が存在したということだ。自分一人でがむしゃらに撮影に励んでいた訳ではなく、絶えず友人達と切磋琢磨しながらシャッター切っていたのである。
 その最初の列車は、今から半世紀近く遡ってしまうが、八王子から新鶴見まで走っていた5472列車だった。1978年のダイヤ改正で誕生したこの列車は、当時八王子機関区のEF15の重連運転となった。EF15の機番すべてをこの列車で揃えようと躍起になった当時、実際には全機撮影は叶わなかったが、約10年の間、アントンKの撮影の核になっていたのは間違いないことだ。八王子機関区に老朽化したEF15に代わりEF60が配置される頃まで撮影は出来ていたが、その後自然とフェードアウトしていく。撮影回数は計数したわけではないが50回くらいか。
 そして続く重連列車は、高崎線を上る5780列車(5760・5782列車)だった。その当時(1986年~1997年)、仕事の合間に撮影していたから、奇抜な発想が出来ず残された画像はまんねりだが、ちょうどEF65が国鉄色から更新色へと代わるタイミングだったこともあり、それを糧に撮影に勤しんだことを思い出す。この列車も、時代とともにけん引機が変化して、EF60からEF65となり、回送ながら次位に電機もパンタ上げしていた時代から、次無動になった時代まで数年間関われた。撮影回数はこれまた数えたわけではないがカラーモノクロ合わせて150回くらい。
 最後は根岸から新鶴見まで重連運転になる8094列車(8097列車)。2011年3月の大震災で心に穴が空いていた当時、何を撮影しても心が満たされず悶々とした日々に明け暮れていたが、川崎界隈で知り合った撮影仲間に導かれ、あれよという間にこの重連列車の虜になっていた。特に震災翌年の2012年は撮影ピークで、5月からほぼ毎日カメラを向けたことは生涯忘れない想いだろう。時代とともに重連運転も毎日運転から荷物無しの重単機の日も増えてしまい、撮影も考慮することが増えてしまったが、最近まで運転があったこともあり、アントンKの中でも最も撮影回数は多く500回くらいか。
 機関車が減少する時代に入り、今後こんな魅力的な列車が生まれるかとても微妙だが、また新たなターゲットを探して東奔西走することも楽しいかもしれない。

 

青空とひまわりと、・・東武電車

2024-07-15 15:00:00 | 鉄道写真(EC)
 関東近郊へと撮影に出かけ、移動の合間を見つけては以前には立ち寄らなかった路線にも目を向け、新たな興味を見つけている。とはいうものの、梅雨の時期でもあり、相変わらず連日の猛暑で、外出には積極的にはなれないでいるが、今回は、梅雨の晴れ間を期待して埼玉・群馬方面へと廻ってきた。
 秩父鉄道には、思いのほか頻繁に出かけており、蒸機を始め古い電車や貨物列車の撮影を楽しんでいる。その道中にある東武鉄道・西武鉄道にも気になるポイントが散見され、いつか行きたいと思いながらもそのままの状態だったので、今回は新しい発見を期待しつつ出向いてきた。
 前出したカシオペアの客車E26系は、製造から25年を迎え、そろそろ引退を囁かれているが、東武の電車には、さらに長寿の電車たちが今も元気で走っているのである。今回掲載する8000系電車は、更新改造はされているがすでに45年選手も存在するとか。どこの鉄道会社でもベテラン車両は、地方路線で細々と活躍をしているものだが、ここ東武伊勢崎線でも、かつては本線上を駆け巡っていたであろう電車が、車体を大きく揺らして走っているのだ。
 日が射すと、一気に気温が上がりムシムシが耐えがたくなるのだが、一面に咲いた向日葵は、いきいきとして青空に向かって凛とした姿を見せていた。
 2024-07       東武伊勢崎線  8000系801-1

長距離列車は夢の中~EF81

2024-07-14 21:00:00 | 鉄道写真(EL)
  団体ツアー列車として存続していた「カシオペア」号だが、いよいよ引退の時期が迫ってきているようである。泊りがけのツアーは先月末で終わってしまい、今月からは客車に乗るという小規模な体験ツアーがいくつか設定されている。この手の豪華列車には、今まで縁もゆかりも無かったアントンKだから、いつも外から見てるだけで、その内そんな好奇心すら忘れてしまっていた。西日本の「トワイライトエクスプレス」をライバルにして開発されたとされるE26系客車は、実際乗るとどんな感想を持てるのだろうか。もう乗れなくなると思うと、一度は乗りたいと感じてしまうが、まあ乗らないだろう。最後まで外から有終の美を味わいたいと思っている。
 一度掲載したかもしれないが、「カシオペア」号初日の下り列車の写真を掲載しておく。あれから25年。感じ方はあっという間だが、やはり25年という月日は長い。人生色々なことがあり、それを乗り越えてきた感慨が蘇ってくる。一つの豪華列車が引退していくのも、ある意味当然の成り行きなのかもしれない。
 南浦和付近を颯爽と北へ向かう特急「カシオペア」。この時点では、時刻表にも掲載されていた列車で札幌行き。季節ごとに追った日々がこの1枚に凝縮されている。あまり人気が無かったパーイチのこの塗装も、どこか懐かしく感じてしまった。
1999-07-16     8009    EF81 89 カシオペア   南浦和付近

機関車が牽く旅客列車の魅力~EF81

2024-07-07 08:00:00 | 鉄道写真(EL)
 先週は思い当たる列車を巡り、最終的には会津まで行って、DLの牽く客車列車を捕らえることができた。ここ十数年は貨物列車の機関車を写すことが多くなったが、久々に見る客車列車は懐かしく魅力的に見えたことはとても嬉しかった。たまたま東武鉄道が運転している、SL「大樹」号がDL「大樹」号として会津若松まで延長運転される日だから好都合だったのである。昔なら、まずカメラを向けなかったであろうDE10。それに形式が揃わず編成美がない12系14系客車3両編成。話だけなら写そうなんて気持ちにはならなかったろうが、その日色々な列車を集めることで、カメラを向ける機会を作り、そして実際にファインダーに飛び込んできた列車は、思いも寄らず魅力的に見えてしまったのである。
 多分それは、列車そのものの美的魅力というよりも、風光明媚なローカル線、会津鉄道の非電化区間での撮影だったことに起因している。そして梅雨空からは程遠い晴天に恵まれたことによる、自身の気持ちの高まりから来る幸福感を感じたためだろう。やはり何事も机上で結論は出せない。実行してナンボ!だと痛感したのである。
 掲載写真は、ブルートレインの中でも運転区間が短く撮影し難かった特急「北陸」。この列車上野-金沢間を夜行で結び、上野方はEF64 1000番台がけん引し、比較的撮影するのも容易かったが、金沢寄りのEF81けん引時は、太陽を背にして走る区間が大半だったため撮影はしづらかったことが蘇る。当時はフィルム撮影だったため、結果が伴わずお蔵入りしていた画像。この日も運よく朝モヤで日が隠れたが、露出が無く厳しかった。67にRDPを装填し、増感してさらにカメラを振って撮影しているが、想い通りにはいかなかったのだ。富山を出て金沢までラストスパートをかけるEF81 140号機。ヒサシが付き、色が赤いパーイチは、最後まで違和感があり好きではなかったが、ここまで機関車そのものが減ってしまうと、そんな細かなことを言うのはご法度だろう。
 2002-07-06     3001    EF81 140 特急「北陸」    富山付近