アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

圧倒的存在感~下関のEF58

2018-12-30 05:30:00 | 国鉄時代(モノクロ)

これは国鉄末期の話ではない。東海道筋の荷物列車をEF62に置き換えるため、事前の準備段階でEF58を下関へ集中配置されたことがあったが、それよりの前の時代。

関東在住のアントンKにとっては、一番西の果てに所属しているゴハチ、下関区のEF58にはなかなか出会えるチャンスは少なかった。月に一度あるかないかの頻度だったが、おおよそは創臨と呼ばれる宗教団体客の臨時運用で、12系けん引が多かったように思う。こんな列車が上京するとわかると、撮影を全てに優先して挑んだものだった。EF5829/30/31/37号機の4台配置。どれも特徴のある憧れの機番たち。ゴハチ撮影で番号にこだわり出した時、やはり一番撮影しづらいのが、ここ下関区で上京を注視しながら待っていても、いつも同じ機番が上京することもしばしば(37号機)。気を揉んだ想い出も多い。

一番のハズレカマは37号機。ゴハチに関しては特に拘っていた友人達の影響からか、ヒサシのついた小窓機は下関区のゴハチ内ではハズレとなる。一番の当たりカマは、31号機や29号機といったやはり大窓機だった。それまで北のゴハチを見る機会が多かったアントンKだが、意識し出してから見た大窓機は、北のゴハチとは別物に感じて、どこか格調が高く美しさを感じたもの。まだ鉄チャン駆け出しの時代だから、そんな想いを画像に残せずとても残念に思う。EF5861号機も大窓機だが、ブルーのEF58の大窓機は全くロクイチとは印象が違っていたのだ。

掲載写真は、下関区のEF58から30号機の宗教臨けん引のシーン。幸いにもセキのゴハチ4台は、撮影することができたが、今にして思えば物足りず、もっとこだわって集中すべきだったと思っている。これも青春時代ど真ん中の良き思い出なのだが・・・

1978-06-10  回9111ㇾ  EF5830    12系x12   東海道本線:新子安にて


九州ブルトレ オン タイム

2018-12-28 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

カバンにカメラを忍ばせ、受講前の一鉄とばかり大井町界隈に出没する。もちろん狙いは、EF58の団臨。一応学生の身分であり時間的制約で遠出できない身であったため、品川で機関車チェックのあと、大井町、大森付近、あるいは新子安で走りの撮影というお決まりのルーティーン。このパターンでゴハチの番号を記録し、まだ見たこともない番号が現れると、その日が一日バラ色に染まるのだ。今では考えられない、見てみなければ分からない、来てみないと知らない時代だからこそ、テンションの落差は現在とは比較にならなかった。

目的の列車を待つ間、逆側からやってくる九州ブルトレ「はやぶさ」。西鹿児島から遠路遥々やってきた栄光の列車だが、この時は二の次の次いで写真だった。一応シャッターを切ったというだけのものだが、こうして今眺めていると、どこか昭和が染み込んでいて愛おしく思えてしまう。日付からすれば、ちょうどEF65P型からPF型に置き換わるタイミングだし、この時は真新しい65PFが登場してどう思ったのだろう。

1978-10-07       4ㇾ  EF651108  はやぶさ  東海道本線:大井町付近にて


平成最後にして再会~EF5861

2018-12-27 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

今年は、十数年振りにEF5861との再会を果たした年でもあった。あまりに月日の経つのが早く、ずっと前のような、ついこの間のような何とも記憶が定まらないくらいの出来事だった。ロクイチに関して色々な逸話話や数々の噂が湧いてきては消えていき、うんと時間が経ってしまった。特別この機関車に固執している訳ではないが、EF58を長年見て感じて、そして撮影してきたアントンKとしては、やはり数あるゴハチと同一線上には語れないだろう。幸運にも、過去にロクイチの本業ともいえる御召仕業にも何度か出会うことができ、あの時の感動があるから、どうしても他の機関車とは同じに並べないのだろう。

どんなに並んでも、暑くても、もう一度この目で見たいと思っていたEF5861だったが、すぐにでも動き出しそうなたたずまいで、僕等の前に威風堂々と姿を現していた。ただそこに止まっているだけで、過去の数々なシーンが蘇ってきた。ちょうどLPレコードに針を落とし、大好きな楽曲を耳にした、あの感動だった。きっと、あの場所に集まった全ての機関車ファンは、そんな気持ちで満たされていたことだろう。平成も30年、そして来年は新たな元号へと移っていくが、願わくば、もう一度だけ走る姿を拝みたい。今年は特にそんな思いが沸いてきた年だった。

掲載写真は、そんなEF5861のものから1枚。102ㇾ急行「銀河」の回送列車をEF5861がけん引した時のシーンを。品川までの短い回送シーンだから、思い出多い田町で迎撃。晴れれば逆光となり見苦しくなるが、もう二度と無いシーンだからと思いリバーサルを切っている。

2002-08-02 回102ㇾ EF5861    24系25形x9   JR東日本/東海道本線:田町にて


お座敷三昧の日々

2018-12-26 21:00:00 | 鉄道写真(EL)

クリスマスも終わり、今年も残すところ数日となってきた。振り返れば、アントンKにとって今年は鉄道撮影ではトピックな出来事はなかった。ルーティーンで川崎界隈には年間通して出向いてはいたが、北海道や九州といった遠征での撮影は出来なかった。今年は各地で悲惨な天災が相次ぎ、当然ながら鉄道も大きな影響を受け、撮影どころではなくなったこともアントンKの行動に大きく影響した。今では記録することより、自分の気持ちの方が優先となり、気が進まない時には、無理して動かなくなっている。もう「それなりに」と思える写真は撮影したくなくなった。日常を忘れるくらいの景色に出会い、目の前の情景を残したいと思える場所で時間を問わず撮影できたら、それこそ充実した時間を持てるだろうに・・今年はなかなか叶わなかったが、来年に向けて臨みたいところだ。

現在の心情とは、かけ離れていた時代、お座敷列車が好きで良く撮影に出向いていた頃の写真を掲載。ご存知のように、お座敷やグリーン車の臨時列車がまだ全国に走っていた頃、このスロ62系やスロ81系客車が好きになり、10系寝台車と合わせて撮影を好んで行っていた。単純にグリーン車を示す帯が素敵で憧れていた訳だが、その帯も次第に消されてしまうと、熱が冷めてしまったが、この手の臨時用客車晩年になって、水戸局に「ふれあい」と銘打った81系客車が登場した時は嬉しかった。車体は茶色の塗装になったが、しっかりグリーン帯をまとい、往年のお座敷列車の姿が蘇ったからだ。どのくらいの期間はよくわからないが、可能な限りこのお座敷列車を追った時代。とても懐かしく思い出している。

写真は、両毛線を行く水戸の「ふれあい」。通称ミト座と呼ばれていた。EF5889のけん引もよく見かけたが、アントンKは、このEF65PFとの組み合わせも魅力的に映り、ある意味ゴハチより嬉しかった。現在、そんな気持ちになる列車はあるのかな、と考えるが、なかなか見つけにくくなったことを実感している。

1989-05-19  9636ㇾ  EF651025    81系お座敷列車  JR東日本/両毛線:岩舟付近

 

 


EF5861のクリスマス・トレイン

2018-12-25 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

12月25日クリスマスにちなんで、ロクイチのけん引したクリスマス・トレインを掲載。

昨今では、このようなイベントがらみの団体列車は随分減ってしまい目立たなくなった。もっとも客車自体が、ほとんど消えてしまった現状では、機関車けん引の列車は難しく、かつてのように、毎週末にどこかで走るようなことは今後無いのだろう。客車に限らず、ECやDCを使った団体でも企画としては面白いと思うが、そんな普段走らない列車を仕立てることに自体、現状では数々の弊害があるようで難しくなってしまったようだ。まあこれも、時の流れ。鉄道にまた新たな価値観が生まれるとしたら、その時こそ、こういったマニアの心をくすぐる列車達が走るかもしれない。希望は捨てず、じっと見守りたい。

大昔のクリスマス・トレイン。EF5861けん引。ヘッドマークがあるのに、陽が回っていないズボラな写真を載せてみる。どこで撮っても陽が回らず諦めて撮影している節が感じられる。有名な鉄道愛好家のサークルの団臨らしいが、有名撮影地は大賑わいだったことだろう。この時代、何かとロクイチの登板が増えたという記憶があるが、それとともに鉄道ファンも増えてきたから、こういったいわゆるネタ物からは一線を引くようになったことも思い出される。

 

1996-12-23    9735ㇾ  EF5861 14系サロンEXP東京   JR東日本/高崎線:籠原付近