アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

いけたまハッピートレイン~1722F

2024-06-25 20:00:00 | 日記
 東急線にまた新たなラッピング車が登場したので書き留めておく。
 日曜日、それもお昼休み時間に出発式を行うとの情報がネットに拡散していたためか、多摩川駅ホームにて展示お披露目をしていた当該編成を一目見ようと、東急ファンのみならず、何事の騒ぎ?と一般乗客たちにも関心が広がっていたようだ。アントンKも東急ファンにさせてしまった感のある愛孫を連れてホームに降り立ち、初めてとも言える出発式を見送ることとした。展示中の車内では、ラッピングデザインの候補画像や、実際に作業しているビデオが繰り返し流れていて非常に興味をそそったが、ちびっ子向けとは言え、なかなかこういった企画は上手いもの。随分と沿線の利用客にアピール出来たのではないだろうか。発車時間も迫り真打「のるるん」が登場し、ブラスバンドが銀河鉄道を演奏すると、いよいよ最高潮に達してゆっくりと列車はホームを滑り出していった。                                 

 都会にあるローカル線とも言える池上線、多摩川線であるが、これで3本目のラッピング電車の登場となった。7700系電車が消えて随分と時間が経ってしまったが、今の7000系電車もこの路線の顔となり活躍中。バラエティに富んだ1000系列がさらに広がりを見せ、列車を待つのが楽しくなる。そう思わせてくれる路線なのである。
2024-06-23      東急多摩川線:多摩川駅

高崎から電機が消える日

2024-06-22 18:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)
 長年、蒸機機関車とともに、我々鉄道ファンを楽しませてくれた高崎の電気機関車。先日ついに機関車全廃の発表が成され、来る時が来たという複雑な想いが募っている。もちろんこれは、旅客会社に限っての発表であり、JR東日本の機関車のことを指している。今や数両の電機と、それにディーゼル機関車数台のことで、行楽シーズンの週末を中心に蒸機に隠れて動いていたロコ達だ。今後最後の花道とばかりに、運転が複数計画されているらしいが、静かに余生を送っていた機関車たちの雄姿をじっくり目に焼き付けておきたいと思っている。
 高崎の機関車というと、アントンKの場合EF65やEF641000ではなく、どうしてもEF58やEF15と未だになってしまう。これこそ国鉄時代末期に鉄道に目覚め夢中になった証で、やはり今当時を思い出しても強烈な印象だったのだ。
 そんな訳で、掲載写真は国鉄時代から、高崎第二機関区所属だったEF58けん引のスキー臨を載せておく。当時高崎は、第一と第二に機関区が分離しており、高一はDL,高二はELと分けられていた。写真はすでに45年もの時間が経過しており記憶が無くなりつつあるが、友人たちとミゾレ混りの天候の中、必死に列車を待った辛い記憶だけが鮮明だ。
1979-02-11    8702ㇾ    石打スキー2号 EF58 133 12系客車9連 土樽付近

”音の風景”

2024-06-16 20:00:00 | 鉄道写真(EL)
 最近は、自動車運転時FMラジオを流すことが多くなった。昔はAMしかラジオは聞かず、運転中はもっぱら耳から交通情報を含めて世間のニュースに触れていた。それとFM放送は、NHKのベストオブクラシック等、鑑賞してエアチェックという日常だったので、自動車運転中には、録音したものを聴くことはあっても、なかなかFMをかけることは稀だったと思う。
 そんな訳で、自動車が旧車に代わったということもあると思うが、少しでも聞き取りやすいFMにチャンネルを合わせている。ある時、出力の乏しいであろう車内のスピーカーから、ロクヨンの起動音がしてきてびっくり!「これは?・・」と思いすかさずボリュームをアップしたら、やはりまさしくEF64電機、それも現役1000番台の重低音だったのだ。
 NHKで昔から放送されている「音の風景」という5分くらいの番組。全国色々な音を拾って、ナレーションを伴いながら聞こえてくる音は、目の前に見えているような錯覚さえ覚えてしまうのだ。ちょうど音楽鑑賞でも同じことが言えるが、今回たまたま聞こえたロクヨンの音などは、アントンKが昔から好きだった音で、何度もビデオを回した経験から、とっさに身体が反応してしまった次第。放送の最後で、ロクヨンの甲高い汽笛が響き渡ったが、その汽笛から、走りゆくロクヨンの後ろ姿が目の前に現われ、ちょっと目頭が熱くなってしまった。ロクヨンは国鉄型電気機関車、今年で45歳を迎えるが、1日でも長い活躍を願わずにはいられない。
 掲載写真は、そんな想いからEF64 1000番台の貨物列車。上越線で生まれ育ったロクヨンセンは、やはりこの地で走るシーンが一番しっくりくると思っている。
2005-02-11    9072     EF64 1044+1041       上越線:石打-大沢
 

エッシェンバッハのブルックナー

2024-06-09 08:00:00 | 音楽/芸術
 少し投稿時期がズレてしまったが、先々月N響の定期でエッシェンバッハがブルックナーを振ったので聴きに行ってきた。
 すでに80歳を過ぎ、もとはピアニストだったエッシェンバッハは、アントンKにとってもピアニストのイメージがあった。70年代頃だから半世紀以上も前になるが、徐々に指揮活動を開始したらしく、海外の音楽週間にも登場するようになり、当時のライブ音源からもその名を聞くようになってきたと思う。ドイツ物中心にレパートリーが広がっていて、ライブ録音を聴く限り、伝統的な演奏スタイルを重視しているように思えて、アントンKの中でもチェックする指揮者の一人だった。クラシック音楽の世界にも、流行の演奏スタイルはあり、新しく編集された楽譜での演奏やオーケストラの編成など、長年同じ楽曲であっても、時代とともに印象が変わるものだ。確かに新しい発見があり、それはそれで楽しい事ではあるが、それも程度問題であり、どこまでが許容できるかは個人的なことでアントンKには、今までちょっと受け入れ難い演奏もあった。現代のデジタル技術で、昔撮影した画像を自分なりに加工変更して楽しむことと同じに感じてしまうのだ。
 その点では、エッシュンバッハについては安心して音楽の中に身を置くことが出来る。今回取り上げられたブルックナーの第7交響曲でも、新しい楽譜の影響があるのかもしれないが、伝統的なノヴァーク版の演奏に感じた。プログラムが1曲のみという、ブルックナーを聴くにあたっての構成は好みで良かったが、相変わらずのNHKホールの環境は気の毒に感じてしまったのである。おそらく、アントンKの席が良くなかったと思いたいが、響きがまるで伝わってこないのだ。ブルックナーの音楽を鑑賞する場合、一番重要に思うのは、ハーモニーの美しさつまり響きの響かせ方のように思う。オケの能力が低くたって、響きが心を満たされれば十分満足がいくと考えている。日本一とも言われるN響が、目の前で鳴っていても感動出来ないことが歯痒ったのだ。償いとして、本日のN響アワーにて、この日のライブ映像が放送されるのでしっかり聴き直したいと思っている。

各地で華を添えるラッピング車両たち~伊豆急2100系

2024-06-02 17:00:00 | 鉄道写真(EC)
 最近東急線に東海道新幹線色の電車が走り始めた。白地とブルーのツートーンという、昔から馴染みのカラーリングに、N700系列のようなブルーの2本線が入っており、とてもスマートな印象だ。これは昨年開業した新横浜線1周年を記念して、現東横線の主力型である5050系電車1本をラッピングしたものだ。
 このところ、アントンKも何度か遭遇し実車を見たが、最近のラッピング技術は凄いものだと感心してしまった。一足先に同じ内容で、目黒線用の電車(3020系)にラッピングして登場しお目見えしていたが、車体下部にはラッピングされず、中途半端な印象は免れなかったので、今回は如何なものかと気になっていたところ、中々の好印象で童心に帰るような、見かけると嬉しくなるような、そんな気持ちにさせられている。何とも単純で幼稚なアントンKなのである。 
 ただでさえ、多方面から色々な電車が走るようになった東横線目黒線だが、さらにバラエティに富み、電車ファンであれば楽しい路線になったのではないだろうか。
 ラッピング車は、いつ頃から走り始めたのだろうか。最初はそれまで正面に装着していたヘッドマークの代わりにシールを貼り、代用したのが始まりなのか判らないが、少なくとも国鉄時代は技術さえなかったろうし、ここ20年くらいのものかもしれない。国鉄型である185系電車が、一時的に湘南電車色や157系電車もどきに変わり度肝を抜かれたことがあったが、あの時はおそらく塗装をしていたと思われる。いずれにせよ、こういった技術は、まだまだ活用の余地が残されていると思うので、今後はますます楽しみになってしまうのだ。
 掲載写真は、20年前に特急「踊り子」号の臨時として走った「フルール踊り子」号。当時は「踊り子」と言えば185系電車で大半が運転されていたが、観光特急の性格からか、この手の華やかな列車の設定もあった。伊豆急行線のアルファ・リゾート21(2100系)にシール加工を施してJR線を都内まで乗り入れていたのだ。今見ても派手な車輛に飾り付け、さらに華やかさが増していた印象だった。
2005-02-27      フルール踊り子 2100系電車  大磯-二宮