
早いもので5月に入ってしまった。先月は年度代わりということもあってか、公私ともにバタバタと時間だけが過ぎていった感覚だ。毎年楽しみにしている桜も、都合が合うときには天気が悪く、パッとしないまま終わってしまい不完全燃焼気味。近所でお茶を濁すだけとなり課題はまた来年に持ち越しになった。
では演奏会の方はというと、新たなシーズンに入ったオーケストラの中では、やはりもう少しカーチュン・ウォンを聴いてみたくて、コンサートスケジュールをチェックしてチケット入手。先日のマーラーが予想以上に良かったから、今後のマーラー演奏は外せないのである。そして今年は久しぶりにサマーミューザの演奏会シリーズにも出向くつもりでいくつかチケット予約している。このシリーズは、いわゆる夏休み期間を狙った比較的安価に足を運べる演奏会であり、今年もなかなか魅力的な内容が並んでいる。学生さんも含めて多くの方々にオーケストラ音楽に触れる機会を作ろうといった好ましいシリーズなので、興味のある方は、一度確認してみるのも如何でしょうか。さらに今年は、小林研一郎をもう一度聴き直していこうと思っている。
アントンKの場合、朝比奈隆が他界した後、一時は暗黒時代に入ったが、その心の拠り所をコバケンに求めていった。およそ20年近く前の時代、彼の激熱な音楽に触れ、音楽の大きさ偉大を確認しながら、狭いレパートリーをおおよそ聴き通した。コバケンのようなタイプの指揮者は、CD録音では彼の音楽の本質は見えにくく、やはりホールまで足を運んでこそ意味があると思っているので、あれから四半世紀の時間は経っているが、彼の世界を再び噛みしめたいと思っている。コバケンも今年85歳、かつての情熱的な演奏がさらに円熟を帯び、どう聴かせてくれるのか非常に楽しみにしているところだ。
今年ダイヤ改正を機に、国鉄型電機の衰退がさらに進んでしまったと書いてきたが、電気機関車だけに留まらず、同世代の車両たちにも同じことが言え、あまり話題にならないうちに消えていった電車も存在した。ここでは、東武鉄道の8000系電車を掲載しておきたい。その外観から「オムライス」と呼ばれ親しまれていた電車だったが、このたび後継にバトンを渡したようである。写真は、一足先に引退したミドリガメと離合するオムライス8000系。700両以上製造され、東武電車の代表形式だった8000系も徐々に数を減らし、今後さらに新陳代謝が進むことだろう。
2024-03 東武亀戸線:東あづま付近
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