端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

新 人

2008-04-15 | Weblog
可愛い 一年生が 体が隠れそうなランドセルを背負って 集団登校
していきました。
集落から2キロあまりの道を 歩いての通学です。
県道を通学しますので 結構 車も多く 親御さんにとっては 心配でも
あります。
この時期 交通安全週間の間 集落では各戸が順番に 通学の子供を
見守るために 通学路に朝 立ちます。

年度初め のこの時期 あちこちで新人さんを見かけますが
半世紀前の自分の 新人だった頃もふと 思い出します。

文書は 和罫紙にカーボン紙を敷きセロハン紙をあて 鉄筆で手書きで
書いていました。
何枚にもなるときは 紙縒りで閉じていましたが 最初の仕事は この
紙縒りをよる仕事からでした。
あの頃の 和罫紙はひきが強く 丈夫でした。

少し格のあるところに 出す文書は 和文のタイプライターで 打って
いましたが あの和文のタイプライター 今は 見ることもありません。

控えの 文書には決済印を押すゴム印を押し 割り印をして 回して
いました。
課長の ケヤキの両袖机の上には 立派な決済箱が据えられていました。
朝 早く出勤して この決済箱を乗せるのも私の仕事でした。
たまに 課長が早くて 私が遅かったときは その日一日 なんだか
晴れない気持ちだったような気がします。

受付には 年増のKさんが座っていて 文書の受付や配布をしていました。
そういえば あの頃怖かったのは 電話と課長と受付のKさんでした。
女性が役職に付くことの少ない時代でしたから 仕事は出来ても 平
そんな時代でした。
その Kさん独り身でしたから それなりの 蓄えもあるらしく 
昼休みは新聞の株式欄を 熱心に読んでいました。
寒い冬の間は 着物姿で 出勤していました。昔のよき時代です。

IT時代の今 文書などなく全部パソコンで流れているのでしょうか。
私などには 想像も付きません。

写真のトートバック 一個 嫁に行き追加で 一個作りました。
奥に座っているのが 出来上がりほやほやの バックです。
新しくデザインを考えるときは 楽しみですが それなりに時間が
かかります。
一度作ったものは 鼻歌交じりで 手だけ動かして 頭はほかの事を
考えて 作っています。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする