こんばんは
「ギター弾き当分お休み宣言」をしてその寂しさと言うか物足りなさの反動で、今はレコード盤の再生にはまっている。
安物ではあるが新しいレコードプレーヤーを購入し、これまた安物であるが五千円の中華アンプを通した音は、意外や意外、予想以上にすばらしい。
それに、CDの無い時代レコード盤を何気なく聴いていたときと比べて何かが違うという感じがあったのだが、盤を非常に大切に扱っていると言うことに気がついた。
盤をジャケットから取り出す。
傷やカビをチェックしレコードクリーナーできれいに拭く。
ターンテーブルに乗せる。
静かに蓋を閉めてSTARTボタンを押す。
針がおりたことを確認してアンプのボリュームを所定の位置まで回す。
少し後ろに下がって耳を澄ます。
最初に聞こえる音に期待をしながら、
ときにはがっかりしながら、
ジャケットの写真を見たり裏面の解説を読みながら悦に入る。
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道具にこだわり、設置や配置にこだわり、一連の動作に一定のルールを設ける。
調度品の品格やたたずまいそして精神にこだわる。
これは「道」に通ずるものがある。(何を言い出した)
茶の湯を完成させた千利休が道具や建物や調度品の一つ一つそして所作・精神にまでこだわったような、不思議な世界感がオーディオにもあるのかもしれない。
「オーディオ道」ですか?・・・(この壊れた耳で?)
貧乏人はお金は賭けられないが精神はタダなので、まねごとは出来そうである。
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今日は夕方、ホルストの惑星を聴いた。
指揮:サー・エードリアン・ボールト
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者でサーの称号はこの人だけ?
この曲は広い部屋で音量を上げて、できれば部屋を暗くしてホームプラネタリウムでも投影しながら聴きたいところである。
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風呂上がりのいつもならギターを弾いているこの時間
モーツアルトの交響曲第40番・第41番
指揮:フェレンツ・フリッチャイ
ウィーン交響楽団
廉価版だからなのか、なにか音が薄い。
弦楽器につやがない、録音が1959年ということで僕が7歳のときだ。
古い録音は当時の録音技術の差がはっきりと出てくるのかもしれない。
そう言う聞き方をすると、結構レトロな雰囲気でこれはこれで面白い。
40番の4楽章はモーツアルトらしく盛り上がってくれた。
B面の41番は<ジュピター>という名前だが曲の持つ印象とはあまり関係ないような気がする。
解説を読むと、この名はモーツアルト自身の命名ではない、とのことである。
うん、納得ですね。
B面のホコリがなかなか取れないのでこの盤はしつこいなあ、と思っていたらよく見るとクリーナーの矢印と反対に拭いていた。(ウッカリしていた)
矢印と逆に拭くと、どんどんホコリが付いてくるので気をつけよう。
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時間的にもう一枚聴けそうなので、これ「Quintessence」
ビル・エバンスのオールスター・セッションとでも言うのか
ビル・エバンス(ピアノ)
ハロルド・ランド(サックス)
ケニー・バレル(ギター)
レイ・ブラウン(ベース)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)
・・・ジャズの魅力はやはり、ピアノの鋭い音色とウッドベースの重く甘い音ですね。
もちろんドラムもサックスもギターもなんですが、基本形はピアノとベースのような・・・