39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

不思議な世界感

2012-02-18 21:51:54 | レコード盤

こんばんは
「ギター弾き当分お休み宣言」をしてその寂しさと言うか物足りなさの反動で、今はレコード盤の再生にはまっている。
安物ではあるが新しいレコードプレーヤーを購入し、これまた安物であるが五千円の中華アンプを通した音は、意外や意外、予想以上にすばらしい。
それに、CDの無い時代レコード盤を何気なく聴いていたときと比べて何かが違うという感じがあったのだが、盤を非常に大切に扱っていると言うことに気がついた。
盤をジャケットから取り出す。
傷やカビをチェックしレコードクリーナーできれいに拭く。
ターンテーブルに乗せる。
静かに蓋を閉めてSTARTボタンを押す。
針がおりたことを確認してアンプのボリュームを所定の位置まで回す。
少し後ろに下がって耳を澄ます。
最初に聞こえる音に期待をしながら、
ときにはがっかりしながら、
ジャケットの写真を見たり裏面の解説を読みながら悦に入る。
・・・
道具にこだわり、設置や配置にこだわり、一連の動作に一定のルールを設ける。
調度品の品格やたたずまいそして精神にこだわる。
これは「道」に通ずるものがある。(何を言い出した)
茶の湯を完成させた千利休が道具や建物や調度品の一つ一つそして所作・精神にまでこだわったような、不思議な世界感がオーディオにもあるのかもしれない。
「オーディオ道」ですか?・・・(この壊れた耳で?)
貧乏人はお金は賭けられないが精神はタダなので、まねごとは出来そうである。
・・・
今日は夕方、ホルストの惑星を聴いた。
指揮:サー・エードリアン・ボールト
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

Dsc00180

指揮者でサーの称号はこの人だけ?
この曲は広い部屋で音量を上げて、できれば部屋を暗くしてホームプラネタリウムでも投影しながら聴きたいところである。
・・・
風呂上がりのいつもならギターを弾いているこの時間
モーツアルトの交響曲第40番・第41番

Dsc00181

指揮:フェレンツ・フリッチャイ
ウィーン交響楽団
廉価版だからなのか、なにか音が薄い。
弦楽器につやがない、録音が1959年ということで僕が7歳のときだ。
古い録音は当時の録音技術の差がはっきりと出てくるのかもしれない。
そう言う聞き方をすると、結構レトロな雰囲気でこれはこれで面白い。
40番の4楽章はモーツアルトらしく盛り上がってくれた。
B面の41番は<ジュピター>という名前だが曲の持つ印象とはあまり関係ないような気がする。
解説を読むと、この名はモーツアルト自身の命名ではない、とのことである。
うん、納得ですね。
B面のホコリがなかなか取れないのでこの盤はしつこいなあ、と思っていたらよく見るとクリーナーの矢印と反対に拭いていた。(ウッカリしていた)
矢印と逆に拭くと、どんどんホコリが付いてくるので気をつけよう。

・・・

時間的にもう一枚聴けそうなので、これ「Quintessence」

ビル・エバンスのオールスター・セッションとでも言うのか

ビル・エバンス(ピアノ)

ハロルド・ランド(サックス)

ケニー・バレル(ギター)

レイ・ブラウン(ベース)

フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)

Dsc00182

・・・

ジャズの魅力はやはり、ピアノの鋭い音色とウッドベースの重く甘い音ですね。

もちろんドラムもサックスもギターもなんですが、基本形はピアノとベースのような・・・


眠気さましにジャズもいいなあ

2012-02-18 14:38:54 | レコード盤

こんにちは
土曜日の日課、母の様子見とスーパーの買い出しを終えて、午後のひととき。
眠気さましにジャズもいいなあと言うことで、何気なく選んだのがこれ
「デュエット」

Dsc00177

アーチー・シェップ(サックス)とダラー・ブランド(ピアノ)
二人だけ、ドラム無しベース無し、二人の個性と主張の掛け合いが絶妙な緊張感を生む。
1978年の録音で、このころPCM録音が「新しい音の世界!」ということでオーディオの世界では先端だったようです。

Dsc00178

「PCM」はDENONの登録商標と書いてある。
へ~、知らなかった。
・・・
午前中に実家によったとき、父の持っていたレコードの中からこの3枚を持ってかえった。

Dsc00179

右から、アルフレッド・ハウゼのタンゴ、カラヤンのチャイコフスキー3大バレー、チィコフスキーとラフマニノフのピアノ協奏曲
盤面を見るとどれもきれいで大切にしていたようだ。
真ん中のカラヤンは超長時間録音と書いてあるが、どこまで入っているのだろうか。自分のCDだと3大バレー全曲で6枚組になっているので、いくら超長時間でもLP一枚にそれだけは入らないだろうと思っている。盤面も濃い赤色で透明な素材になっている。
まあ、プレーヤーとか針を壊すようなものではないとは思うが・・・


魅惑的な題名が付いていたなら

2012-02-18 09:18:40 | レコード盤

おはようございます
雪が積もりました。
・・・
何が曲がっているの?
それとも「きょくが・・・」どんな曲?

Dsc00164

Dsc00166

Dsc00174

・・・
積もったと言っても、この程度です。
・・・
雪待ち草も、雪を待った甲斐がありました。

Dsc00173

・・・
あったかい毛玉にくるまれているから大丈夫

Dsc00171

・・・
さて、今朝のレコードは
一週間で一番幸せな土曜日の朝と言うことで、
チャイコフスキー交響曲第5番
指揮:小沢征爾
ボストン交響楽団

Dsc00176

若い!・・・
髪が黒々・・・
そりゃそうだ、1977年録音ですから。
解説によれば
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第4番および第6番と並んでチャイコフスキーの傑作とされるこの交響曲は、その楽想の新鮮さと色彩技法の巧みさにおいてむしろ彼の最高の作とすべきであろう。第6番<悲愴>のように何か魅惑的な題名が付いていたなら、第6番以上の人気を得たかもしれない。第6番ほど内面感情は複雑ではないが、同一主題を各楽章を通じて用い、これと各楽章の主題とを対照させて見事な劇的効果を上げている。
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以前の記事にも書いた通り僕は6番より5番の方が印象が強く、好きですね。
全くその通り、何か魅力的な題名があると良かったかもしれませんが、逆にそう言った副題を設けずに聴くものが感性のままに感じ取ること、それもいいですよね。

第2楽章の終わりクラリネットの旋律は第6番の伏線でしょうか?