いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

イナゴが沢山とれた時代

2018-07-25 07:09:53 | Weblog

                            分類:PV


                      いわき市立鹿島小学校                                                  (旧・石城郡鹿島村立鹿島小学校)
  昭和19年前後、日本は愈々敗戦の色も濃くなってきて学校教育上に於いて、授業よりも次第に警戒警報や空襲警報発令の防空訓練及び、避難訓練などに重点を置くようになってきました。                                              また、空閑地を利用しての食料増産策も行われて鹿島小学校の校庭は歩道以外、全部開墾され、野菜、大豆類が栽培されて生徒たちも道路沿いや空地にカボチャやサツマイモを植えました。秋の稲刈り時期には生徒全員で、イナゴとりが行われました。
                    
《毎年、イナゴとりは学校の恒例行事になっていた。遠くに見える三角の山は高照山》

 生徒たちが手にしている白く見えるのは布袋で、袋の先を竹筒で、縛って獲ったイナゴを入れていく物です。                                              写真を2つに分けて、上が「 国民精神総動員強調週間中に於ける小学児童のイナゴとり状況」 のタイトルで戦地の兵隊に送った絵はがきの部分で、下が現在、同じ位置から撮影したものです。 絵はがきの撮影場所は、川の緩やかなカーブと小橋があることを手掛かりに探したら、鹿島小学校裏の走熊川土手でした。今は川一帯に雑草と葦が生え繁り、土手沿いには防災フェンスが張り巡らされて、なんとも殺風景な雰囲気ではありました。
 このイナゴとりは、昭和30年初期の頃まで行われていていました。 私も辛うじてこの年代に引っ掛かった年令だったので経験があります。売り上げた収益で各学級の図書購入費として使用されたのを覚えています。
                                             

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