いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

街中朗読会に感動

2013-09-27 08:43:32 | Weblog
                            分類・催

 昨日(26日)は 第10回 街中朗読会 があるというのでアリオス(いわき市)まで足を延ばした。
            
いわき絵本と朗読の会がアリオスで、午後1時30分から第10回街中朗読会を行った。
 音楽小ホールには約150人の観客が集まって出演者の朗読に堪能した。
 5部構成に分けて最初は、美人画を描いて日本人女性として初めて文化勲章を受章した画家の上村松園〈明治8年(1875)~昭和24年(1949)〉が記した「青眉抄」を6名の会員が継読していった。
 作品に全精神を傾注して、感情豊かに朗読している皆さんの姿を見ていて感動した。
 読む間合いや発声があれだけ上手になるためには、その作品を暗記してしまうほどの努力をされているのだろうと思ったからだ。

   
          《新美南吉の「赤いろうそく」を朗読中の会員
 今年は童話作家の新美南吉の生誕100年という特集も組まれ「お母さんたち」「赤いろうそく」「でんでん虫のかなしみ」「ひよりげた」が朗読された。
          
            《フルートを演奏する小田中映子さん
 若き日の郷愁に誘われる童謡の「通りゃんせ」「かごめかごめ」「夕焼け小焼け」「赤とんぼ」などを聴かせてくれた。
             
                 《上村松園の美人画「序の舞」
 朗読会のステージ横には上村松園の名前を強調するように、力強い松の盆栽と「序の舞」の日本画が、さり気なく置かれてあった。
 他に特攻隊の鎮魂歌「故郷の空」(合田道人著「童謡の謎」より)の朗読があり、最後にステージと来場者が全員で「故郷の空」を斉唱して、朗読会は終了した。

 会場を出ると、低気圧による風雨も収まり空は明るい兆しを見せていた。
 

          
                                               
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いま、若冲が熱い!!

2013-09-11 11:16:25 | Weblog
                                           分類・PV

                         場所:福島県立美術館
                             福島県福島市森合字西養山1

                               TEL 024-531-5511 

 福島県立美術館では、東日本大震災復興支援特別展 『若冲が来てくれました を、9月23日〈月・祝〉まで開催している。
 今回の伊藤若冲(じゃくちゅう・1716~1800)の特別展は、東日本大震災で被害に遭われた方々、とりわけ未来を担う子供たちの心の支えになればという プライス夫妻 の強い思いにより「プライスコレクション江戸絵画の美と生命」と位置づけての特別展示となった。
  
                  《若冲の作品(販売グッズの一筆箋から)》

 観賞の価値ありと思ったら、矢も楯もたまらなくなって高速バスで、いわき駅前9時40分発(福島駅前東口11時36分着)に乗車して行った。平日でゆっくり観賞できると思っていたのが間違いのもとで、既に開館から2時間半は経過しているというのに美術館の入口から最後列まで絶え間なく800~900人位が並んでいた。
             
                    《平日だというのに入館者は長蛇の列》
 若冲は正徳6年(1716)京都の青物問屋の長男として生まれるが、絵を描くこと以外、世間の雑事には全く興味を示さなかったという。そういう訳で商売に身が入らず、家業を放棄して2年間丹波(兵庫県)の山奥に隠遁してしまい、その間、山師が枡源(商売の屋号)の資産を狙って暗躍し、青物売り3千人が迷惑したというエピソードが残っているくらいだ。
 芸事をせず、酒も嗜まず、生涯、妻も娶らなかった。

             
                    《若冲特別展を開催中の美術館入口》
 若冲をはじめとして、曾我蕭白(しょうはく)や丸山応震、長沢芦雪・酒井抱一など江戸時代を代表する画家の名品が展示されている。
 仙台・盛岡と巡回したこの特別展も福島が最終会場となるので、珠玉の名品の数々を目の当たりにして観賞するには絶好の機会だと思った。 
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スズメとの闘い

2013-09-09 14:10:16 | Weblog
                                          分類・地

 見上げると吸い込まれそうな紺碧の空に真っ白い筋雲が流れ、澄んだ空気の中で田んぼ道を散策していたら俳句2題が思い浮かんだ。
             
               鳥追いの案山子主(あるじ)に然も似たり
 今の季節に田園風景を眺めると、多彩な種類のスズメ脅しを見ることが出来る。
 古典的なものとしては最初に案山子が挙げられるが、昔のように竹棒を十字型に固定して衣類を掛けるのではなくリアルに出来ていているから実の人間らしく見える。
 しかも、案山子はその田んぼの所有者に似ると言われているが、確かに遠くからだと声を掛けたくなるほどだ。これは案山子が身に付けるものは、その家の人が普段着ていた物のお下がりだからだとを考えると納得できる。
 スズメどころか人間も騙されそうになる。
              
                  頭(こうべ)垂れ黄金の穂波深い秋
 数年前までスズメ脅しにはカーバイトによる爆発音で田んぼに寄せ付けない方法も採られたが、何しろ朝の早くから夜になるまで至る所で鳴りっ放しなものだから人間サマが精神的に参ってしまったらしく苦情や非難の的になって、流石に現在では見かけなくなった。カラの石油缶を棒で叩く農家もあった。 
  
    《スズメが入れないように稲穂の上に張られたネット》
 それにしてもスズメの数は激減したと思う。子供の頃には田んぼに近づくと稲の中から何百羽というスズメの大群が舞い上がったし、電線にも数えられないほどのスズメが止っていたものだ。
             
              《金・銀・赤などテープを捩じってキラキラ反射させる方法》
                          
                            《大蛇が風に揺れて本物そっくりに見せるスズメ脅し》                          
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