分類:PV
あい動物病院かしま いわき市鹿島町下蔵持字沢目3-14 ☎0246ー58ー2011
人を求める仕種を見ていて「参った!」
最初に白状してしまうと、ひ孫のオトというのは実は野良猫のことです。 子供の頃に家で犬を飼っていたことはあるが、まさか今になって猫を飼う破目に陥るとは夢にも思っていませんでした。
その動機は7月の下旬に何気なく台所を見ると、未だ子供っぽいネコが、柱の陰から顔だけを出してこっちを見ていたのです。まるで鬼ごっこで子供が鬼に見つからないように、そっと様子を窺っているような顔をしていたので思わず苦笑してしまいました。 童顔で、どこか人恋しい感じがしたものだから優しく声掛けをしてあげました。
《たった数回顔を合わせただけで傍に来て、無防備状態で寝入った姿》
「どうした? 遠慮してないでこっちへお出で」 そんな状態を数回繰り返している内に信頼関係ができて? 寄ってくるようになりました。 しかし食べさせるものは何もなく、俗にいうネコまんま(ご飯にカツオ節をふり、味噌汁をかけたもの)を差し出すと恐る恐る口にしました。 我が家はド田舎で家々が散在しているので野良猫が住めるような環境にはありません。
ただ、鹿島街道から中央台へ抜ける道が1本通っているので、このネコは捨てられていった可能性が充分にあります。 おっとりしていて、大人しいので 「オト」 と命名しました。 早速、ネコを飼っている愛猫家のTさんに知らせると、自分のことのようにエサのやり方や育て方をアドバイスしてくれて、早々とキャットフードと猫茶碗を届けてくれました=写真下は頂いた猫専用の茶碗で食事をするオト。
《食事中は必ず正座する行儀の良さが飼い主のお気に入りの一つ》
Tさんを愛猫家と書いたが実は生き物全てに愛情を注ぐ人で、Tさんがいま飼っているのは生後間もなく捨てられて瀕死の状況にあったネコなのです。
飼う以上は人間の都合だけでなく、愛情と責任を持ってオトを見守ってあげなければならないと諭され、何も分からない自分の付添人をかって出てくれて上記の動物病院へ向かい、予防接種を打ち蚤(のみ)取り薬も身体に塗ってもらいました。
性別は診断の結果、牡で生後約1年であることが分かりました。 おっとりしていて大人しく、それに男の子とあれば 「オト」 の名前は一層適しているナ、と思いました。
〝オトの、オトによる、オトのための〟去勢手術を、1週間後に同病院で受けてきます。