福島第1原発事故から1年6ヶ月目を迎えようとしています。
《鹿島地区にある仮設住宅》
避難している双葉、大熊・浪江・富岡の人たちにとって、愛着のある土地は未だに放射線量が高く、長期の帰宅困難が予想されています。
そこで、いわき市には現在23,000人以上の避難者が仮設住宅や借り上げ住宅で生活をしているのが現状です。
最初、中通りや会津地方に避難した人たちも、いまになって「いわき市」に住みたいと言っているそうなのです。これは一体、何を意味しているのでしょうか?
避難者には1人当たり月々10万円の支給があり、1人当たり600万円の補償金を受けています。しかも税金の免除・医療費無料・家賃は6万円まで無料・など数多くの保障があります。
《いわきニュータウン内(中央台)にある仮設住宅》
避難者の皆さんが「いわき市」がいいというのは、同じ浜通りということや、気候が良いということに加えて、肝心なのは被災地とは至近距離にあるので賠償などの情報入手や交渉が容易に行われるというメリットがあるからではないでしょうか。
人は建前ばかりを言っていれば好感を持たれるかも知れませんが、本音を見抜かれた時には相手がサッと引くものです。
避難者が住んでいる仮設住宅の入居期間がが2年から3年に延長されるようになり、更にそれ以降には「仮の町」と称して自治体の中に自治体を作るという摩訶不思議な現象が起こり兼ねない状況になっています。
避難者は原発事故による帰還困難地域の人たちですから、これから先何十年、いや百年単位で「仮の町」に住むようになってしまうのは分かり切っていることです。
この場合「いわき市」には別個の自治体が存在することになる訳ですから、何年居てもらっても税収はゼロです。 (皆さんが、いわき市民になって頂くのなら別ですが……)
いわき市民には、公共施設(図書館・各種センター)、住宅・医療・福祉の需要が高まりサービスの低下に繋がるし、道路渋滞、外食産業の混雑、レジ待ち時間が長くなるなど一般的な悪影響も顕著に出てきます。
《地域住民に影響のある地震の爪跡は後回し?》
結果、いわき市は人口密度だけが増加して、雇用や病院の不足問題は悪い意味で、益々拍車が掛かってしまうことにはならないのでしょうか。
私は非情な人間ではないと自分では思っていますから、避難者の方たちを敵視して“ それは自己責任だ ”と放言する考えは毛頭ありません。
ただ、このところ私生活の中で周辺を見回してみると、昨年の3・11の地震・津波に限っては何処の地域も平等に被害に遭ったのだから、行政はもう少し目線を低くして「いわき市民」の生活にも真剣になって焦点を当ててくれたらなー。
……と思う今日この頃ではあります。
本日 8月31日(金) 五黄 先勝 旧暦 9/17
【今日という日の過去】 8/31
平成6(1994)年 ジュリアナ東京閉店
お立ち台・扇子・Tバック・イケイケギャル―。若者風俗の発信源だったディスコ「ジュリアナ東京」(東京都港区芝浦)が閉店した。
最先端の照明、音響装置で人気を集めたが、3年余りのバブル崩壊期のフィーバーに幕。