いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

避難者仮の町・いわき市民

2012-08-31 12:59:09 | Weblog
                               分類・災

   福島第1原発事故から1年6ヶ月目を迎えようとしています。 
 
         
               《鹿島地区にある仮設住宅

 避難している双葉、大熊・浪江・富岡の人たちにとって、愛着のある土地は未だに放射線量が高く、長期の帰宅困難が予想されています。
 そこで、いわき市には現在23,000人以上の避難者が仮設住宅や借り上げ住宅で生活をしているのが現状です。
 最初、中通りや会津地方に避難した人たちも、いまになって「いわき市」に住みたいと言っているそうなのです。これは一体、何を意味しているのでしょうか?
 避難者には1人当たり月々10万円の支給があり、1人当たり600万円の補償金を受けています。しかも税金の免除・医療費無料・家賃は6万円まで無料・など数多くの保障があります。
         
         《いわきニュータウン内(中央台)にある仮設住宅

 避難者の皆さんが「いわき市」がいいというのは、同じ浜通りということや、気候が良いということに加えて、肝心なのは被災地とは至近距離にあるので賠償などの情報入手や交渉が容易に行われるというメリットがあるからではないでしょうか。
 人は建前ばかりを言っていれば好感を持たれるかも知れませんが、本音を見抜かれた時には相手がサッと引くものです。
 避難者が住んでいる仮設住宅の入居期間がが2年から3年に延長されるようになり、更にそれ以降には「仮の町」と称して自治体の中に自治体を作るという摩訶不思議な現象が起こり兼ねない状況になっています。
 避難者は原発事故による帰還困難地域の人たちですから、これから先何十年、いや百年単位で「仮の町」に住むようになってしまうのは分かり切っていることです。
 この場合「いわき市」には別個の自治体が存在することになる訳ですから、何年居てもらっても税収はゼロです。 (皆さんが、いわき市民になって頂くのなら別ですが……)
 
 いわき市民には、公共施設(図書館・各種センター)、住宅・医療・福祉の需要が高まりサービスの低下に繋がるし、道路渋滞、外食産業の混雑、レジ待ち時間が長くなるなど一般的な悪影響も顕著に出てきます。
         
         《地域住民に影響のある地震の爪跡は後回し?

 結果、いわき市は人口密度だけが増加して、雇用や病院の不足問題は悪い意味で、益々拍車が掛かってしまうことにはならないのでしょうか。
 私は非情な人間ではないと自分では思っていますから、避難者の方たちを敵視して“ それは自己責任だ ”と放言する考えは毛頭ありません。
 ただ、このところ私生活の中で周辺を見回してみると、昨年の3・11の地震・津波に限っては何処の地域も平等に被害に遭ったのだから、行政はもう少し目線を低くして「いわき市民」の生活にも真剣になって焦点を当ててくれたらなー。
 ……と思う今日この頃ではあります。


    本日 8月31日(金)    五黄 先勝  旧暦 9/17

   【今日という日の過去】 8/31
 平成6(1994)年 ジュリアナ東京閉店
 お立ち台・扇子・Tバック・イケイケギャル―。若者風俗の発信源だったディスコ「ジュリアナ東京」(東京都港区芝浦)が閉店した。
 最先端の照明、音響装置で人気を集めたが、3年余りのバブル崩壊期のフィーバーに幕。
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鹿島の “ふれあい相談会”

2012-08-25 15:13:50 | Weblog
                                             分類・催

                         場所 : 鹿島ショッピングセンター エブリア
                                いわき市鹿島町米田字日渡5
   
                     《鹿島ショッピングセンター》

   
                《幟(のぼり)が立つと、ふれあい相談の日です》 
 鹿島地区ふれあい会(根本健一会長)では、鹿島ショッピングセンター2階のヤマニ書店前で「ふれあい介護相談・医療相談」を行っている。
 開催日は毎月最終土曜日の午前10時から午後2時迄で今月は25日(本日)だった。
 これは、かしま在宅介護支援センター・かしま病院・パライソごしきの各施設の協力を得て、鹿島地区ふれあい会が主催しているものです。
                
                    《エブリア2階のヤマニ書店前通路》
 相談デーにはケアマネージャーや看護士など、専門職の方が介護についての説明や健康相談に応じてくれているので、気軽に立ち寄ってみるのも有意義だと思います。

 ◇鹿島地区ふれあい会 の活動は、地区住民の中にしっかりと浸透定着し、愛され親しまれている地域密着型の組織で「ふれあい相談」の他に、1人暮らしの高齢者への訪問・かしま福祉まつり・鹿島公民館まつりなどを数多く企画して、子ども会や高齢者たちとの楽しい交流の場を図っています。


 【今日という日の過去】 8/25
 昭和33(1958)年 即席ラーメン登場 日清食品の創業者、安藤百福が試行錯誤の末、インスタントラーメンの開発に成功し「チキンラーメン」として発売した。
 どんぶりに入れて湯を注ぎ、3分で食べられる簡便さが受けて、爆発的にヒットし、その後、カップめんも発売した。
  
  本日の催し  8月25日(土)    二黒 先勝  旧暦 9/11
 
◆「磐城平城下の町PART3展」 ※26日まで  於・いわき市暮らしの伝承郷
◆「ふれあい相談会」 午前10時~午後2時まで  於・鹿島ショッピングセンター (詳細はブログ記事に
  掲載)  
  
 
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葛飾北斎が、いわきで熱い

2012-08-24 06:12:39 | Weblog
                                            分類・催

                             いわき市立美術館
                                いわき市平堂根4-4
                                 0246-25-1111

 ホノルル美術館所蔵 北斎展 が、いわき市立美術館で今月の26日まで開催されています。
 北斎展に出品している170点は、全てホノルル美術館から借用したものだそうで、本展では「富嶽三十六景」・「諸国瀧廻り」・「諸国名橋奇覧」など、五種の揃物(そろいもの)の全図を観ることができます。
     
                 《北斎展を開催中のいわき市立美術館》
     
                        《神奈川沖浪裏》
 北斎は長い年月に亘って波の表現に苦労している。
 それは「北斎漫画」にも、波の形を集めた頁があるくらいだから波の集大成として、この「神奈川沖浪裏」は貴重な作品となっている。
     
                        《東海道程ケ谷》
 松並木が整然としていて、彼方に富士の美しい姿が見える風景の中で、街道を行き交う人たちを北斎独特の描き方で見事に捉えています。
     
                    《北斎グッズの即売コーナー》
 展示室入口では、額絵・絵葉書・ブックマーカー・便箋・ファイル・付箋など、北斎に関するグッズを豊富に取り揃えて販売しています。
 
   →→→
                《尾洲不二見原》                  《こんなイメージが湧いた》
                                                ゴメンナサイ
 富嶽三十六景の中で、最も西から見た富士とされています。大きな桶を通して、遠くの富士を望む大胆な構図が素晴らしい!!


 【今日という日の過去】 8/24
 昭和30(1955)年 森永ヒ素ミルク事件 岡山県は乳児に原因不明の発熱や下痢などの中毒症状が広がった事件で、森永乳業徳島工場で製造の粉ミルクにヒ素が混入したのが原因と発表した。
 死者133人、患者1万人以上。後遺症も深刻。
 森永は昭和48(1973)年患者・家族の救済に合意した。


 本日  8月24日(金)    三碧 赤口  旧暦 9/10
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こどもクリニック開院間近

2012-08-22 12:25:21 | Weblog
                              分類・地
   鹿島自由散策  
                     しがこどもクリニック
                     いわき市鹿島町久保字反町26-1
                      0246-58-5505

         
          《開院を控えて工事も急ピッチで行われている
 
 9月1日(土)に 「しがこどもクリニック」 が新規開院します。
 診療科目は小児科・アレルギー科・小児内分泌科で、診療時間は午前9:00~12:30 午後2:30~6:30になっています。
 日曜、祝日、水曜日・土曜日は午後
  
         
                《出入り口は旧道側からになる

 場所は鹿島街道の裏道になるので目安としては、西松屋とABCマートの後ろ側です。
【久保の磨崖仏(岩薬師)】の信号から、かしま病院方向へ入って約200メートル行った左側になります。
 この道は、かつては鹿島住民と久保地域の人たちのメイン通りで、鹿島街道旧道です。奥へ進んで行くと家屋の一部や、高台にある畑の風景に昔ながらの名残を感じます。
 神白へ通ずる道に入っていくと直ぐ目の前に高野山真言宗金光寺と磐城三十三所観音霊場十六番久保中山観音があります。


 【今日という日の過去】 8/22
 明治44(1911)年、パリのルーブル博物館に展示されていたレオナルド・ダビンチの「モナリザ」が前日の休館日盗まれていたことが、この日分かった。
 大正2(1913)年12月、男がイタリアの画商にこの絵を持ち込んで捕まり、絵は2年ぶりに無事美術館に戻った。

  本日の催し  8月22日(水)    三碧 大安  旧暦 7/5

◆「磐城平城下の町パート3展」於・いわき市暮らしの伝承郷  0246-29-2230
     開館時間 9:00~17:00(8月26日まで)  
◆市議「佐藤かずよし総決起大会」 於・パレスいわや  午後6時30分
 
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磐城平城をもっと知ろうよ

2012-08-11 19:53:18 | Weblog
                              分類・歴

   磐城平城下の町 part3 展                              
                  場所 : いわき市鹿島町下矢田字散野14-16
                       0246-29-2230

         
          《いわき暮らしの伝承郷を駐車場から見る
 いま、平成24年度 いわき暮らしの伝承郷 第1回企画展が開催されていて「磐城平城下の町 part3 展」がそうだ。
 今年は幕末の平城がテーマで、磐城平と戊辰戦争に関わる資料が豊富に展示されている。

         
             《館内企画展示室への入口
 戊辰の乱とも云われ、今から144年前(平成24年現在)に徳川幕府が解体され、王政復古の新政府が成立した。
 慶応4年(1868)のことで、磐城平藩は徳川幕府の面目にかけて列藩同盟に加わり、藩を挙げて仙台藩兵などと共に官軍に抗戦することになった。
 同年、6月17日には早くも薩州や備洲兵などの大軍が海路を経て平潟港(北茨城)に上陸した。
 仙台藩や平藩の兵はこれを迎えて戦ったが、官軍の猛砲撃には勝てずに退却。7月10日、平・仙台の列藩兵150名は、走熊七本松(鹿島町)の山腹4ヶ所に台場を築いて大砲を並べ、ここで官軍の北上を阻止する体制を整えていた。
 古文書や絵巻物で分かりやすく説明されているので、興味を惹くが、そればかりではない。
              
               《平城内地図の一部
 平城の歴代藩主や、場内から発掘された茶碗・壷・花器なども多数展示されている。
 これは珍しいと思って詳細に目を通したものに「磐城平城門・町木戸通行の定」があり、当時の城下町内の取り決めが厳しかったことを知らされる。何ケ条かによって明記されているが、その幾つかを拾い書きしてみると……
 ●町の出入り口に木戸を設け、人の出入りを監視する番人を置く。
 ●侍が出入りする城門は、五ツ時(午後8時)を門限とする。
 ●城下の商人町へ、町・村の者が、荷付や荷馬を持ち込む通行は不可。
 ●田町と黒門は七ツ時(午後4時)以降は、提灯持参でも通行不可。
 ●杉平・胡摩沢の出口門は、夜間の通行を一切禁止。……等々とある。

開催中 2012・7・14(土)~ 8・26(日)まで
    観覧料 一般 320円(260円) 高・大学生 210円(160円) 
        小・中学生 160円(110円) カッコ内は団体料金
      ※ 市内在住の65歳以上の人は無料で観覧できます。 

     


    

 
 

            
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平の七夕と、女ホームレス

2012-08-07 01:19:55 | Weblog

                               分類・外

         
              《平七夕、昼間(6日)の光景

         
        《いわき駅前通りの七十七銀行交差点から4,5丁目方面

 今日は平の七夕まつり初日(6日~8日まで)だから、せめて織姫と彦星の話題に持っていけば綺麗で無難だが、そうも云っていられないので視点を変えてみる。
 
 以前から平2丁目のH信用金庫脇に女のホームレスがいつも居るというのは聞いていた。
 ところが今日、問題のホームレスに別の場所で遭遇した。
 私は昨日(5日)プライベートで仙台に行く必要があって一泊し、いつもなら始発の「いわき駅前」からバスで自宅へ直行するのだが、途中車内で七夕飾りを見たものだから、メインストリートまで足を運び、その風景をデジカメに収めて(=写真上)最寄の南町バス停から乗って行こうとした。
 ナ、ナンとバス停には私より先に、噂の女ホームレスがバス待ちをしていたではないか。
 頭をフードで覆い、意識的に大きなマスクで口だけではなく顔全体を隠すようにしているので、どうしても女の全体像が浮かんでこない。
 時々、目と目が合うとお互いに逸らすのだが、大きな目が澄んでいるのは何故なのだろうか。これは、きっと50歳代後半の美人系女性に違いない。

 そうなると、乏しい推理力でも頭の中がフル回転してくる。つまり今のような恵まれない境遇に何故、甘んじているのか?どこの生まれで、どこに育ち、なぜ今、いわきに居るのだろうか?
 いろんな想像が過ぎる。若い時に熱烈な恋をして破局してしまったショック・金銭関係で大失敗を起こした結末・モノ書きが疑似体験をしながら人々の反応を探っている・き印・好んでその世界に身を置いている(そんな馬鹿な)…… 後の2つは絶対にあり得ない。
 厭世観から人生の全てを投げてしまったのだろうか? いや、それもない。だって目が生きていることを証明しているから。
 註釈 : き印(じるし)=きちがいの「き」を採った隠語。狂人。
 
 30度は下らないであろう猛暑に、褞袍(どてら)を身に着けているいるような厚着なのは不可解だが、冷静に考えるとこれはあり得る話だ。長い間、入浴しなかったり何時も同じものを着ていたりすると、次第に皮膚感覚が麻痺してしまうからだ。
 こういう人は下手に身体を洗ったり、薄着になろうものならかえって身体の体調を壊してしまうのだ。

         
          《バスから降車の際、運賃を支払う女ホームセス

 さて、それでは2丁目に近い南町バス停から1停留所先の、NHKいわき支局前の小太郎公園に、どうして移動したのかを考えた場合に、それは容易に推測は成り立つ。普段、信金そばは居心地が良い場所なのだが七夕まつりが行われる3日間だけは見物客の邪魔になるし、自分自身も見世物の対象になってしまう怖さを知っているからだ。
 それも移動するのは昼間だけに限る筈だ。深夜になって元の場所に戻れば、界隈の飲食店が捨てる食べ物がいつも通り手に入るからだ。昼間だけの我慢ということになる。

        
           《公園に移動して、この後ベンチに掛けた

 女ホームレスという呼称に支障を来たすならば、敢えて「彼女」と置き換えて、彼女は正規の乗車運賃を支払い、小太郎公園に向った。
 東京や川崎の、多摩川沿いとか駅周辺にはホームレスが数多く居るのは承知しているが、いわきに存在しているのを目の当たりにしたのには大きな衝撃を受けざるを得なかった。

 平の七夕まつりに関連して、ついでだから仙台の七夕飾りも、ひとコマだけ紹介しておきます。

        
           《仙台駅構内(5日現在)の七夕飾り》

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見せるぞ!!いわきの底力

2012-08-03 20:56:10 | Weblog

                             分類・催

                 場所 : 県道小名浜 ・ 平線 (鹿島街道)      
                      小名浜支所~日産サティオ交差点

   福島の再生は、いわきの復興から始まる

           
  夏真っ盛り。   
 いわきおどり  は7月28日の植田町と四倉町を皮切りに、今日(3日)は「いわきおどり小名浜大会」が行われ、参加団体50チーム、1,400人の威勢のいい掛け声が街中に響き渡りました。

         
 例年、実施場所は鹿島街道沿いの《小名浜支所前から岡自動車》間でしたが、昨年は被災状況を考慮してタウンモール・リスポ駐車場に変更され開催されました。今年は元の場所に戻って多くの人達が詰め掛け、地域の活性化を取り戻そうと声を張り上げる踊り手に、見ている側も温かい声援を送っていました。

         
         《ゴレンジャー?も出場。子供たちに大受け》             

         
         《三連覇を賭けて臨んできた小名錬グループ》

          →→→  
   いわき市役所小名浜支所前から日産サティオ交差点までが踊りのコース
           
 市内各地のイベントは、明日4日(土)アクアマリンパーク(小名浜港1・2号埠頭)で19:00~20:30まで第59回いわき花火大会と、小名浜海遊祭(4・5日)があり、いわき湯本温泉やっぺおどり(6日)・平七夕まつり(6~8日)・第31回いわきおどり(8日、いわき駅前大通)・ゆながや夏まつり(9日)・鎮魂の花火LIGHT UP NIPPON(11日、道の駅四倉港)・観音山仮装踊り&花火大会(湯本松柏館~童謡館)・いわき回転櫓盆踊大会(13~15日、JR内郷駅前広場)・夏井川流灯花火大会(夏井川河川敷)など目白押しです。

【今日という日の過去】 8/3
 昭和15年(1940)ソ連がバルト3国併合 リトアニアがソ連に併合された。
 この直後にラトビア、エストニアも併合されて、バルト3国はソ連を構成する共和国となった。
 独ソ不可侵条約の秘密議定書と取引により、ソ連はバルト3国を勢力圏に収めていた。3国の独立回復
 は1991年。

  本日の催し  8月3日(土)    四緑 先負  旧暦6/16

◆磐城平城下の町(PART3)展 開催中(7/14~8/26まで) 於・いわき市暮らしの伝承郷  






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