いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

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杉社(すぎやしろ)神社

2018-07-14 06:49:44 | Weblog

                             分類:神仏                             
  杉社神社 (すぎやしろじんじゃ)   いわき市鹿島町下矢田字大作140                                                             
        《社殿を33遍めぐるセンドー行事がある杉社神社》

 祭神 : 大己貴神(おおなむちのかみ)・少彦名神(すくなひこな     のかみ) 

 「杉社神社」 の創建年代を確認できる文献は残っていませんが、神殿に保存されている棟札からすると東山天皇の御代の元禄8年(1695)当時、別当の杉社山長寿院真浄寺(院)の僧堅海が宮司を兼ねていました。

 正徳4年(1714)には杉社山大明神之宮殿を新規造立し薬師如来坐像を宮殿に安置して、入目覚の儀式を行いましたが、この時の大檀那は平藩5代の藩主・内藤右京亮義稠でした。正徳5年(1715)には宮殿を覆う祠廟を建てるために、御神体を一時真浄院に遷し、住吉山遍照院住職が導師となって遷宮しました。                    
 以来、地区民は守護神として崇敬してきましたが、慶応4年に神仏分離令が出されるに及んで、杉社大明神の御神体として祀り奉ってきた薬師如来坐像を、別当寺の真浄院に遷し祀りました。                                       
 坐像は外面に金箔をほどこした像高12センチほどの木造寄木造りの小像で、蓮華台の裏に成徳2年6月21日、木野弥五郎の記名が入っています。

 氏神祭りの10月9日には、杉社神社の社殿を氏子相連れ合って、三十三遍めぐるセンドー行事が行われます。

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