不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

涸(か)れない小井戸の水

2017-08-27 22:45:23 | Weblog

                                           分類:地

 飲み別れの水とも言われた秘水      場所:いわき市鹿島町走熊字柳作12                                                                                                                                           渡辺宅の私道脇

今では余り知られなくなったが、磐城三十三所観音霊場の17番札所(高照山十一面観世音菩薩)の上り口付近に、山から湧き出てくる水があります。                                           これを「小井戸の水」といって、地元の人たちはこの近くを通る時、ちょっと寄って柄杓(ひしゃく)で一杯飲んでいったものです。                                                                                                                                1年を通して、雨が降ろうが降るまいが、湧き出る水は一定の量に決まっている小井戸

この小井戸には謂(いわ)れがあって、その昔、渡辺家の先祖がの一大行事として毎年、旧暦7月17日に行われる高照山での獅子舞奉納と、お参りで登山する人達の身体を清め、喉の渇きを癒すために作ったものなのだそうです。

いつの間にか、人々は「小井戸の水」とか「観音様の御水垂(おみたらし)」と呼ぶようになりました。岩盤を掘り下げた割れ目から湧き出てくる清水は、美味しくて身体に良いとされて、農作業の合間に口にしていた水でもあるし、汲んで家に持ち帰る人たちもいたくらいだから聖水としても尊ばれたのです。

身体をこわして病で床に伏したり、死期を悟ったりした人たちは、最後に「小井戸の水が飲みたい」と家の者に頼んで美味そうに飲んだそうなのです。現在では、ミネラルウォーターや清涼飲料水などが豊富に出回り、上下水道も整備されているから、口伝てに聞く人もいなくなり、すっかり忘れ去られたようですが、「小井戸」は今でも山草に隠れるようにして静かに聖水を湧き出しています。

2011・3・11に発生した東日本大震災の時には、断水騒ぎが起りましたが「小井戸の水」は正に今でも貴重な恵みの水であったのです。

 

 

 

  

                         

                                                                                                                                                                 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「親切しすぎ」 が蔓延

2017-08-12 10:05:38 | Weblog

                            分類 : PV


 そこまでするか、というエピソード


 下の写真は3枚ともバスの車内に掲示してある注意書きだが、目にしながら降車停留所まで虚しい思いにさせられた。これらはほんの一例で、何処へ行っても毎度のことながら「大人」に向かって、「こうしてはいけない、ああしては駄目」と手とり足とり教えている。



 日本人特有の親切心と、何か起きたら会社の責任逃れの両方を兼ね備えたステッカー(プラ板)なのだろうが、大のおとなに向かって一々注意を促されているのかと思うと非常に残念でたまらない。こくらいのことは自分で判断できないのだろうかと思うからだ。


 ほんの一部の人のために貼り紙をするのだと思うが、それでも現実にマナーの悪い者は意外と多いようだから仕方がないとも納得する。2週間ほど前にバスの前席に腰掛けていた時に、バスが停車したと同時に後部からコーヒー缶がコロコロと運転席の方へ転がっていったのを実際に見ている。運転手が「まったく、質(たち)の悪いお客もいるものだ」と独り言を言いながら缶を拾っていた。



 駅ホームでのアナウンスに定番の「××番線ホームに電車が入ってきます。危険ですから白線まで下がってお待ちください」があります。親切心は拒まないが、人間社会に於いてそういう事よりも 、もっと自己責任を植え付けさせるようなマナー教育というものはないのでしょうかね。そう言う間もなく、スマホに夢中になっている若者が碌に前も見ずに、入線してきた電車に乗り込んでいった。


 公共施設のトイレ(男性用)の目の前に気の利いた貼り紙をよく見かける。「いつもトイレがきれいなのは、大切に利用されている皆様のおかげです。有難うございます」。つまり「お小水を便器に引っ掛けるな」と書きたいところを角を立てないように注意を促している訳だから、使用する方も気分的に従うような結果になる。


 あるトイレ(男性用)に「一歩前進」と書いてある強制的な貼り紙がしてあった。その横に「二歩後退」という落書きがしてあった。なんでも強要すると、相手から反発されるというのを改めて学んだ。



 バスの降車ドアの脇に、こんな注意書き(※学校の文字は外側にあるもので無関係)もあった。保育園や幼稚園の園児のように、いや、大人ってそれ以下に扱われているのだなという感覚にさせられた。


 最後に、いわき市内の路線バス車内で、混雑時に乗ってスグ気付く事があるので機会があったら確かめてみて下さい。学生が二人掛けの席を一人で独占しています。必ず隣の席にカバンを置いて、誰が乗ってこようがお構いなしで、スマホに熱中しています。混雑している中で、しかも複数の学生が、です。目の前の椅子に「この席は二人掛けです」と表示されているということは日常茶飯事で、バス会社もこの状況を把握していながら全く手が付けられない証拠でしょう。


 


 


 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする