いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

ややっこしい漢字の読み

2020-09-25 13:04:52 | Weblog
                                          分類:PV

  「菅=管」 と 「吉=𠮷」
 政治は安倍首相から菅首相へバトンタッチされたが、国内外に山積している諸問題の解決は容易でないことが窺われます。
 新型コロナウイルスの問題1つを挙げても経済との両立を唱えて、いろいろと施策が講じられているようですが、こういう場合の 『両立』 という言葉使いには疑問符が付くのですがどうでしょう。
なにしろ卓越した政治家の皆さんたちですから、それならそれで真に国民を思っての手腕を発揮して欲しいです。

          《令和おじさんから総理総裁になった菅さんの腕の見せどころ》

 実は、菅政権が誕生してから私がふと思ったのは政治ではなく、漢字の読み方と書き方についてでした。
 麻生大臣が記者会見の席上で、「菅(かん)総理が……」と言った際に、記者の指摘で 「菅(すが)総理」 と言い直した場面は記憶に新しい。
 立憲民主党(旧・民主党)には菅(かん)直人議員がいるが、官房長官を8年近くも務めていた同じ党派の菅(すが)さんを菅(かん)と言ったのには只々唖然としました。
 しかし、そう言ったからどうとかではなく漢字の読みに改めて難しさを感じたのでした。小学生の時に国語で習う 「𠮷」 と 「吉」 はハッキリしていました。例えば人名の 『よしださんきち』 は 『𠮷田三』 と書くのだと教わりました。 「すが」 と 「かん」 の字も、草冠と竹冠で区別されているので間違わないように、と先生に言われたものでした。
 ところが今ではそんなことは通用しないのです。98歳になる母がお世話になっている施設の担当の方に頂いた名刺に菅野と書いてあったので、「ああ、すがのさんですね」 と言ったら 「いいえ、かんのです」 と言い返されました。そういえば 「よしだ」 という苗字も 「𠮷田」 ではなく 「田」 になっている名刺の多いことに気が付きました。
 帰り道でふと思いました。今の時代、子供の漢字試験で 「すいどうかん」 を 「水道」、おみくじに出てくる 「だいきち」 を 「大𠮷」 と書いても先生は◎をくれるのだろうかと……。
 
 それにしても今の時代、4文字熟語の 〇肉〇食 という穴埋め問題で、本来ならば 「弱肉強食」 と書いて欲しいところを 「焼肉定食」 と書き入れる生徒もいるとか、これも4文字熟語としては成立しているので◎でしょうか?
 高齢爺には何が何だかサッパリ分からなくなってくるのでした。
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金子みすゞ が甦った

2020-09-20 08:09:45 | Weblog
                                            分類:催

                                草野心平記念文学館
                                 いわき市小川町高萩字下夕道1-39

   童謡は人間(ひと)に丸い形になって届く
 草野心平記念文学館で今月の22日まで、同館の企画展 『没後90年童謡詩人金子みすゞ展』を開いていますが、きのう(19日)はそれに関連して、矢崎節夫さんによる 『明るい方へ、明るい方へ~ 金子みすゞのうれしいまなざし~』 というタイトルでの講演がありました。
 矢崎さんは第12回赤い鳥文学賞を受賞された方で、自身の創作活動の傍ら学生時代に出会った1篇の詩に衝撃を受け、その作品である童謡詩人金子みすゞの作品を探求してきた人です。
金子みすゞ記念館(山口県長門市)の館長でもあり、講演は14時から2時間に亘って 「金子みすゞ」 を熱く語ってくれました。

             《同館エントラスのガラス面に掲げられた金子みすゞの写真》

 金子みすゞ(1903~1930)は山口県大津郡仙崎村(現・長門市)に生まれ、大正末期に西條八十に見出され優れた作品を発表しましたが、26歳で自死してしまいます。その後、前述の矢崎節夫さんの必死の努力によって、50年以上も埋もれていた遺稿が発見されました。
 矢崎さんはハッキリと言った。 「童謡は歌って映像が浮かばないのは童謡ではない」 と。

                  《金子みすゞ作品の販売コーナー》

 矢崎さんは、金子みすゞは常に身を引いているのだと言いました。それが優しい心の表われとして詩の中に隠れているのだとも言いました。
「私とあなた」ではなく「あなたと私」という相手を思う気持ちと、相手を慕う気持ちの重要性も説きました。それによって「あなた」がいるから「私」もいる、という安心感が生まれるというのです。

 例えば、「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。…… から始まる 『こだまでしょうか』 という詩ですが、言ったことが同じ言葉で跳ね返ってくるのは、自分が受け入れてもらっている証拠に繋がるのだと言います。
 いまの親は、子供が 転んで「痛い」 と言うと 「痛くない」 と否定した言葉を返して宥(なだ)めようとします。 
 昔の親だったら 「痛いね~」と優しく、親身になって応えてくれた 。子供は〝この痛さが分かってくれるんだ〟と親を信頼し安心します。しかも親は 「痛いの痛いの飛んでけー」 とまで言ってくれた、と受講者を笑わせ納得させるユーモラスなスピ-チをしてくれた2時間でした。
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明日は、市議選の投票日

2020-09-12 11:59:15 | Weblog
                                         分類:PV

    27万人の有権者が期待を込めて選ぶ
 6日に告示された 「いわき市議選」 だが、いよいよ明日が投票日で市民の男女有権者271,235人によって、新しい市議会議員が決まります。

           《鹿島小学校前の通りに貼られている立候補者のポスター

 37の議席に新人10人が加わって41人が立候補し、町中に選挙カーを繰り出して 「我に」「私に」 と投票を呼び掛けています。
 いま市民にとって最も身近なことで重要なのは、東日本大震災の影響による迅速な対応、台風19号からの復興、新型コロナウイルスの対策などを含めて、急激に進む人口減と少子高齢化対策もあり問題は山積しています。

                  《市議会議員選挙の投票受付券

 各立候者が当選した暁には、選挙戦で自分が主張してきた 『市政への熱いスローガン』 を是非とも実現に向けて粉骨砕身し事に当たって欲しいと、有権者は切に願っている筈です。
 この貴重な1票を、私も希望から現実へと繋げられるように明日は投票に行ってきます。

 13日の投票は市内138カ所で午前7時から午後7時まで。(※40投票区は午後6時)

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