いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

夏を惜しむ中央台盆踊り

2023-08-19 22:52:42 | Weblog
                              分類:催

                     走熊公園 いわき市中央台鹿島1丁目55-1
 
   ひと時の涼を求めて大盛況 
 中央台鹿島パークセンターの傍にある走熊(はしりくま)公演は、夕方5時の開催花火が打ち上がると地元の人たちや近郊近隣の人たちが公園内に集まってきました。

           《威勢のいい櫓(やぐら)太鼓がこだまする

 中央台地区には5つの自治会があり各自治会ごとにお祭りはありますが、中でも走熊公園で行われる盆踊り大会は人気の的になっています。

              《早くも櫓を囲んで踊りだす人たち


            《露店は右も左もお客で長蛇の列ができた

 広い公園内には多くの露店が並んで、どの店も賑わいを見せ嬉しい悲鳴を上げていました。

           《下高久青年団が、ぢゃんがら念仏踊りを熱演
 

 6時20分頃から同市平の下高久青年団が登場してきて、夏の風物詩として古くから伝わる「ぢゃんがら念仏踊り」の乱舞いが始まりました。

この、ぢゃんがら念仏踊りについての起源は幾つかありますが、その一つには江戸時代に磐城平藩に大旱魃(かんばつ)が起こったことから当時、郡奉行だった澤村勘兵衛勝爲は藩の命令で小川江筋の開削工事を任されました。自己の俸禄5千石のうち3千石を費用に充て、小川江筋を築き約1千町歩に潅水したのでした。
 30年に亘って力を尽くしたのですが、部下の不正の責任を負って完成を待たずして自害してしまいます。悲しみ嘆いた農民たちは一周忌に上平窪にある利安寺で、念仏踊りの供養をしたのが始まりで、その時の念仏踊りが江戸時代の初期に江戸で流行(はや)った泡斎念仏であったとされています。
 「ぢゃんがら念仏踊り」は、いわき市無形民俗文化財に指定されている貴重な念仏踊りです。

                     
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高照観音堂までの道普請

2023-08-06 16:16:25 | Weblog
                               分類:地

                  磐城三十三所観音霊場 第17番札所
                  高照観音 いわき市鹿島町走熊高寺山

  猛暑の中、地区民が道の補修工事に参加
 お盆を控えて毎年第1日曜日は高照山(たかでらさん)上り口から本堂までの道普請(道路補修)が行われるが、それが今日(6日)だった。
           《参加者14名が草刈りと歩道の補修を行った

 午前8時に上り口に集合し、普通に歩いても約20分、下り15分は掛かるという所を各自が鎌・鍬(くわ)・熊手・草刈り機を持っての作業なのでひと汗かきました。

 この観音堂は磐城三十三観音中、人道から最も道程があることで知られています。

            《観音堂を開扉して本堂の中も清掃した

 高寺山は鹿島町では一番高い山で海抜126mありますが、この観音堂から頂上までは僅か10m前後しかないので、その点から見てもほぼ頂上にあると言っても過言ではありません。
 因みに頂上には三角点(三角測量の基準点)があって見晴らしも良く勿来・小名浜の海岸や、平市街、北は広野の火力発電所の煙突までが見えます。 
     
          《直(じか)には滅多に見られない尊像が拝めた

 現在の尊像(写真)は昭和4年に、俗にいう「走熊の大火(2月)」があった年、7月の縁日に間に合うよう堂宇と共に作られたもので、像高約30cmでからがね製の十一面観音です。

高照観音堂は過去に永禄年間と元文年間に焼失し、大正元年にも火難に遭っています。大正時代は等身大の木造十一面観音像でした。


 
 
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