反原発闘争の階級性

反原発闘争の階級性

　3月27日、福井地裁で審理されてきた大飯原発運転差し止め訴訟が結審しました。2012年11月に189人の原告が提訴し、私達もサポーターとして、たたかいを共有してきましたが、5月21日にどのような判決が出されても、名古屋高裁金沢支部でのたたかいになります。

　ところで、3月9日に鯖江市で、「3/11メモリアルアクション－原発のない新しい福井へ」が取り組まれました。事前に、「集会当日、右翼が街宣車20台で道路使用許可をとっている」という連絡があり、参加してきました。数年前に富山市内で、宋神道さんのたたかいの記録映画「オレの心は負けてない」の上映会に在特会系右翼が押しかけてきたときに、防衛隊として参加したことがあり、その時の経験から、1人でも多く駆けつけて集会を守らねばならないと思ったからです。

　会場周辺は石川(金沢)、福井、富山ナンバーの20台ほどの右翼街宣車が、「国賊山本議員は辞職せよ」「国賊山本議員は腹を切れ」「反原発集会粉砕」と大音量でがなりたてて、周回していました。関西からも動員されてきているのか、助手席から「山本太郎は兵庫県の恥だ」と叫んでいる者もいました。まさに官許の街宣でした。

　福井県警は、右翼街宣車の規制よりも、反原発集会に対する介入・支配に力点を入れていました。大飯再稼働阻止闘争に対する弾圧裁判も、最高裁に上告中ですが、福井地裁でも名古屋高裁金沢支部でも、金属探知機とボデーチェックで傍聴者を威圧し、たたかいの発展を押しつぶそうとしてきました。

　このように見てくると、今後の市民運動の発展は自分たちの力で集会を守り、たたかうという姿勢を、今まで以上に必要としていると感じました。