おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

高級料亭並みの食事

2020-05-25 11:47:24 | 日記

 散歩の時に採ってきた筍とフキを、ニシンと一緒に炊いて食った。北海道を旅行した時、ニシン御殿というのを見て来たが、その豪邸ぶりに、かつてはニシンがいかにたくさん獲れ金になったかを実感したが、今ではニシンも乱獲で獲れなくなっているようだ。

 東北の方ではニシンというのはポピュラーな食べ物のようで、身欠きニシンは食堂でもメニューにあるが、関西では京都でニシン蕎麦を食ったくらいで、ニシンを食った記憶がない。九州ではアジやサバは当たり前に食卓に上がったが、ニシンやホッケは見かけなかった気がする。こういうものは、冷凍技術が発達した最近になってようやく全国規模で出回るようになったように思う。

 というようなことはどうでもいいので、とにかくニシンと筍とフキの炊き合わせは、ものすごい贅沢なご馳走だった。考えてみれば、高級料亭でなければ目にしないようなメニューではないか。いくら緊急事態宣言が解除になり、外食できるようになったと言っても、ファストフード店には置いていないのである。アベさんちはなんと贅沢な食生活を送っているんだろうと、日々の暮らしに感謝するのであった。

 ケンくんとテオが空き地で走り回っている時、裏山の雑木林の中からさかんにホトトギスの声が聞こえていた。どうせ姿は見えないんだろうなとぼんやり考えていたら、林の梢から一羽の鳥が、ホットットギスと鳴きながら飛び立ち、僕の頭の上をすーいと飛んで行った。あいにくシルエットしかわからなかったが、ホトトギスであることには間違いない。おお、生まれて初めてホトトギスの姿を見たぞ。シルエットでも目撃できたということは、そのうちもっとはっきり見ることができるだろう。散歩の時に見かけたリスだって、最初は木の幹を駆け上がるシルエットしかわからなかったのだから。

 田植えが進み、散歩をする道の両側は広々とした池のようになっている。そこに新鮮な青葉が映り込み、鏡のようだ。晴れた日には、青空が田んぼの水面に映り込む。その上を、ツバメたちがせわしなく行ったり来たりしているが、目の端っこの方を青い鳥が横切った気がしたので慌てて視線で追うと、青い宝石のように輝くカワセミが目の前を横切って行った。日増しに夏が濃くなっていくようだ。

 テレビでは、外出できずにストレスが溜まったとインタビューで答えているが、この辺では毎日の散歩でもほとんど誰とも会わず、密になる状況もない。それでもみんなマスクをして歩いているのだから、日本国民は指導者がグダグダでも、ちっとも困らないのである。

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