おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

香茸をもらう

2024-10-10 13:11:24 | 福島
 福島に来るまで、香茸という存在を知らなかった。数年前にタミちゃんの友人が、香茸ご飯を作ったからというのでお裾分けをもらい、独特の香りに「結構好き嫌いが分かれそうだね」と話しをした覚えがある。

 それからも同じ友人から香茸ご飯をもらったので、香りにも慣れ、「おいしいおいしい」と食べるようになった。食べ物はやはり慣れというのが大事で、最初からおいしいものもあるけれども、最初は匂いや味に違和感を覚え、苦手だなあと思うものもある。それでも何度も口にしているうちに、独特なところの良さというものがわかるようになるのである。

 香茸というくらいだから、香りが独特でも当然かなと思っていた。松茸だって北欧では「臭いキノコ」と呼ばれていて、食べる人がいないので日本に輸出しているという。日本でもきっと大昔はそこまでありがたがられなかったに違いなく、鯨肉と同じで希少価値になれば、高級食材として認知されて行ったのだろう。

 昨日、近所の人が香茸を大量に持って来てくれたので、どうやって食べたらいいのだろうとネットで調べてみた。「特有の強い香りを放つために名付けられた」とある香茸だが、「見た目はインパクト大。元々は見た目が獣の皮革に見えることから革(カワ)茸(タケ)と名付けられたそう。しかしながら、強い香りを放つこと、さらにはカワタケに起こった音便が相まって、現在では香茸(コウタケ)と呼ばれる方が一般的となった」とあった。別名を「獅子茸」とか「いのはな」というのは、表面が尖った粗い鱗片で覆われているので、イノシシを想像させたのだろう。

 ただ、調べてみてビックリ。「針葉樹と広葉樹が混生する林に株になって群生します。人工栽培ができないため希少性が高く、松茸以上の高値で取引きされています」とあり、1キロ5,000円以上するものもあるらしい。本当ならあまり他人にはあげたくないようなものだろう。まったくありがたいことなのだ。



 というものの、もらったものは感謝して頂きたい。乾燥させた方がより香りが立つということなので、昨日から手で裂いた香茸をザルに広げて乾かしている。この後、水でアク出しをした後、さっと熱湯を潜らせ、味付けをした後に炊き立てのご飯に混ぜれば、香茸ご飯の完成である。
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