おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

ポールの水墨画

2023-11-07 08:44:33 | イラスト
 ジョンの絵に続き、第二弾としてポールの絵を描いた。

 明け方、布団の中でうつらうつらしていたら、アンがご飯をちょうだいと僕の背中をトントンして起こす。時計を見るとまだ4時前。とりあえず起きて、アンの餌入れにカリカリを入れてやるが、このまま起きるかどうか迷う。

 外は嵐なのか風と雨の音が凄いことになっている。案外こういう時の方が集中力も増しそうなので、コーヒーを淹れて絵を描くことにする。昨日から描いていたポールの絵が、仕上げだけ残して乾かしていたのだ。

 2時間ほどあちこちに墨で描きたし、これ以上描いたら失敗しそうなので完成とする。今描いているのは、いずれ本番のための下書きだと思っているので、これ以上力を入れてもあまり意味がないのである。




 学生の頃、僕同様ビートルズが好きな友人と、ジョンとポールはどちらが才能があるかというディベートをしたことがある。途中までお互いにジョンはああだ、ポールはこうだと、相手をやり込めようと喧喧諤諤やった。途中で今度はお互いに立場を入れ替え、再びああだこうだと喧喧諤諤やった。墨のついた筆を動かしながら、そんなことを思い出した。

 が、今となってははっきりしている。ジョンがどうのポールがこうの言っても仕方がなかったのである。4人の個性が混じり合うことによって化学反応を起こしていたことは、解散後の音楽を聴けば、物足りなさを感じてしまうからである。方向性の違いから解散するグループは多いが、本当は方向性が違うからこそ面白いことができているということで言えば、LGBTの人たちを認めた方が世の中は面白くなるに決まっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする