おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

ずっこけ三人組あるいは三馬鹿トリオ

2022-09-12 11:39:37 | 福島
 人間には警戒心を怠らないテオは、なぜか犬や猫といった動物に対してはフレンドリーで、相手が威嚇してこようがお構いなしに、警戒心ゼロで真っ直ぐに近づいて行く。相手にしてみれば「なんだ、こいつ」と思うのだろうが、テオにしてみればすでに友だちなのである。ハクビシンだろうがリスだろうがカラスだろうが、仲良くなりたくて仕方がない。

 そんなテオなので、犬友だちは多い。散歩で会う犬は例外なくテオに警戒心を抱くことなく、近づいていって鼻先をペロペロと舐め合う。飼い主としては、こんなに散歩が楽な犬はいないのだ。犬嫌いの犬を飼おうものなら、遠くから散歩する犬が近づくだけで、早々に脇道に逸れたりリードをしっかりと掴んで身構えなくなってしまうのである。

 で、あちこちに友だちの多いテオだが、最近新たにリンスくんとロンくんが友だちに加わった。リンスくんはテオと同じ近所の愛護センターからもらわれてきた雑種で、一体どういった犬種が混じり合っているのかまったく見当がつかない。手足が長くヒョロヒョロとしたスタイルで、愛嬌たっぷりだ。1番の特徴は愛くるしい顔で、顎がしゃくれ牙がはみ出している。ロンくんは白いフレンチブルで、僕らの姿を見つけると路上でゴロンと腹を見せて、ブーブーと奇妙な鳴き声をあげるのがなんとも可愛らしいのである。

 昨日はたまたまロンくんちの前を通りかかると、ロンくんが路上でゴロゴロと身悶えているところに出会った。どうしたのかと思ったら、次にリンスくんが道路に飛び跳ねて登場した。2匹で遊んでいるようだ。と、飼い主さんたちが僕らの姿を見つけ、遠くから「テオくん、テオくん」と大声で呼ぶ。こうなるとテオはリードをグイグイ引っ張り、一目散に2匹の元に駆けつけるのだ。



 3匹が揃うと、ロンくんの飼い主さんがオヤツを家の中から持ってくる。と、これから何をもらえるのかを察知した3匹は、まるでツバメの子のように、揃ってお座りをし、口を開けてオヤツをもらうのを待っているのである。その姿を見て、その場にいた誰もが思わず笑ってしまった。ここに「ずっこけ三人組」が勢揃いだ。正確には「ずっこけ三犬組」か。





 それぞれがお互いの邪魔をしないように、オヤツをもらう順番をきちんと守っている。こういう時だけなぜだか、物凄く賢くなる犬たちだが、普段の様子と言えば、ほぼ「三馬鹿トリオ」なのであった。

 
コメント (1)
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