フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

イッヌ公方

2023年11月03日 10時58分15秒 | 日記
ぬたりが行っている城跡巡りはことによったら山の藪に突っ込むような、おおよそ一般の観光とはそぐわない形であるのだが、日本の城の観光と言ったらやはり天守閣ではあるまいか。端的に言えば、天守閣さえあれば鉄筋コンクリートの再現であろうとも入場料取って違和感がないわけだ(身も蓋もない言い方)。
もちろん天守閣がなくても人気観光地として機能しているところはいくつもあり、仙台城や金沢城、二条城などは多くの観光客が訪れている。江戸城の跡(皇居東御苑)なんかも、東京観光であえて行く人は少ないと思いきや、行ってみると案外多くの人がいる。とは言えこれらはある程度の規模を有した城だから可能なのであり、城跡で観光、となるとやはり天守閣を抜きには語れない。
で、ぬたりの住む群馬県内にきちんとした由来の天守閣は現存しない。と言うかそもそも天守閣があった城自体が少ない。前橋、高崎、沼田、館林の4城が一応天守閣(もしくはそれに該当する建物)があった。
んで、これらの城に天守閣を再建する構想はないのかと言えば、ないこともない。ただしどこも正直願望レベルで具体的に話を進めようとするとどこも問題を抱え込むという感じ。
ただ、ぬたりが個人的に「ほほう」と思ったのは館林城。再建と言ったって、正直現在は個人の集まりがそれを目指しているに過ぎないから実現の可能性はちょっと薄い。
が、ホームページが割とスタイリッシュでおもしろい。活動としても「最終目的はそれだが、館林城を核に地域振興をすることこそが活動」という形で、会長さんも「還暦を機に地元に何かできることはないか」と活動を始めたそうで、これはなんか応援したくなるな。
館林藩と言えば将軍就任前の徳川綱吉が藩主を務めていた地(実際館林にどれだけ滞在していたかの話は別)であり、昨今綱吉の再評価も進む中で、歴史的にも天守閣(正確には三階櫓)があれば観光の核ともなり得る可能性もある。それこそ徳川綱吉主役の大河ドラマとかやれば期間限定ではあるが(放送中は人が来るけど終われば・・・)観光の起爆剤になり得る。
で、現状はというと三階櫓の跡地には館林市の向井千秋記念こども科学館が建っている。櫓の位置とはオフセットなので、すべてをどかす必要はないが、跡地に再建するなら何らかの措置(一部解体とか移転とか)が必要になる。近隣は広大な芝生広場になっているし、いっそ隣の田山花袋記念文学館(偉大な文学者です)も一緒に動かして、本丸跡も一体整備すれば観光スポットとしてそこそこいけるんじゃないかしら。

・・・あれ? この想像なんか楽しいな。

そんな形で、館林市がこの会の活動を見て、その気になれば可能性はなくもないのかな、と思う。もちろん昨今の厳しすぎる地方財政考えれば実現の可能性が低いのは承知の上だが、名古屋城が本丸御殿を再建したり、天守閣に限らない城跡観光というのも昨今ではあるから、館林市さんには考えるだけは考えてみんかと妄想したりもするわけですよ。
なにしろ徳川家が直接治めた地方都市なんて日本にそんなにないわけですからね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年取ると自分語りをしたくな... | トップ | 天下の義人 茂左衛門 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事