フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

渋川市道3号線の逆襲 事前編

2022年11月02日 21時21分50秒 | 旅行&おでかけ
いやもう、道路の細かい話をここでしても面白がってくれる人は少ないとは分かっているんだがね。要はチラシの裏にでも書いとけそういうのはって言われちゃうんだが。

先日ネタにした渋川市道3号線であるが、道の設置目的は「小野子地区の人が祖母島駅に行くための道」だと考えていた。まあ、JRが鉄橋の歩道併用を認めているのも、「沿線人口の確保」という目的に沿うからだろうし、この点に関しては間違いないと思う。
この場合、市道の路線認定するなら小野子集落から駅まで指定するのが一番素直な考え方。この場合、現在は始点も終点も渋川市で問題はないが、平成の大合併前だと始点は小野上村で終点は渋川市。市村境で管轄を分けて橋までを村道、橋から駅までを市道とすると「小野上村民が渋川市の駅に歩くための道を渋川市が税金使って半分整備する」という形に捉えられかねない。普通こういう複数の市町村を経由する道路は都道府県道が担うところなんだが、何しろここの道のニーズは小野子集落の住民のみで、都道府県全体のことを考えて整備する都道府県道の考え方には少々そぐわない。
で、日本の法律はこういう事態もちゃんと考えているもので、「最寄り駅への道路確保」とかの明らかな目的があるなら、市町村道はよその市町村の区域内に路線を指定することもできる(県道だと管轄外の指定は一切不可。国道は言うまでもないな)。勿論相手方の承認を得なければ指定はできないが、自分の区域内の道を隣の市町村が整備してくれるんだから、受け入れ側にとってもそんなに悪い話でもないと思う。
つまりこの市道3号線、昔は「小野上村道3号線」として、駅まで路線指定されていた可能性すらあったわけで、現地では祖母島駅まで歩いて制覇したという気になっていた。探せばいくらもあるだろうが市町村区域外の市町村道指定なんて珍しいと言えば珍しいんだし。
で、実際小野上村だった頃の路線指定までは調べられなかったんだが、今現在の渋川市道については一応ネット上に地図が公開されている。その情報を見てみると、現在の渋川市道3号線の指定がどこからどこまでかが分かるようになっていた。早速見てみると・・・

・・・散歩したルートと違うじゃん。
橋を渡ったまではいいが、その後右折。最終的には県道35号線に突き当たって終わる。要するに当日祖母島駅で「これで渋川市道3号線を踏破できたぜ。路線全体を味わうなんて、道路好きの面目躍如だぜ」などと悦に入ってたくせに、実は4割くらいは路線を取りこぼしていたという現実。これは恥ずかしい。
いや、分かるんだ。市町村道の路線指定なんて所詮はお役所の書類上の話でしかない。道の性格からすれば祖母島駅まで辿るのが最も素直で、散歩ルートとしても明確な目的地もできて面白かったんだからこれで全く問題ない。
要は道好きとしての矜持の問題なのである。
元々は珍しい橋として第一吾妻川橋梁に行った際にそこが市道として指定されていた、というあくまでも後付けの理由で興味を持ったにしても、興味を持った以上、それを辿ろうとした以上、せめて全線踏破はしなけりゃ道に申し訳がない。
と言うわけで、ブログネタとしてはもはや誰の興味も引かないであろう渋川市道3号線の全線踏破リベンジの様子を次回お伝えしようと思ってますよ。
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