フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

1番じゃなきゃ、ダメに決まってんだろ

2017年08月06日 22時19分28秒 | 日記
写真で見る ホンダ「シビック TYPE R」(2017年フルモデルチェンジ)(←リンク先はヤフー。「写真で見る」って記事だけど写真はほとんどない)

いや、凄え車を作ったもんだなホンダも。
いや、公式サイトの情報を見るにスペックやら装備やらには恐れ入るばかり。2リットルノンターボで320馬力とか、よくもまあそんな出力絞り出すもんで。
やれることは全部やって目指すはFF最強、というホンダの意気込みは伝わってくるし、実際、それにかなり近い形の車にはなってるんじゃないの。WRX STIと比べて高いという向きはあるけれども、あらゆる数値や装備でシビックタイプRの方が少しずつ優位なので、まあ仕方ないという見方もできる。

まあ、やり過ぎちゃって、もはや一般庶民がネタにできる車じゃなくなってるけどもね。

単純に考えて、450万円というプライスタグは一般庶民の手の届くものじゃない。要は収入が多少多い人の道楽のための車で、そこらの普通の車好きが乗るべき車じゃない。そういう意味で、ぬたりくらいの収入の人間が語ったところで意味がない。ぬたりの収入でスポーツカー乗りたいとなれば、86/BRZやマツダのロードスターがせいぜいだからね。
お金がない中でスポーツカーに乗りたい、という趣味は、もはや時代じゃないと言える。それでもまだ日本は恵まれてる方で、軽自動車にもスポーツカーはあるし前述の86/BRZやロードスターが比較的安価に手に入る。贅沢言わなければ、お金がなくても新車のスポーツカーに乗ることはできなくはない。ただ、ぬたりが若い頃のように、メーカー各社あれこれ選べる、なんて時代はもう二度と来ない。
とは言え、これは日本の自動車産業が成熟した結果、とも言える。今考えてみれば、昔のスポーツカーがちゃんとしたものだったかと言えば、厳密にはちょっと違う。セダンの車台にクーペの外殻被せただけの車も多かったし。エンジンいじった車にしても、ぬたりが昔乗っていたインテグラタイプRは確かにレッドゾーンまで何の引っかかりもなく吹け上がる官能の塊のようなエンジンではあったけど、言ってみればそれだけの車。燃費はまあそこそこだったが(リッター12~13kmくらい)、内装は安っぽい、各種装備も貧弱。まさしく「エンジン買ったら車体がついてきた」を地で行く車だった。昔の車好きはこんなでも騙せたけれども、今ではもうこんな車は新車として出しても通用しない。
世界に目を転じてみれば良い。安価なスポーツクーペなんて今やほとんどない。クーペやスポーツカーは普通車に比べればどれもかなり高価である。車としての出来をちゃんとして、かつスペックも立派にし、走りも煮詰める必要があるスポーツカーの開発はお金がかかるのは当たり前で、そうなれば安売りはできない。安売りできないとなれば販売台数は少なくなる。なら、あれもこれもと装備を奢って、1台あたりの儲けを上げるしかない。シビックタイプRが「FF最強」を目指したのもこういう流れだろう。1番じゃなきゃ(広告的に)駄目なのよ。2番や3番の車なんか(イメージ的に)多少裕福な車好きは振り向いてくれないのよ。

・・・んー、ちょっとマジんなっちゃったかなあ・・・。

ま、要するに「ぬたりは貧乏な車好きとして比較的幸せな時代を生きたな」ってことでな。インテRなんか220万くらいだったもんな。そのくせ運転して気持ちいいにも程がある車だったしなあ。あんな車はもう社会的にも車好き的にも許されないわな。当時としたって車好きから「走りのための装備が煮詰め足りない」「実は遅い」とかと文句は出てたわけだしな。今おんなじ車が新車で出てきたら、多分ボロクソに言われて終わりだろうぜ。
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