でも退屈な奴ほど声はでかい

ぬたりの大好きなテレビ番組「Top Gear」のDVDで、メインパーソナリティーのジェレミー・クラークソンが興味深い発言をしていた。

「我々車好きは退屈な存在なんだ。パーティーで車の話をすれば皆が離れていくだろう？」

実に深い発言だね。
ま、これは車に限らない。そのことしか眼中にない奴ってのは退屈な奴でしかないのはどの趣味も同じ。
自戒を込めて言うけども、ぬたりも音楽趣味的には実につまらない奴だ。昔はさだまさしオンリー。今はほぼ華ちゃんオンリー。音楽の話となるとそこしか引き出しがないもの。
ただまあ、自覚はあるので、あまり音楽の話はしないようにしてるけどね。業界の話とかしても視野狭窄になる事は目に見えてるし。

で、話は冒頭の流れに戻るんだけども、いやいや、車好きって退屈な奴多いよね、とヤフーの自動車ユーザーレビュー見てつくづく思った。
いや、FJクルーザーのレビュー見てたんだけどさ。どいつもこいつも「アメリカより定価が高い。ふざけんなトヨタ」って言ってそこで思考停止してるのさ。

いや、そこは「何故アメリカは安いのか？」を考えなきゃダメだろう？

実はFJクルーザーに限らないのだ。日本車に限らず、欧州車とてアメリカで売ると車両本体価格ってのは安いのよ。
車両本体価格ってのは材料代だけでなくて、陸送、登録、車体保管、ディーラー経営費用、等々色々なコストが上乗せされた上で決定されるもの。そのコストってのが、アメリカではハンパにならないくらい安いらしい。市場もでかいしね。
極端な例とすれば、車をただ置いておくにしても、駐車場の固定資産税がかかるわけ。ナンバー登録するにしても、かかる手間が倍なら、同じ台数を同じ時間で捌くには社員が倍いないと不可能なわけ。税金と車検制度でがんじがらめの日本と、簡単に登録できちゃうアメリカを比べるのは実際は無茶な話。
国によっても制度は違うし、そういうの見越して本体価格は算出されるわけ。そういう諸々を考えてから値段を比べないと実は意味がない。その辺まで考えている奴がいるとは到底思えないな。そもそも実際そうなら何故アメリカ政府からダンピングだと言われないのか少しは考えてみろよ。


車好きが退屈なのではない。車のことしか知識がなくて、そこで思考停止する奴が退屈なんだよ。
少しは「車を取り巻く状況」や「経済」の事も勉強しろアホ共が。