
さて、猫である。
おかげさまでうちの猫も2歳。体重は驚異の6.5キロである。猫の体重は概ね4キロ程度と言われることが多く、肥満を疑わなきゃいけない数値ではあるんだが、図体自体が大きく、一応動物病院においても「太り気味、くらいで、神経質になるほどでもない」とのお墨付き。体重だけで言えば大型で知られるメインクーンに並ぶくらいの堂々たる体躯を持ち、親の顔が見てみたいわなホント。人づてのもらい猫だから出自は全くの不明なのよな。

少なくともうち来たときはこんなに小さかったのに。
さて、2歳ともなれば大人の猫とも言って良く、体格はもちろん今の性格のまま今後概ね生きていくわけだが、いくら実家で飼っていたとは言え初めて自分が主導的に子猫から育てた割にはうまくいったなあ、とは思う。ま、たまたまだが。しつけがうまかったわけではないだろう。
さてさて、猫が誕生日を迎えたとなれば、スペシャルなおいしいおやつを与えるという「飴」があると同時に、猫には一つ「鞭」が待っている。動物病院でのワクチン接種である。
それにしても世の中やりづらくなったもんで、ワクチン一つとってもあれこれと言われる。あらゆる行為にメリットデメリットあるわけで、どっちが正解、と言う簡単な話ではないはずなのに、やれ飼い主の義務だのやれ動物病院の金儲けだのどちらかの方向が全てみたいなノイズは尽きないわけで。特にペット関係は声が大きくて困る。
世の中の猫飼育において言われてること(室内で飼え、去勢しろ、ワクチン打てetc)と言うことの多くは、確かに多くの人にとってデメリットの少ない選択肢ではあるのだが、それが全ての人に該当するかと言えばそれは間違い。ぬたりんちの猫で言えば、完全室内飼いで外になんか出たこともなければ出ようともしない。こうなってくるとワクチン接種のメリットは実は結構目減りする。それでいてワクチンという、ある種猫を危険にさらすデメリットが目減りするわけでもない。そら今やワクチンで調子悪くする猫なんてそうそういないが決してゼロではないのだ。
そのあたりを鑑みて、まあそれでもメリットの方が多かろう、と言うのがぬたりの考えなわけでな。正解かどうかはともかく、世はなべてこういう判断の連続なわけだ。ペットを飼う際は、雑音に耳を貸さずに自分の判断を尊重した方がいい。まあ、自治体あたりが推奨する飼い方を参考にするのが良いと思うけどね。なんだかんだで要らんトラブルを避けやすい方法を提示してくれるから。詳しくはお住まいの市町村のホームページを参照の事ね。
閑話休題。
話をワクチン接種に戻せば、動物にとっては動物病院というのは恐怖の対象。注射もそうだが、見知らぬ人にべたべた触られたり爪切られたりと動物にとっては不快なことのオンパレード。嫌がらないはずがない。
特にぬたりんちの猫は、自宅の完全な縄張り化(縄張り出るのを嫌がる)、家人以外に懐かない(シャーシャー唸る)、爪切り大嫌い(ぬたりがやっても生傷だらけ)、とまあ、極端に嫌がることが勢揃い。しかも猫としては大きめの図体で嫌がるもんだからいやもう大変。ぬたりが行く動物病院は簡単な施術であれば飼い主も立ち会う(と言うか押さえつける人足)のでな。爪切りのときに案の定噛みつかれてぬたりさんまた生傷を作りましたわ。
ワクチン接種自体は注射を1本打つだけなので案外早く終わったが、とにかくまあ今年も散々嫌なことをされて帰ってきた我が愛猫。去年はそれでも動物病院に行くときしか使わないキャリーの中でくつろいでたもんですけども、今年は流石に学んだろ。多くの猫と同じようにキャリーを嫌がるようになったに違いない。

帰ってきたその日にこれだぜ。
・・・馬鹿なのかもしんない、うちの猫(誰だ飼い主に似るんだろとか言ってる奴は?)