九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

フェイクだらけと、本日の新聞   文科系

2017年06月08日 11時48分07秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今日の新聞は、フェイク(誤操作)政治という観点から観て、非常に興味深いニュースだらけ。

あっと驚く世界随一フェイクはこれ。中東五カ国のカタール断交はロシアの偽ニュースからというもの。それもカタール国営通信がハッキングを受けて偽ニュースが流され、それを元にサウジなど五カ国が動いてきたのだと、カタール外相が語ったという。さて、この両者のどちらが偽操作なのか?
 これでは、フェイクが世界大戦さえ起こしかねないと、そんな世の中になって来た。

②日本国内、偽操作の筆頭はまずこれ。共謀罪について、政府が述べてきた国際法的根拠付け論議が偽物だと、国連などから指摘されたこと。日本政府が、共謀罪は国際組織犯罪防止法の締結のために必要とのべたきたのだが、これに対して、国連立法ガイド執筆者である刑事司法学者がこう述べたということだ。
『(この)条約はテロ防止を目的としたものではない』
 この条約は、『組織的犯罪集団による金銭的な利益を目的とした国際犯罪が対象で、テロは対象から除外されている』
『非民主的な国では、政府への抗議活動を犯罪とみなす場合がある。だからイデオロギーに由来する犯罪は除外された』
『条約はプライバシーの侵害につながるような捜査手法の導入を認めていない』

 以上は今朝の中日新聞社説からの抜粋だが、その文中にはこんな記述もあった。
『国連のケナタッチ特別報告者も日本の「共謀罪」について「プライバシーを制約する怖れがある」と指摘している』

 さてここでも、フェイクをやっているのは、日本政府か、国連立法ガイド執筆者なのか。「世界の警察官」アメリカでも、トランプ政権誕生そのものがフェイク選挙によるものかどうかで、本日の新聞含めて連日、相も変わらず大もめである。
 こんな世界になってくると、世界現代政治の実証的確認そのもの、その資料自身が疑われるばかり。物事を精一杯広く歴史的に、かつ論理的に観る質というものが要求される世界になったということだろう。


 こんな吐き気が出るように嫌な政治世界に比して、フェイクではない今日の清涼剤ニュースがこれ。サッカーACL先日の浦和・済州大乱闘の張本人・済州チームが、こういう処置を執ったと発表した。
『白棟圭は今日から休暇に入るが、一両日中に日本を訪れて阿部選手に直接謝罪する予定だ』
 この人物、阿部の所まで猛然と長駆していってジャンピング・エルボーを喰らわし、大乱闘の原因を作った張本人である。ひるがえってただ悲しいことに政治では、決してこうはならないはずだ。かっとして思わずやってしまったのではなく、用意周到な確信犯なのだから。プーチンやアベ、トランプがこんな反省を示すことなど、金輪際無いであろう。
「私はフェイクしました。告白してお詫びいたします」
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中東情勢② 1970

2017年06月08日 09時59分22秒 | Weblog
それにしても分からないのはどうしてこんなに拗れたのか、そのきっかけなんだよな。
元々はカタール首長が徴兵の卒業式典で話した発言がカタール通信を通じて報道されたことなんだが、肝心のカタール通信はその報道に関してはサイトがハッカーに乗っ取られ捏造された記事で卒業式典で首長が話した内容はそもそも違うと主張を続けている。
乗っ取ったのはロシアのハッカーだという報道もある。勿論真偽はまるで分からない。しかし、元々水面下で対立が燻っていたのも事実。ムスリム同胞団をカタールが支援していたのは公然の秘密にはなっていたが、それを言うならサウジだってISを支援してただろという話しになる。ハマスに関してはカタールは隠さず支持していたのでイスラエルがカタールに対して敵意を持つのは分かるが。
サウジもよく分からなくなってきてるんだよな。借金大国で王政に批判が集まり30年後はあるかどうか分からない等とまことしやかに言われてる位だから。湾岸諸国の様々な思惑が絡み合い、そこへISやトルコやイランが加わり解決の道筋は何処にあるんだろうね。
北朝鮮のかまってちゃんもせっせとミサイル飛ばしはじめてwww
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国と、愛国心と   文科系

2017年06月07日 21時20分27秒 | 国内政治・経済・社会問題
 標記のことがコメントなどで問題になっているようですので、これについて僕の見解を書かせて頂きます。


 国と言っても色々な顔があります。それに応じた好き嫌いも、人によって色々でしょう。例えば、僕で言えばこうです。

①まず、国土、国民。これについては僕は好きです。国土については特に。緑が多く、高低も、春夏秋冬もあるのが、文化に与えてきた影響も含めて、とても魅力的な国だと観てきました。「花鳥風月」関連の楽しみとか、どんな家庭にも四季の草花があるとか・・・・。

②国の象徴的なもので言えば、こうです。天皇制は嫌い。制度が嫌いなのであって、天皇個人は好きでも嫌いでもありません。日の丸と君が代は、大嫌いです。

③日本政治、国家は嫌い。特に、お上が強すぎる全体主義的体質が。別項にも書いたばかりですが、沖縄の山城・平和運動センター議長を有刺鉄線を切っただけの微罪で5か月も拘留するといった常軌を逸した強権政治が大嫌い。そういう強権を言動に出しすぎている安倍首相は特に嫌いですね。彼の全体主義的強権は以下のようにして生まれた訳ですが。
 この国の政治が嫌いの最たる物は、三権分立もない国だという点があります。司法権が行政権に従属しています。最高裁が最も国の見解に近い判例ばかりを出してきた国ですから。これは長年の保守政治の結果なのでしょう。
 こんなことだから、今の安倍が立憲主義を無視する法律を作れるのでしょう。一時の選挙で勝って来たからと言って、国の根幹までを安易に換えて良いはずがありません。立憲主義のような国の根幹とは、極めて長期的・全面的な、従って思想に近いようなもの。近代国家思想が理解できない全体主義者だけが、安易に手を付けることができるのだと観てきました。「現実が要請しているから換える」とだけ与党が述べてきたのが、短期的一面的視野しかない証拠です。その現実が何十年続くかという問題提起論議も全くありませんでしたから。


 なお、国のどこをどう嫌おうと、また嫌いだと言おうと、思想、表現の自由です。「これが嫌いなら日本人ではない」とか「日本から出て行け」などと語るのは、憲法で保障された思想・表現の自由も知らない愚か者の所行と言えます。 
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中東情勢 1970

2017年06月06日 17時21分46秒 | Weblog
サウジ等6ヵ国がカタールと断交し、中東情勢は更にカオスになった。断交の表向きの理由は、カタールがムスリム同胞団やIS等の組織に資金提供等の援助を行っているということなんだが、ホントの所は不明。サウジ等にしてみればそんなことよりカタールとイランの関係が密になってきたことの方が断交する理由に近いとは思うが。
ロシアやアメリカは静観の構え。トルコは話し合いによる解決を提案。ちなみにトルコはカタールに肩入れする側。アメリカは勿論サウジ側だがカタールには中東最大の米軍基地があるからね。これも複雑。イランは当然やれやれもっとやれのスタンス。イスラエルはサウジ。日本はカタールから天然ガスを輸入してるんで立場は複雑。
中東が分からないのはいつもこんな感じで突然カオスが始まること。昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日の敵が当たり前になる。
まあそこにはスンニ派、シーア派永遠の対立があるからなんだが。
幸い今すぐ開戦の空気は流れて無いがイランの出方次第ではそれも分からなくなる。
困ったもんだ。
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歴史論議と、愛国感情  文科系

2017年06月05日 19時59分52秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 僕の二つのエントリー、「南京虐殺史実の決定版」と「南京虐殺、一般人さんへの反論」に対して、一般人さんから寄せられた直近の二コメントをそれぞれ掲載した上で、僕が気づいたことを書いてみたい。

『 なぜここに反論を書かないのか (一般人22)2017-06-04 13:15:17
 なぜ反論をここにコメントで書かないのですか?
私のコメントが読まれると困るからですか?
あなたは勉強してないのに、南京やシナ事変のことを書いていたのですか?
歴史的資料が書いていないとしていますが、簡単に探せますよ。あなたが探せばいいことです。
あなたが嘘や一部の資料をもって、日本軍を貶める扇動していることは明らかです。
シナ事変、対米戦争を戦った日本人の先祖に謝罪してください。』

『読んだ方はわかりますよ (一般人20)2017-06-04 09:13:38
 私が書いたことと、文科系氏の言い分、どちらが正しいかは、本なり、ネットなりで調べればすぐにわかることです。また、このブログに来る人たちも、日本人を貶めようと必死になっているあなたにはうんざりしているはずです。
みんな、日本人ですよ。先祖がシナ事変や対米戦争に出征しているんです。あなたはそんな戦争で苦労した方々を冒涜しているのです。戦争に反対するのは良いですが、過去の日本人は悪かった、だから戦争に反対!は違うと思います。』


 日本史を学び、論じるのは、日本人が立派と語ったり、ある歴史的事件に関わった日本人たちを事実よりも美しく描く事を目的とするものではない。あくまでも、日本史の史実を明らかにするものであるはずだ。そして、人並みの愛国心は持っている積もりの僕は、愛国心と日本史学習との関係について、さらにこう考えている。日本史をきちんと学ばない日本人は愛国心を育てることに寄与することすらできないだけでなく、そもそも愛することのできる国を作る方向に参加することができないと。

 歴史を学ぶとは、国の過去の恥部も長所も含めて史実自身をありのままに学ぶことである。こんな正論を否定する人がどうして愛すべき国を作る事に貢献できるのかとさえ言いたい。さらに、自国史の恥部を学ばない人は、再びそういう恥部を大きく引き起こす事に参加していく人であるとさえ。
 ドイツの二つの世界大戦を見ても、人間は大きすぎる歴史的過ちを繰り返す存在でもある。「人間の歴史とは、愚かすぎる馬鹿馬鹿しいことどもの陳列台である」と述べた大哲学者も居るのだ。


 人間個人と同じように、国の過去にも、そして現在にも欠点も長所もあるもの。そして、その未来に長所を伸ばし短所を無くすことを考えられる人が良い国を創ることが出来るはずだ。つまり、過去の短所を短所としてみることが出来ぬ人には、良い国、愛すべき国など創ることは出来ない。
 今後ますます国際化していく世界、日本では、特に国の善悪の世界基準の目が必要だろう。今の日本は国連人権委員会からも、国際ペンクラブからも、悪い国になりつつあるとはっきりとに見られ始めた。それは、今の首相が過去をきちんと反省できていない思想の持ち主であり、彼への忖度政治が進められているからだと愚考している。
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恥ずかしい日本人権問題   文科系

2017年06月04日 06時15分57秒 | 国内政治・経済・社会問題
 微罪で5か月拘留というトンデモナイ事件が沖縄で起こった。それも、今国連が問題にしている「日本の人権問題」という指摘で、あわてて保釈。沖縄平和運動センターの山城議長のことだ。
 昨年10月に拘留。今年2月末に国連報告者が問題視。3月18日に保釈という経過を辿っている。「刑罰法定主義」「適切な法的手続き」が全く存在しない、恣意的な拘留と認めたに等しい政府の遣り口だ。全体主義的為政者の所業という他はない。
 
 国連と現日本政府、この人権問題論争は、しばらく、大事な大事な見物になる。
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久しぶりにサッカー 1970

2017年06月03日 12時15分34秒 | Weblog
それにしても酷かったな済州は 笑
あそこまで行くとドーピングに引っ掛からない違うクスリでもやってるんじゃないかという程の発狂ぶりだった。
あんなことばかりやるから韓国は世界中で嫌われる。ドイツ、イタリア、イギリスのマスコミからもボコボコに叩かれたのも当然。
韓国に甘いと言われるアジアのサッカー連盟も流石に今回は厳しい処分を下すだろう。
試合自体は浦和が冷静にボールを回しチャンスを活かした。アジアのクラブレベルなら浦和の得点力は上位。済州は雑だったね。まあ浦和も雑なプレーは多々あったが。
しかしACLの決勝トーナメントでやる試合じゃないな。
さて、各国のリーグも終了し、残るはCL決勝。レアルとユヴェントス。正直分かりません 笑
ベイルを外してイスコをスタメンならレアルがやや有利だと思うが。一発勝負なんでどう転ぶかは分からない。来年のCLはコンテのチェルシーが戻るので楽しみなんだ。やはり何だかんだ言っても監督はイタリア人が抜けてる。今から楽しみ。

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南京大虐殺、「一般人12~19?」さんへの反論  文科系

2017年06月03日 08時09分50秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
①『(第二次上海事変も)満州事変も自衛行為で侵略ではありません。また満州と上海の位置も遠く離れており、全く関係ありません』

 二つの事変、戦争を切り離す観点こそ詭弁です。現に15年戦争という世界史的・本質的な観点が存在して、歴史学ではこの二つはしっかりと結び付いています。中国から見れば二つ合わせて日本の侵略ですから。そして、この詭弁を使ってこそ、個々の事変で「中国軍隊の方がこう悪い」などという詭弁も使えることになります。
 加えるに、この二つともで、日本は世界から重大な罪在りとの判決を下されています。
 満州事変では、国連脱退に繋がったリットン調査団報告。国際連盟総会においてこれへの反対は、44票中日本1票だけで侵略と判定されました。
 上海事変についても、連盟総会で日本の条約違反が決議されています。つまり、二つとも侵略と世界から判定されたのです。

②A『戦闘中ならいざ知らず、平時に捕虜を殺す?日本にはそんな習慣はありません。よく話して故郷に返しただろう。日本軍は優しかったと故郷で言ってもらったほうが得策だからです』
B『それに、捕虜の銃殺を否定している研究者はいません。研究者は南京城内の一般市民への大虐殺を否定しているのです。』
C『シナ軍が、宣戦布告もせず、日本軍の殲滅を目的として戦争をし、日本人捕虜を取らず殺しているのに、日本だけ非難される筋合いはありません』

・ まず、言い分のAとB、Cとが矛盾しています。つまり、日本軍による捕虜虐殺を貴方は認めているのです。ならばAは余分、日本の所業を美化する為だけの文章になります。あなたの8連続コメントは、こういう抽象的な日本美化記述が多すぎて辟易としました。
・ 小泉政権時代の日中学者会議において日本人学者達が虐殺最高20万人と認めてきたことは、どうでも良い数字ではありません。捕虜虐殺も含んだ上で、その時期を37年12月から38年2月ほどまで見て、地域も南京周辺まで広げれば、こうなることもあり得たという数字です。宣戦布告もない「事変」の膨大な捕虜を殺せば、それは戦死ならぬ、虐殺です。
・ 貴方の出典も示されぬこんな言い分よりも以下の現地報告などの方が遙かに信憑性があります。以下を読んでない読者の為にもう一度転載しておきましょう。

【 南京大虐殺、一師団長の日記から  文科系 2017年03月09日
「教育図書出版 第一学習社」発行の「詳録新日本史資料集成 1995年改訂第8版」という高校日本史学習資料集がある。これをぱらぱらと見ていて、南京大虐殺の資料を新たに一つ発見したので、ご紹介したい。408頁に南京攻略軍指揮官の中島今朝吾(けさご)第16師団長日記というのが載っていた。そこの全文を書いてみる。

『大体捕虜ハセヌ方針ナレバ、片端ヨリ之ヲ片付クルコトトナシタレドモ、千、五千、一万ノ群集トナレバ之ガ武装ヲ解除スルコトスラ出来ズ、唯彼等ガゾロゾロツイテ来ルカラ安全ナルモノノ、之ガ一旦騒擾セバ始末ニ困ルノデ、部隊ヲトラックニテ増派シテ監視ト誘導ニ任ジ、十三日夕ハトラックノ大活動ヲ要シタリ。シカシナガラ戦勝直後ノコトナレバナカナカ実行ハ敏速ニハ出来ズ。カカル処置ハ当初ヨリ予想ダニセザリシ処ナレバ、参謀部ハ大多忙ヲ極メタリ。
一、後ニ至リテ知ル処ニ依リテ佐々木部隊ダケニテ処理セシモノ約一万五千、大平門ニ於ケル守備ノ一中隊長ガ処理セシモノ約一三〇〇、其仙鶴門付近ニ集結シタルモノ約七、八千人あり。ナオ続々投降シ来ル。
一、コノ七、八千人、之ヲ片付クルニハ相当大ナル壕ヲ要シ、中々見当ラズ。一案トシテ百、二百ニ分割シタル後、適当ノカ処ニ誘キテ処理スル予定ナリ。』
(中略)
 そもそも冒頭のこの部分が僕がこのブログで強調してきた要注意か所と言える。
「大体捕虜ハセヌ方針ナレバ、片端ヨリ之ヲ片付クルコトトナシタレドモ」
 最初から捕虜は殺す方針であったことが明確に述べられている。酷いもんだ。こんな資料があるのに、ネトウヨ諸君の種本論客達は、兵士虐殺を否定してきたのである。一師団長が聞いただけで彼等がよく語る「せいぜい2万人」などは、優に超えている。すべて世界に向けては、いや南京攻略兵にすら秘密の仕業であった。少し前にあった満州事変に対する国連非難囂々に懲りていたのだろう。また、国民の戦意高揚のためにも、敵への残虐行為は極力秘密にするものだ。実に卑怯、姑息な日本軍、奴らである。もっとも命令を出した奴らが卑怯、非道なのであるが・・・。】

③ ②に関わっては、こんなご批判も進呈したい。貴方が、こう語られたことです。
『一つの資料だけで日本軍が捕虜全員を殺したというのですか? たまには、自分に都合の悪い情報にも目を向けたほうが良いと思いますが?』

『「大体捕虜ハセヌ方針ナレバ、片端ヨリ之ヲ片付クルコトトナシタ』は、軍隊の場合到底一師団長の私的「方針」ではありえません。軍全体の密かな方針であったと語っているのです。また、このことについては、僕のエントリーでもう一つ付けた資料を無視しています。
【 現に、中支派遣軍事前教育教科書にこんな記述がある。
『三三年に陸軍歩兵学校が頒布した「対支那軍戦闘法の研究」中の「捕虜の取扱」の項には、(中略)「支那人は戸籍法完全ならざるのみならず、特に兵員は浮浪者」が多いので、「仮にこれを殺害又は他の地方に放つも世間的に問題となること無し」と書かれていた(藤原彰『戦死した英霊たち』)』
(岩波新書「シリーズ日本近現代史全10巻」の第5巻『満州事変から日中戦争へ』加藤陽子・東京大学大学院人文社会系研究科教授、220ページ)】

④『南京城にいた民間人にはほぼ被害はありません。つまり、中国の言う民間人、一般市民への大虐殺はありません。日本人には、戦いで軍人は殺しても、民間人を虐殺するシナのような文化は無いからです』

 陸軍次官通牒「シナ事変地より帰還する軍隊及び軍人の言動指導取締に関する件」という文書が存在します。そこにはこんな帰還兵の話が例示として収まっています。
「兵站地域では牛や豚の徴発は憲兵に見つけられてよく叱られたが、第一戦に出れば食わずに戦うことは出来ないから、見つけ次第片っ端から殺して喰ったものだ」
「戦闘間一番嬉しいものは略奪で、上官も第一線では見ても知らぬ振りをするから、思う存分略奪する者もあった」
「戦地では強姦位は何とも思わぬ」
 こんな状況では多数の民間人が殺されたことでしょう。抗議なり抵抗なりを示した中国人も多かったはずですから。外国人も含んだそういう当事者証言も多く出ています。
 ちなみに、中国への派遣軍は、正規兵は(対ソ連戦に多くを割いていたため)二割を割っており、予備兵、後備兵が極端に多かったはず。この後に行くほど、軍法会議犯罪率が極端に多くなるというのが当時軍部の常識だったはずですね。

 ちなみに、上の「帰還する軍隊及び軍人の言動指導取締」とか、軍法会議犯罪調査とかは、大本営発表の陰で、内地の戦意高揚のための恥部隠しとして密かにやられていたものに過ぎません。貴男が言うように「日本軍は美しい!」ということね? 上海から南京までの、輜重が追いつかない抜け駆け先陣争いなどにおいて無数にあった美しくない言動を内地向けに「指導取締」して、国民に語らないようにさせて、隠そうとしてきた訳でした。
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国内の政治に関して 1970

2017年06月03日 02時13分48秒 | Weblog
というか他でもない民進党なんだけど。解党した方がいいんじゃないかね 笑
今までこれだけブーメランを投げ続ける政党も無かったんじゃないかな。森友の話にしても加計の話にしてもそうだが。何をやっても実りある議論にならない。テロ法案の審議にしてもそうだが。つまらないあげ足とりに終止して何も残らない。これでは例え安倍政権が終わっても次は又自民党になるだけ。打倒安倍をいくらやっても有権者の殆どパーフェクトな政治なんてそもそも求めていない。よりマシな政党を選ぶということがまるで分かってない。
政党支持率をみれば分かるでしょう。いつ変わるかなと思ってたけど見てるとどんどん酷くなる。野党第一党がこれでは困るので、そろそろ解党してください。もう少しまともに議論出来る野党が生まれてくれないと困るんだわ。
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立憲主義軽視は全体主義に繋がって行く    文科系

2017年06月02日 12時22分38秒 | 国内政治・経済・社会問題
 中日新聞5月31日朝刊に「共謀罪は危険な道具」という一面使った特集があった。米人弁護士であり、日本の司法にも詳しいとされた明治大学特任教授だった人の意見などを載せている。そこにこんな文言があった。

『この五年間に何が秘密かも分からない特定秘密保護法がつくられ、学者の九割が違憲とする安保関連法がつくられた。これらは独立した問題ではなく、大きな絵の中の一つ。自民党の憲法草案に国家に権力を集中し、個人の権利を制限する考え方がはっきり書いてある』

 上記文中この語に、深く思うことがあった。
「これらは独立した問題ではなく、大きな絵の中の一つ」

 この「大きな絵」に関わって、過去ここで多く論じられた「立憲主義の無理解もしくは否定」という大問題を思い起こさずにはいられない。
 立憲主義とは、憲法とはそもそも何なのかを示している。また憲法が国家理念そのものの最高の表現なのだから、立憲主義の理解とは国家とは何なのかの理解そのものでもあろう。そして、それらの国際常識的理解はこうなっているはずである。
 憲法とは、国民を拘束する、国民の単なる約束のようなものではなく、国民の権利をこう守れよと、国民が政府を縛っていくものなのである。

 さて、上記の理解について今の政府はこんな傾向があるように思われてならない。
「公共の福祉」に名を借りた国家権力の拡大による、国民権利の制限という傾向である。上記の中日新聞特集末尾にも、登場する米人弁護士のこんな言葉が紹介されている。
『個人の自由を前提に治安の問題を考えなければならない。「危ないから」という理由で、監視社会を進めるなら民主主義自体がなくなってしまう』
 ここにいう「民主主義自体がなくなってしまう」に、昨今思い当たることがこれだ。国連から日本の民主主義放棄が指摘されているという事実である。現政権の今の動きに、国連人権委員会から重大な警鐘が鳴らされ始めた。

 現政権の下でこういう政策がどんどん出て来ているが、これは時の政権という「現代社会の一部勢力」が未来の国民をも含んだ全体を支配していくことになるという全体主義の臭いがしてならない。そもそも一国の憲法の根幹に関わる部分などは、一時の政権が早急に換えて良いものではないはずだ。自民党のある幹部でさえこう述べている。
『自民党はずっと護憲勢力だった』
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「日米の世界的孤立化」が始まった   文科系

2017年06月01日 13時39分54秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 世界GDPの過半を握り始めた東アジアが呼び掛けて始まったのが、「アジアインフラ開発銀行」。これが、老舗の「アジア開発銀行」を加盟国数で圧倒し始めたうえに、その金力に物を言わせてユーラシア大陸あちこちの大開発を具体的日程に乗せている。今世界が渇望している世界的有効需要の大創出という性格を持っており、世界が悩んでいる失業問題対策として大きな期待が集まっている。他方この老舗アジア銀行の方、歴代総裁が日本だったから、安倍政権の心中は大波小波、大変穏やかではないはずだ。
 良かれ悪しかれ、世界第2位の経済大国になった中国の世界的影響力を陰に陽に妨害してきたこととか、貧困国には冷たい銀行だったとかの付けが廻ってきたのである。これに加盟していないOECD諸国はもはや日米だけという様相だが、今や金融以外の輸出にも必死のアメリカが加盟すると言われ始めたから、日本政府の苦衷はいかばかりかというところ。
 英米日による金融中心経済などは、通貨危機やデリバティブ売りつけで各国から金を奪っていくだけ、世界に職を創れないだけではなく職を奪っていくとんでもない嫌われ者。孤立化が宿命なのである。

 さて、そんな折、国連や各種国際会議などで、日米の孤立化が種々目立ち始めている。詳論は明日辺りからおいおいやっていくが、本日はいくつかの新聞記事から拾ったその予告、概要だけに留めておく。

① 今後の日本情勢も先ず世界情勢から見なければ理解できず、その行方も分からないという所からはじめたい。
 5月末のG7におけるアメリカの孤立化が現下世界の最も重大な特徴と言えよう。報道によれば、ドイツのメルケルがG7直後にこう語ったという。今後は、大陸欧州の主体性をより重視するよう方針変更していく、と。彼女は、その背景までもこう説明している。「G7会議の最後数日間で体験した教訓」である、と。
 G7で喧伝された以下の対立点がこの背景にあることは明らかである。米による、他国への戦費支出の要求、地球温暖化対策の軽視、難民受け入れの否定である。

②日本はさらに厳しい孤立化が始まったようだ。国連から、こともあろうに人権問題で厳しい批判が突きつけられる雲行きになった。2人の国連特別報告者からの日本報告が国連人権委員会で採択されようとしているのである。一人は、共謀罪問題でのジョセフ・ケナタッチで、今一人が、特定秘密保護法と放送法第4条の廃止勧告に関わるデービッド・ケイである。政府がある放送局に電波停止を命じることができるその根拠になっている条文がメディアを萎縮させていると語る内容である。この二人の特別報告を巡って、安倍首相が国連事務総長に抗議紛いの面談を持ったのだが、どうも一蹴されたようだ。この28日に出た会談内容の国連報告によると、こういう両者の食い違いが明らかになったという。
 まず、特別報告者についてはこう食い違っていると。日本政府が「国連とは別の個人として活動している人物に過ぎない」と反論、報道してきたのに対して、「人権理事会に直接報告する専門家」とグテレス事務総長は応えたと発表している。

③ また、安倍・グテレス会談では慰安婦問題もこんなふうに話題になったと発表された。国連が先の日韓合意を支持したように日本政府が報道させているようだが、事実は、日韓2国間で円満に解決して欲しいと、事務総長は述べたに過ぎない、と。南京大虐殺問題とこの慰安婦問題では、日本政府はまだまだアジアからも、世界からも、批判を浴び続けるに違いない。上記デ-ビッド・ケイ報告には、こんな文言さえ入っている。
『政府は歴史的出来事の解釈への介入を慎むべきだ』
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鳩山由紀夫‏のつぶやき   らくせき

2017年06月01日 09時30分10秒 | Weblog
北朝鮮は今まで米軍基地は標的だったが日本本土は標的ではなかった。
ところが安倍首相が米軍と一体と言いG7で北朝鮮への圧力を強調したため、
北朝鮮は「日本が米国に追従し敵対するなら標的は変わるしかない」と本土への攻撃を示唆した。
愚かな政治の戦争ごっこは国民を不幸に導くだけである。



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