1昨日深夜、イングランドというよりも世界のサッカーファンの間で今最も大きい話題になっている首位レスターが、優勝へ向けて大きい2歩目を踏み出した。ここのところうち続いている強豪対決で、前節のリバプール撃退に次いで、今節はマンチェスター・シティーとの1、2位対決。それも、相手のホームゲームにおいて、大方識者の予想を覆した3対1勝利なのである。
騒がれている理由はこうだ。レスターというこのチームは今までほぼ2部以下にいて、今回1部プレミアに上がったのは一昨期末。昨期も「1部降格争い」が「指定席」とされたものだった。そんなチームが今期は、首位争いから落下すること確実と言われ続けながら、日程3分の2を消化した現在まで落ちないのである。それどころか、この強豪相手2連戦に勝利して、2位を4位に落とし、今の2位には勝ち点53対48と5ポイントも差を付けてしまった。
そのマンチェスター・シティー戦を見ると、最近先発レギュラーに定着し直した感がある岡崎慎司の活躍も以下の現地マスコミ評のように目立っている。
『岡崎の”黒子役”の動きが2点リードを生み出した。レスターは前半3分、右サイド深くで得たフリーキックのチャンスを生かした。ニアサイドで岡崎が相手DFをブロックした裏側にDFロベルト・フートが入り込み、DFともつれながら右足で決めて先制点を挙げた。
さらに後半3分には、自陣からのカウンターで、MFヌゴロ・カンテが長いドリブルでボールを持ち運んだ。岡崎が相手を引きつけて左サイドに開く、そこに生まれたスペースに入ったMFリヤド・マフレズがカンテのパスを受け、最後は相手DFニコラス・オタメンディをかわしてニアサイドにシュートを突き刺し、2-0とした。
この2つのゴールで、岡崎は記録に残るアシストやゴールという形ではないが、味方にスペースを作るいぶし銀の働きで得点に貢献し、それが高い評価につながっている。』
なお、次節でレスターと対戦するアーセナルのベンゲル監督が、こんなレスターを述べているのが面白い。
『さらに、「マスコミはビッグネームを獲得しないと私を批判しながら、ビッグネームがいないチームを支持しているね」と皮肉を込めてコメント。「レスターは、サッカーはただお金をかければいいものではないことを示す素晴らしい例だ。プレミアリーグのお手本となる存在だね」と続け、レスターを称賛した。』
『大事なのは仕事の質であり、仕事の質によってそういう位置に到達できると考えることは重要だ。レスターは我々のリーグにとって非常に良い例だね』
このチームで改めて先発レギュラーに座り直した岡崎。去年2桁得点を挙げてエースであったウジョアを今年は第3FWに退けての先発レギュラーであって、本当に素晴らしい活躍である。日本の歴代海外選手としては、イタリア時代の中田英寿と同格に並んだと思う。それも、日本が苦手なFWなのだから、凄い。
なお、岡崎の上記マンチェスター・シティー戦が、今夜NHK衛星第1放送で19時から放映される。NHKが岡崎・レスターのゲームを1日遅れだが毎回いつも放映してくれるのを、とても喜んで享受している。
騒がれている理由はこうだ。レスターというこのチームは今までほぼ2部以下にいて、今回1部プレミアに上がったのは一昨期末。昨期も「1部降格争い」が「指定席」とされたものだった。そんなチームが今期は、首位争いから落下すること確実と言われ続けながら、日程3分の2を消化した現在まで落ちないのである。それどころか、この強豪相手2連戦に勝利して、2位を4位に落とし、今の2位には勝ち点53対48と5ポイントも差を付けてしまった。
そのマンチェスター・シティー戦を見ると、最近先発レギュラーに定着し直した感がある岡崎慎司の活躍も以下の現地マスコミ評のように目立っている。
『岡崎の”黒子役”の動きが2点リードを生み出した。レスターは前半3分、右サイド深くで得たフリーキックのチャンスを生かした。ニアサイドで岡崎が相手DFをブロックした裏側にDFロベルト・フートが入り込み、DFともつれながら右足で決めて先制点を挙げた。
さらに後半3分には、自陣からのカウンターで、MFヌゴロ・カンテが長いドリブルでボールを持ち運んだ。岡崎が相手を引きつけて左サイドに開く、そこに生まれたスペースに入ったMFリヤド・マフレズがカンテのパスを受け、最後は相手DFニコラス・オタメンディをかわしてニアサイドにシュートを突き刺し、2-0とした。
この2つのゴールで、岡崎は記録に残るアシストやゴールという形ではないが、味方にスペースを作るいぶし銀の働きで得点に貢献し、それが高い評価につながっている。』
なお、次節でレスターと対戦するアーセナルのベンゲル監督が、こんなレスターを述べているのが面白い。
『さらに、「マスコミはビッグネームを獲得しないと私を批判しながら、ビッグネームがいないチームを支持しているね」と皮肉を込めてコメント。「レスターは、サッカーはただお金をかければいいものではないことを示す素晴らしい例だ。プレミアリーグのお手本となる存在だね」と続け、レスターを称賛した。』
『大事なのは仕事の質であり、仕事の質によってそういう位置に到達できると考えることは重要だ。レスターは我々のリーグにとって非常に良い例だね』
このチームで改めて先発レギュラーに座り直した岡崎。去年2桁得点を挙げてエースであったウジョアを今年は第3FWに退けての先発レギュラーであって、本当に素晴らしい活躍である。日本の歴代海外選手としては、イタリア時代の中田英寿と同格に並んだと思う。それも、日本が苦手なFWなのだから、凄い。
なお、岡崎の上記マンチェスター・シティー戦が、今夜NHK衛星第1放送で19時から放映される。NHKが岡崎・レスターのゲームを1日遅れだが毎回いつも放映してくれるのを、とても喜んで享受している。
ちなみに、ボ-ルキープ率は4割のレスターだが、枠内シュートはシティーよりも多かった。現在のサッカーはやはり、ボールキープ主流ではない。それはこのシリーズ前47回目に書いた通りだ。相手がキープに努めていても、いざという時にボールをかっさらうことができれば、何も無理していつも取りに行くこともないのである。
ただ、相手にボールがある限り、身方ゴール前防御には自信がなければならないだろう。が、最近のレスターは失点もどんどん少なくなっている。後半戦は1ゲーム当たり0・3失点である。ますます優勝に近づいていると言えるが、次のアーセナル戦が最後の大勝負である。アーセナルは今まで、キープには強いが防御が甘いから、得点力があるシティーよりは楽な相手だ。
文ちゃん言うトコの、「稀代の点取り屋」じゃなかったっけ?
それが、記録に残らない?