今になってもなお、原子力ムラ直接間接発と思われる標記の風評が後を絶たないようです。それどころか僕には、福島県民健康調査検討委員会と背後の政府そのものが、そういう風評を作り、ばらまいてきたと思われてなりません。だからこそ、このブログにも絶えず判で押したような「スクリーニング効果」とやらによる楽観風評コメントが来るのだろうとも観てきました。手術数の多さと、その症状内訳までが以下のように発表された現在、楽観風評は少なくとも慎まれるべきではないでしょうか。
そもそも、「悪性甲状腺癌、あるいはその疑い」確定が、14年3月までの第一次(先行)調査で116名と発表されました。さらにこれとは別に、これに加えて、14年4月から始まった第二次(本格)調査が3分の2ほど終わった去年末の段階で、51名が新たに発表されたわけです。この数について「こんな多数の虱潰し調査はかって世界のどこにもなかったのだから、多いとも言えない」というのが「スクリーニング効果」理論の言い分でした。余分な症例まで拾い上げて発表したと語るわけですが、この大元は当然、官僚たちも含んだ原子力ムラ関連であると思われます。普通にこの数と、手術数の多さと、手術内訳発表内容などとから考えてみても、こんな批判がすぐに浮かぶのですから。
まず、これまでのほとんどの手術を担当した福島県立医大が、甲状腺内分泌外科部長名で、2015年8月31日に、以下のような文書を発表しています。
「(15年3月31日までに県立医大で手術した)全症例96例のうち軽度甲状腺外浸潤は38例に認め、リンパ節転移は72例が陽性であった」
「小児甲状腺がんの症例数は少なく、厳密な比較はまだできないが、一般的に若年層の甲状腺がんほど、リンパ節転移が多いが適切な治療が施されれば予後が良いという特徴がある」
それほど手術症例が少ないけれど、必要な小児癌手術が、今回はどうしてこんなに多くなされねばならなかったのか。この説明を全くしないでおいて、「福島の子ども甲状腺癌は多くはない」と語る「スクリーニング効果」による反論など、既に何の説得力も持たなくなっているはずです。ちなみに、県立医大の上記文章自身が手術の動機にも関わって、こんな言及までしています。
「(リンパ節転移とか軽度甲状腺外浸潤とかが術後病理診断で認められた場合に)切除しなかった場合でも予後が良いかは不明であり、切除しなくてもよいという根拠にはならない」
さて、調査検討委員会の担当医療機関によるこういう文書内容を受ければ、今の段階で改めてこんなことが問えるはずです。
「福島の子ども甲状腺癌が多いとは言えないと、何故言えるのか」
「多いと認めれば福島事故原因説がたちまち浮上してくるから、それを避けているのではないか」
こういった危惧こそ、過去に政府絡みで起こった数々の同類事件で既視感があります。イタイイタイ病、水俣病、薬害エイズ、四日市公害などのことです。これらの事件で国が残したものは、解決を遅らせ、被害者を長く苦しめただけと、そんな既視感ではなかったでしょうか。官僚が彼らの政策によって苦しめられた民衆の敵だとさえ言える既視感ではなかったでしょうか。
そもそも、「悪性甲状腺癌、あるいはその疑い」確定が、14年3月までの第一次(先行)調査で116名と発表されました。さらにこれとは別に、これに加えて、14年4月から始まった第二次(本格)調査が3分の2ほど終わった去年末の段階で、51名が新たに発表されたわけです。この数について「こんな多数の虱潰し調査はかって世界のどこにもなかったのだから、多いとも言えない」というのが「スクリーニング効果」理論の言い分でした。余分な症例まで拾い上げて発表したと語るわけですが、この大元は当然、官僚たちも含んだ原子力ムラ関連であると思われます。普通にこの数と、手術数の多さと、手術内訳発表内容などとから考えてみても、こんな批判がすぐに浮かぶのですから。
まず、これまでのほとんどの手術を担当した福島県立医大が、甲状腺内分泌外科部長名で、2015年8月31日に、以下のような文書を発表しています。
「(15年3月31日までに県立医大で手術した)全症例96例のうち軽度甲状腺外浸潤は38例に認め、リンパ節転移は72例が陽性であった」
「小児甲状腺がんの症例数は少なく、厳密な比較はまだできないが、一般的に若年層の甲状腺がんほど、リンパ節転移が多いが適切な治療が施されれば予後が良いという特徴がある」
それほど手術症例が少ないけれど、必要な小児癌手術が、今回はどうしてこんなに多くなされねばならなかったのか。この説明を全くしないでおいて、「福島の子ども甲状腺癌は多くはない」と語る「スクリーニング効果」による反論など、既に何の説得力も持たなくなっているはずです。ちなみに、県立医大の上記文章自身が手術の動機にも関わって、こんな言及までしています。
「(リンパ節転移とか軽度甲状腺外浸潤とかが術後病理診断で認められた場合に)切除しなかった場合でも予後が良いかは不明であり、切除しなくてもよいという根拠にはならない」
さて、調査検討委員会の担当医療機関によるこういう文書内容を受ければ、今の段階で改めてこんなことが問えるはずです。
「福島の子ども甲状腺癌が多いとは言えないと、何故言えるのか」
「多いと認めれば福島事故原因説がたちまち浮上してくるから、それを避けているのではないか」
こういった危惧こそ、過去に政府絡みで起こった数々の同類事件で既視感があります。イタイイタイ病、水俣病、薬害エイズ、四日市公害などのことです。これらの事件で国が残したものは、解決を遅らせ、被害者を長く苦しめただけと、そんな既視感ではなかったでしょうか。官僚が彼らの政策によって苦しめられた民衆の敵だとさえ言える既視感ではなかったでしょうか。
幸い、現実味はないけど。
「過剰診断だけでそんなにがんが増えるのはあり得ない。見つかった甲状腺がんの手術成績を見ると、遠隔転移、リンパ節転移、甲状腺外浸潤がひとつもない症例は8%しかなく、(症例が悪い以上、単なる)過剰診断では説明できません。それに福島県立医大は、がんを見つけてからすぐに手術をせず、時間をかけて様子を見ている。それでも過剰診断が多いとしたら、医学の根底をひっくり返すことになります」
検討委員会もどうやらやっと、福島の子ども甲状腺癌が多いことは認め始めましたね。どんどんそうなって行くでしょう。そもそも100万人に1~2名と言われていたこの癌を、いくら虱潰し調査でも37万人で160名発生となっては、少ないなどと言い通せるはずがありません。それも、ほとんどがリンパ節転移を筆頭とした、手術対象の悪性癌なのだ。
こんな酷い罪の隠蔽工作という悪事は、隠し通せるはずがないのです。
前提がおかしい。
甲状腺癌は結構な確率で探せば見つかる癌。
今までとの比較自体が問題。
これが風評被害につながる。
癌が多すぎるという声に対して、スクリーニング効果(で数が多くなる)という反論だけがずっと返されてきたものですが、これはもう駄目、無意味とここで証明し続けてきました。それは上に書いた通りで以下の理由によります。
「(15年3月31日までに県立医大で手術した)全症例96例のうち軽度甲状腺外浸潤は38例に認め、リンパ節転移は72例が陽性であった」
この子どもらは、外って置けば死ぬかもしれない症例。そういう判断で、手術をしたのでした。それも、国も絡んだ福島県民健康調査検討委員会の担当医療機関である大学病院がそう判断したわけでした。
そうである以上、余分な患者を見つけたなどとは到底言えないわけでして、津田教授の上の言葉も、そういう僕のエントリーで書いたことと同じ事を語っているわけです。
ちなみに、これだけの数の甲状腺外浸潤とリンパ節転移との手術例が他県であったとしたら、その例を主張すれば悲観的「風評被害」など一発で退けられる。国がこれを出来ない所を観ると、こういう重症患者は他県には滅多にいないのです。
放置しておくと死ぬような甲状腺癌?
それは未分化癌になるはずだが、子供じゃ腫瘍が微小で未分化には成りようがないが。
それにもしも未分化癌ならば余命半年程度なんで手術もクソもないのだが。
放っておいたら死ぬなんて話は誰が言ったんだ?
「一般的に若年層の甲状腺がんほど、リンパ節転移が多いが適切な治療が施されれば予後が良いという特徴がある」
貴方の言い分だと、これらの転移や浸潤を外って置いても死なないとでも語っているようですが。一人でも亡くなったらダメですから真っ当な判断だと思いますよ。
なお、僕はスクリーニング効果なるものへの反論を書いたつもりですが、その本論から逸れていませんか?
何故その数字とスクリーニングした数字を比較できるのか?
全く科学的では無い。
それとも、余程福島で原発由来にする甲状腺癌の数字を上げないと困る人間が居るのか?
現在の医学会において甲状腺癌は探せば探す程発見可能な癌のひとつに数えられている。又、未分化癌以外は問題は無い。
6才以下の児童に急増という結果が報告されない限り放射能由来の甲状腺癌等と軽く言うべきでは無い。
『ちなみに、これだけの数の甲状腺外浸潤とリンパ節転移との手術例が他県であったとしたら、その例を主張すれば悲観的「風評被害」など一発で退けられる。国がこれを出来ない所を観ると、こういう重症患者は他県には滅多にいないのです』
こうして、貴方のは全然反論になっていませんよ。昔ながらのスクリーニング効果議論なんて、これだけの手術が出てはもう論外ということです。下らない議論は止めましょうね。