個人でも組織でも人間活動ならなんでもそうだが、「中長期的総括から今の課題」という視点・作業が大事だと振る舞ってきた。自分の活動に「良い気分」を創り出すために。僕のこのランニング自身も、50歳前と60歳ころと、そして心臓手術以降との3回のそういう作業が役に立って今の力があると振りかえることができる。3年のブランクの後によたよたとランニングを再開した1年半を、昨日振り返ってみた。物忘れが激しくなった老人のこういう作業にこそ、この「手記」やダイアリーに書き込んだ「ランニング結果メモ」やが、役に立つ。
約3年ぶりのジム通いの再開が12年9月23日。15分で、1.6キロとある。それが次の26日には30分、3.3キロになったが、それまで家の階段往復(50~130)などと基礎体力を維持していたおかげなのだ。「時間的には意外に出来る」と嬉しかったものだが、時速7キロって歩いているのとあまり変わらない。12月15日に初めて30分4キロを超えた時には、最高時速8.5キロの心拍数が150内外だった。ここから暫く、何度かの怪我・脚の故障との競り合いが始まるのだが、「今思えば」こういう事に気づく。
3年のブランクの間に階段登りで維持してきた心肺能力・脚力では、この程度の速度が限界だったのだ。ただこれは今思えばということであって、こんな解釈・判断もあり得たはずだ。「この年齢で、しかも3年のブランクがあっては、もうこれ以上は無理なのだ」。つまり「ひょっとして、無理でないかも知れない」と思い、足掻きを重ねたから今の嬉しさがあるということになろうか。とにかく、ここから1年ほどは「怪我の克服」と現状維持が続いて、先が全く見えない時だった。
さて13年10月1日、速度は上がらなくとも30分2回を走り始めた。そして「この速度ならこれで翌日に疲れもそんなに残らない」と発見したことは、大きかったと思う。そして11月8日からは7キロ弱の外回りコースを並行して走り始めた。すると、12月になって質的変化が起こる。10キロ時の持続が可能になったのだ。心拍は155以上にもなったけれど、この速度で20分近く走れるようになった。そしてさらに、14年3月現在の現状走力は、こんなところまで急到達することになった。心拍155なら11キロ時で、その日の調子にもよるが15分は走れると。長いウオームアップ時間がどんどん要るような身体になっているし、日によって調子の波も大きいのだが、ウオームアップ歩行時間も含めた30分2回で10キロ近くまで行けるようになったというのはそういうことである。
身体のどこも痛めないでギターをいつまでも弾き続けたい。ブログ原稿書きとか読書とかを長時間やっても、背中や腰や目を痛めたくない。こんな思いが上のランニング努力を支え続けてきてくれたとも言える。なにしろ、身体酷使から生み出される疲労物質は、酸素で排出してくれるはずだ。酸素摂取能力こそ全ての健康な活動の源泉になると信じてきた。身体の中で酸素を最も多く使用する脳を含めて。ただ、多量の酸素摂取は同時に活性酸素をも多く取り込み、これが細胞の酸化・老化を早めるから、その対策が欠かせない。僕の場合は赤ワインで毎日取っているポリフェノールが、効果ありと信じてきた。「フランス人はあれだけワインを飲んでるのに、どうして成人病が少ないのか」というフレンチパラドックスが日本でも一時有名になったが、ランニングで活性酸素を多く取り込む僕にもこれがなかったら血管の老化などがもっと進んだはずであって、ランニングもこうは行かなかったと確信している。
「どんなサプリ・クスリよりもまずランニング。それが無理なら、ウオーキング」
糖尿病がある僕の連れ合いも、ウオーキングで精一杯血管老化などを防いできた。活動年齢を長引かせる最良の方法なのだと思う。そんなおかげがあったのだろうが、しばらく中断していたヨーロッパ旅行をこの2年2回とうとう再現できた。彼女の場合下肢を少々鍛えないといけないとも今回自覚できて、それが今後の課題になったのだが、何とか前向きに乗り越えていけるはずだ。
約3年ぶりのジム通いの再開が12年9月23日。15分で、1.6キロとある。それが次の26日には30分、3.3キロになったが、それまで家の階段往復(50~130)などと基礎体力を維持していたおかげなのだ。「時間的には意外に出来る」と嬉しかったものだが、時速7キロって歩いているのとあまり変わらない。12月15日に初めて30分4キロを超えた時には、最高時速8.5キロの心拍数が150内外だった。ここから暫く、何度かの怪我・脚の故障との競り合いが始まるのだが、「今思えば」こういう事に気づく。
3年のブランクの間に階段登りで維持してきた心肺能力・脚力では、この程度の速度が限界だったのだ。ただこれは今思えばということであって、こんな解釈・判断もあり得たはずだ。「この年齢で、しかも3年のブランクがあっては、もうこれ以上は無理なのだ」。つまり「ひょっとして、無理でないかも知れない」と思い、足掻きを重ねたから今の嬉しさがあるということになろうか。とにかく、ここから1年ほどは「怪我の克服」と現状維持が続いて、先が全く見えない時だった。
さて13年10月1日、速度は上がらなくとも30分2回を走り始めた。そして「この速度ならこれで翌日に疲れもそんなに残らない」と発見したことは、大きかったと思う。そして11月8日からは7キロ弱の外回りコースを並行して走り始めた。すると、12月になって質的変化が起こる。10キロ時の持続が可能になったのだ。心拍は155以上にもなったけれど、この速度で20分近く走れるようになった。そしてさらに、14年3月現在の現状走力は、こんなところまで急到達することになった。心拍155なら11キロ時で、その日の調子にもよるが15分は走れると。長いウオームアップ時間がどんどん要るような身体になっているし、日によって調子の波も大きいのだが、ウオームアップ歩行時間も含めた30分2回で10キロ近くまで行けるようになったというのはそういうことである。
身体のどこも痛めないでギターをいつまでも弾き続けたい。ブログ原稿書きとか読書とかを長時間やっても、背中や腰や目を痛めたくない。こんな思いが上のランニング努力を支え続けてきてくれたとも言える。なにしろ、身体酷使から生み出される疲労物質は、酸素で排出してくれるはずだ。酸素摂取能力こそ全ての健康な活動の源泉になると信じてきた。身体の中で酸素を最も多く使用する脳を含めて。ただ、多量の酸素摂取は同時に活性酸素をも多く取り込み、これが細胞の酸化・老化を早めるから、その対策が欠かせない。僕の場合は赤ワインで毎日取っているポリフェノールが、効果ありと信じてきた。「フランス人はあれだけワインを飲んでるのに、どうして成人病が少ないのか」というフレンチパラドックスが日本でも一時有名になったが、ランニングで活性酸素を多く取り込む僕にもこれがなかったら血管の老化などがもっと進んだはずであって、ランニングもこうは行かなかったと確信している。
「どんなサプリ・クスリよりもまずランニング。それが無理なら、ウオーキング」
糖尿病がある僕の連れ合いも、ウオーキングで精一杯血管老化などを防いできた。活動年齢を長引かせる最良の方法なのだと思う。そんなおかげがあったのだろうが、しばらく中断していたヨーロッパ旅行をこの2年2回とうとう再現できた。彼女の場合下肢を少々鍛えないといけないとも今回自覚できて、それが今後の課題になったのだが、何とか前向きに乗り越えていけるはずだ。
①前と同じスピードで走っていると故障しがちになる時は、ただ走っていてもダメ。脚や腹筋背筋などの特別強化運動が必要になったということです。脚は、スクワットと片足つま先立ち、ジャンプ運動など。
②その上で、少し距離を、というよりも走行時間を伸ばしてみる。すると心肺機能が高まって、スピードが出るようになります。
以上役に立つかなと思われたら、やってみて下さい。60歳の時に10キロを49分で走れた人間が、ちょっと前に3年のブランクを余儀なくされた73歳にも時速11キロで15分ほどは走れているという、そういう経験からの知恵の積もりです。色々スポーツはやっていましたが、ランニングは59歳の時から始めたものです。
14年12月30日の第95回「(これから)走れるようになる方法」のまとめが書いてあります。興味のあられる方はどうぞ。