『東京新聞』の文化欄を読むために、『東京新聞』を採っているという東京人の話は昔から有名ですが、このところは「特報欄」を始めとする政治欄が新鮮との声多く、昨日(10日)の斎藤学(精神科医)の「本音のコラム」も評判となっています。親会社の『中日』はこのコラムをびびったらしく載せていませんので以下に紹介します。
=小沢一郎という稀有な政治家は仕事をさせてもらえぬまま、葬られようとしている。
「官・報」癒着世論は彼の失脚を目論み、半ば成功した。(中略)
結局、火のないところに煙が立つと強弁した検察官僚たちの意図は達成された。
これほどの陰謀を企てながら、彼らは免責特権を持ち、顔も見せない。(中略)
思えば、自民党離脱以降の彼に、一筋の希望を託した者は一定いたが、一定数を超えなかった。
その一人として私は思うのだが、この政治家は二つの注目すべき持論を隠し持っている。
一つは、米国との距離を測り直すこと。
いま一つは、象徴天皇制を隠れ蓑にした官僚支配への問題意識である。(後略)=
昨日今日と相次ぐ自衛隊中堅幹部のトンデモナイ発言、更には基地問題に対して日米合意を重要視する関係大臣に対して、真っ向から向き合うことの出来る実力者は、小沢氏しかいないと見るのは早計でしょうか。外国人参政権の問題も、彼いなくしては法案提出も出来ないのではないか、と危惧します。
=小沢一郎という稀有な政治家は仕事をさせてもらえぬまま、葬られようとしている。
「官・報」癒着世論は彼の失脚を目論み、半ば成功した。(中略)
結局、火のないところに煙が立つと強弁した検察官僚たちの意図は達成された。
これほどの陰謀を企てながら、彼らは免責特権を持ち、顔も見せない。(中略)
思えば、自民党離脱以降の彼に、一筋の希望を託した者は一定いたが、一定数を超えなかった。
その一人として私は思うのだが、この政治家は二つの注目すべき持論を隠し持っている。
一つは、米国との距離を測り直すこと。
いま一つは、象徴天皇制を隠れ蓑にした官僚支配への問題意識である。(後略)=
昨日今日と相次ぐ自衛隊中堅幹部のトンデモナイ発言、更には基地問題に対して日米合意を重要視する関係大臣に対して、真っ向から向き合うことの出来る実力者は、小沢氏しかいないと見るのは早計でしょうか。外国人参政権の問題も、彼いなくしては法案提出も出来ないのではないか、と危惧します。
官僚支配への改革。
その通りですね、それが出来る政治家はかれをおいてはないでしょう。
だから猛烈なパッシングを浴びているのでしょう。
しかし、彼は強かです政治生命をかけて頑張りぬくのでは。
①財界の既得権者、経団連、グローバリズム勢力と仲が良くない。
②戦後政治世界の最大既得権者、官僚とは、もはや敵対していると言って良い。
③上で言われるように、アメリカと距離を置く、国連中心主義者である。これは、資本主義内部の世界計画経済が時期尚早なら、せめてアジア経済の計画化の視点が緊急なのであって、そのための死活問題である。このことの大事さは、EUがなかったらギリシャ、スペインがどうなり、その悪影響がどれだけ広がったかを考えてみるだけで分かろうというものと考える。
小沢氏がそのためにどの程度必要なのかはよく分かりません。
むしろ 新政権の評価の足を引っ張っていて危うくしている側面もみられます。
必要なら小沢氏を切る勇気が必要でしょう。
しかし乱暴に言うと、非小沢派の多くは、新保守主義=自己責任重視の色合い濃厚ということにひっかかるのです。
例えば、社民、共産党ピンチの事態がきた場合、共・社民を助けるのは小沢と思えるのですが、どうでしょうか。
それよりも、一定の離米(=国連中心主義)、脱官僚を通じた内需拡大路線的景気対策を成功させるためにも、今の日本は小沢の力を利用する方がはるかに得策だと、僕は考えますね。今でも公務員法改正が進まず、陸自官違法発言などもあり、財務省も手つかずですから。記者クラブ問題、小沢検察情報垂れ流し問題など、もはや大手マスコミも既得権勢力と見るしかない情勢ですし。
グローバリズム的既得権勢力を引っ込めない限り、日本の近い明日はないと思います。これが、今の日本の主要矛盾ではないでしょうか。