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九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

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ざくろさんのご質問にお応えする  文科系

2011年03月29日 21時51分49秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 この間ざくろさんから寄せられたいくつかの質問がここで物議を醸しているようだから、新たにエントリーを起こしてお答えしておきたい。以下、『 』は、ざくろさんの質問。その一つ一つにお答えを書く。願わくばざくろさんも、こういう明確な形式でお願いしたい。こちらが質問することには答えずに、「関連事項?」ということで答と関係ないこと中心に、言いたいことをざらざらと羅列するというのではなくて。

1 『このブログには「かえる」派の人はいてはいけないんですか?
「まもる」派の人達は「話し合いが何より大切」といいながら、話し合いは苦手で異論を認めないという人も少なくないようですね。』

 カエル派がここに居て、当然よろしい。いけないと語った人は今までは、ここにいませんでした。まして、今回の睦子さんのように、カエル派に対して一言「品がないから、サヨウナラ」なんて人は居なかったはず。睦子さんって、貴方のサクラじゃないの? それどころか、カエル派の方々こそ、それぞれ長い論争の末に回答不能となって逃げていった人ばかりでした。そんな人が数人いらっしゃったが、貴方は逃げられないように期待します。ざくろさんはそんな論争を何も読んでおられないらしい。よって改めて、言われたことにまとめて反論しなければならないだろう。

2 『文科系氏は駄目でしょう。朝鮮有事も台湾有事も起こり得ない(ヨンピョン――えーっと、漢字で書くと延平島砲撃事件でしたっけ?――が発言の一ヶ月後くらいにありましたね)、日本を攻めてくる国などどこにある!?なんて無責任な言動では、もし仮に氏が今より二十歳ほど若い有力政治家で首相候補だったとしても票は集まらず信任は得られないでしょう。』
 まず、「朝鮮有事があり、台湾有事があるのだから日本へ攻めてくる国もある」ということを証明して下さい。これに関わって僕が過去にこう書いた文章もお読みの筈だが、これへのお答えもない。
「冷戦時代と違って、中国もロシアも資本主義に組み込まれた現在、世界第二の経済大国日本を攻めるということは、自らの経済、国民生活も含めて世界経済をがたがたにすることだろう。そんなことを大々的に敢行する国があるとは到底考えられない」
「クェート侵略を敢行したフセイン・イラクに湾岸戦争が開始されて以来起こったことは、侵略がいかに高く付くかという常識を世界中に生んだことだろう。首領様も、正面からの戦争等出来るわけはないではないか。そんなことをしたら、首領様ご一統がフセイン一家と同じ目に遭うことが目に見えているのだから」

3 『「(少なくとも)アジアにおける欧米列強の植民地開放のために、(日本が)戦う以外、ほかにどのようなみちがあったのか」をスパッと答えていただけると有難いのですが……。』
 明治維新直後の征韓論出兵騒動や江華島事件などなどの1870年代からおよそ40年かかって日本が朝鮮半島を併合したのも、「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」であるのか? この40年間に独立国であった朝鮮抑圧への反発を武力で抑えるべく、どれだけの方々を殺したことだろう。それもみんな「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」と貴方は言い張るのか。そもそも「朝鮮の人々のためにこそ40年かかって併合したのだ」という理屈を、朝鮮の人々が認めているとでも言われるのか? 

 次いで対米戦争であるが、これも「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」の戦争などでは全くない。
 日本は中国侵略戦争を継続するために、これを中止させようとするアメリカ・イギリス・オランダと開戦することになったのであって、中国侵略戦争の延長線上に対英米欄戦争が発生したのであり、中国との戦争と対英米欄戦争とを分離して、別個の戦争と考えることはできない。

4 『 十九世紀から二十世紀半ばまで継続中の欧米列強の植民地支配より、二十世紀に入ってからの(日本やドイツの)侵略行為を「格段に悪い」とする文科系氏の意見は非常にタチが悪いと思われます。』
 これについては3月6日に僕がこう書いていて、これに対する貴方の反論が何もないままである。その上で最近上のような事を書かれるとは、一体どういうことであるのか。読解力がないというならば仕方ないにしても、貴方のやり方はこのように、一般に、こちらの質問や答には言及せずに、ただいろんな質問や難癖を重ねるだけではないか。応答がないならばこれから僕は「応答してから質問せよ」と語るのを原則としたい。この文章のように、真面目にやるだけ馬鹿馬鹿しいのだから。
『 ざくろさんへのお答え (文科系) 2011-03-06 12:06:19
 奴隷がいた社会は、「人権感覚」そのものが現在とは全く違うだろうと考えています。だから、政治、外交など物事を見る目が、その原点からして違ってくるだろうとも。あなた方が「歴史を当時者の感覚で見よ」と語る時には、そういう「文脈」もあったはずと、僕は言いたいのですよ。19世紀は奴隷貿易廃止や解放宣言が出ていてもまだ、それだけのこと。そういう「生活習慣」の名残が根強く残っていた。それはアメリカの20世紀を見れば分かること。
 士農工商()が、華族と士族以外にはやっとなくなり、職業や移住の自由が認められ始めた明治日本は、そういう「先進」世界の趨勢からかなり遠いところにいたと思います。武士による切り捨て御免はいつごろなくなったのだろうか、とにかく、一般の人の命はまだまだ軽かったろうと推察しています。個人が「家」に埋没させられた社会でもありましたしね。明治文学の最大テーマの一つが「近代的自我」であったというのも、人権が大問題だったことの証左と言えませんか。
 こういうことが背景になって、世界を巻き込んだ第一次世界大戦の反省以降から「人の命はみな尊い」「権利としての平等」「戦争の違法化」が急に進んだと見ています。と言っても「自由、平等、友愛」が大いに叫ばれ始めたのが18世紀ですから、一進一退の遅遅とした歩みでもあり、一つの国をとっても一直線に進むなどとは思っていませんし、今でもまだこれが生活習慣的な感覚にまで定着したとは言えないと見ていますが。』

 さて、上のような文脈を踏まえて改めて問いますが、18年の「ウィルソンの平和14箇条」、それに関連した20年の国際連盟設立、日本も含めた22年の9カ国条約、28年のパリ不戦条約などなどは、どういう目的で出来たのだと思われますか? こういうものが19世紀にありましたっけ? 
 こうして、世界を総力戦として巻き込んだ第一次世界大戦の反省から「人の命はみな尊い」「権利としての平等」「戦争の違法化」などと、18世紀以来芽生えた民主主義の歴史の流れが急に具体的に進み始めたんだと、僕は見ています。イエメン、アフガン、エジプト、ネパールなどの独立や、ギリシャやトルコの共和国化をそういう流れだと考えています。この流れから後には、第2次大戦以降の植民地解放もアメリカの有色人種差別解消などなどもさらに大々的に起こっていったのではなかったでしょうか。そもそも植民地がなくなったり、人種差別や有色人種殺人などが白人殺人と同様にいけないとなったのは、第二次大戦の後急になどということではありません。そんな時にヒトラーはユダヤ人皆殺しをやり、日本は南京虐殺をやったわけでした。南洋に無数の兵士を捨て、沖縄を丸ごと見捨てたというように国民の命も軽い国でしたから、まして他国の人にたいしてをや。


 最後に一言、
 ざくろさんは、このブログのアクセス数などを大変よく調べておられる。つまり、この種のサイトとしては珍しいここの人気を、大変気にしておられる。このことに勇気を得て、僕は今後もさらにここで頑張っていく所存です。ざくろさんに対して僕が頑張っているこの2日間、アクセス数と閲覧数はこんなに盛り上がっているんですよねー。やり甲斐ありますよ。27日、アクセス383人、閲覧1,548。28日、同、424人の2,016でした。
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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ざくろさんへ (文科系)
2011-03-30 04:15:31
ざくろさんへ

 この投稿を載せた昨日はさらにアクセスが上がって443人! 貴方が書いて下さるとますますここのアクセスが増えるようだ。僕も熱心に応答しますから、あなたもしっかり書いて下さい。ハッキリと僕の言い分を一つづつ明示して、明確な答を手短かにと、僕のようなやり方でね。
 いつものように、答無しで同じ質問を重ねるようなやり方はいけませんよ。多くのみんなが期待して、見ているんですから。日本の今後の戦争への態度の問題は、原発事故にも勝るとも劣らない重大事と考える人は多いはずです。
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ここでがんばっていく (道草)
2011-03-30 06:12:08
最後の、ここで頑張っていく、というところに大いに感動して、コメントにもならないかもしれないけれど、メールしました。
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道草さんに深謝 (文科系)
2011-03-30 13:27:47
 道草さん、エールを有り難うございました。

 右翼の方々はいつも、史実証明がほとんどついていない結論的大命題を叫ぶだけ。
 曰く
「日本の戦争史は西欧からのアジア開放が目的であった」
 曰く
「戦争は減らない。日本に攻めてくる国も必ずある。なんとなれば、人間も動物、争うものだからだ。これに備えねば国民は全てを失うことになるのだから、国防よりも大切なことはない」

 こういう 狂信的断定にいちいち史実と論理で付き合うのは、本当に面倒なことです。でも、同じ右翼の方からのざくろさんに対するこんな批判を読むと、やはり頑張って勉強せねばと思いますね。以下は、この27日の倭人さんのざくろさんへのコメント。この倭人さんも過去にここでかなりやり合った方ですが。
『今はじめてコメントを見たが、他人の論を丸写しする田母神のような作文の羅列は止めなさい。軍事評論家の田岡、江畑あるいは小川和久とはいわないが、せめてその昔には右翼雑誌と言われた『丸』から紐解きはじめなさい。』

「田母神のような作文の羅列」とは、同類の方にはよりハッキリと分かるらしいですね。田母神、特殊な日本史観を公務員に教えた人物です。これは、文民統制を破ったという意味で自衛隊の私物化と同じ事、こんな行為も含めて見るからに下劣な人物と考えています。
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目的は9条の改定 (らくせき)
2011-03-30 16:02:55
そのための世論作り。
そのために、同じ主張。
自衛のための戦争だった。
ということを論証抜きに繰り返す。
ヒットラーの実践したプロパガンダの手法。

原子力でも賛否あい半ばするという
世論調査は、原発推進のプロパガンダが
成功したということですね。

私が30年前には、電力会社の人たちは
原子力をおずおずとPRしていましたが、
マスコミや学者を協力者にすることに成功。

そして今回の事態・・・

まるで敗戦のようですね。

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Unknown (カエル)
2011-03-30 23:37:45
何度も何度でも、改憲派は書くけど、9条がそれほどまでによいもの・素晴らしいものならもうとっくに世界中の国々に広まっているはずだよ!
現実を直視せよ!
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Unknown (カエル)
2011-03-31 00:01:09
ちなみに調べたら、『日本は勝てる戦争になぜ負けたのか』の光人社は『丸』の発売元でもあるようだけど……。
護憲派がアジアと言う時、中国や朝鮮ばかり例に出すワンパターンはやめたほうがよい。
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Unknown (ざくろ)
2011-03-31 06:54:45
聞きたくなかったことをすべて“根拠のない独演会”で終わらされるのはウンザリですが、閲覧数が増えているということは、文科系氏の頑張りよりもむしろ(コメント数を増やしている)私の努力によるものでしょう(苦笑)。文科系氏の主張は「過去の流れ――現実はこう動き、結果としてこうなっている」そこに「原因としては日本の邪悪な意図があった」という視点から離れずに論を組み立てているのですから、話になりません。文科系氏が宗旨変えをすることはないでしょうが――もう少し書いてみることにしましょう。

1「冷戦時代と違って、中国もロシアも資本主義に組み込まれた~がたがたにすることだろう」
2「クウェート侵略~侵略がいかに高く付くか」
これらも妄言のたぐいです。
1は、それなら同じ理由で中国にもロシアにもアメリカにも、攻め込むような国は存在しないはずでしょう。ならば中国もロシアもアメリカも同じ理由で軍縮できるはずでしょうに……。そう世界を変えていくのだ!とおっしゃりたいのでしょうが、それが妄言で、現に日本を含め、そういう動きを力強く推進し人々の支持を集める政治家がどこにいるでしょう(まさかオバマですか?)。
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Unknown (ざくろ)
2011-03-31 07:11:03
2は、高く付くことを世界に見せつけたのは結局のところ米軍を中心とした多国籍軍による軍事行動ですから、米国による世界の支配を容認しているようなものです。
また文科系氏の思考では、朝鮮半島有事や台湾有事を阻止するために自衛隊や在日米軍が必要、という結論しか出てこないのではないですか。それに「朝鮮半島有事も台湾有事も起こり得ない!」と断言していたことへの反省はなしですか、そんな調子ですから、それはかえる派の人達も離れていくでしょう。
大体、それこそ五十~百年先も日本が侵攻を受けないなど、誰が保証できます?日本に軍隊は不必要だと考えたアメリカも、わずか五~十年で考えを改め、自衛隊をつくっているわけですから。
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Unknown (ざくろ)
2011-03-31 07:26:40
公明新聞コラム北斗七星
 出火場所に近づくときは、姿勢を低くせよ。床に近い所は、煙が少なく、温度も低い。ガスマスクは、熱は防げるが、一酸化炭素には効果がない。だが、核兵器が使用されたら、放射性のチリが肺の中に入るのを防いでくれる。
 スイス政府発行の『民間防衛』は、戦争や災害から身を守るための備えや行動が詳しい。被害を最小限に抑え、一人でも多くの人命を救うため、全世帯に配布されている。阪神大震災後、日本でも愛読されたので、ご記憶の読者も多いだろう。
 今、再読して強く印象を受けるのが、「最悪の事態」を予測した発想だ。一例だが、他国の占領軍に国土を支配された場合の抵抗運動の方法や心構えまで出ている。一方、日本政府や一部企業は、今回の大震災を「想定外だった」と片付けようとする。彼我の差は大きい。
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Unknown (ざくろ)
2011-03-31 07:49:48
以前(三月十日)の問答をインサート。
んん!?〈20世紀の初めから見たら植民地はどんどん減っていきました〉(←文科系氏の文)というのは第二次大戦後(の独立)も含んでのことですか?それならば当方の主張・価値観と大きな差はありません。第二次大戦前の持てる者=英米を始めとする宗主国と持たざる者=日独や植民地支配を受けている地域の格差の大きさ=落差は気になりますが……。←ここで急に文科系氏キレる。
なるほどやっと見つけた例がイエメン、アフガン、エジプト、ネパールの独立というわけですね。
不戦条約…しょせん欧米列強の現状維持という一面もあります。
国際連盟…人種平等案さえ成立しなかったではないですか!
一進会(当時の韓国最大の民間団体。会員数は百万人といわれる)は日韓併合に賛成でした。その理由は李王朝の腐敗とロシアの脅威がありました。ハングルも日韓併合後に普及。マッカーサーも朝鮮戦争に際して初めて、日本列島から見た朝鮮半島の地政学上の重要性を再確認しました。詳しくは「マッカーサー朝鮮地政学上」で検索してみてください。
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