こういうことがあるものだ。
『五輪批判で孤軍奮闘「バイキング」坂上忍に圧力! 出演の春日良一が「プロデューサーから中庸に」の指示に坂上が抵抗したこと明かす』
こう題された記事が6日のリテラに、載った。テレビのMCとやらによる、今はもう極めて珍しくなった公然たるコロナ下五輪批判のようだ。それも、スポーツ中継以外はテレビを全く見ない僕には分からないが有名な番組の、有名な司会者のようなお人らしい。なおワイドショウなどのMCを調べてみたが、マスター・オブ・セレモニー、直訳すれば儀式の主人とでも言うのだろうか。
内容は4日夏休みから復帰してきた坂上忍が、夏休み前から公然と主張していた五輪批判を相変わらずこう展開したのだそうだ。
「菅総理がずっと繰り返していた安全・安心なオリパラ開催っていうのは、僕は、ある意味、医療従事者の方々がお仕事をする合間にテレビを付けるなりして、応援する物理的な時間と、あとは応援する気持ちになるっていうその状態がある意味、安全・安心なオリパラ開催。もはや、この状況でどうしてくれるんだ?っていう気持ちしか僕にはない」
「僕がすごく許せないことは、菅総理も小池都知事もオリパラに直接的な原因がないからといって、でも、間接的な要因であることは間違いないはずなんです。なんだけれど、いまの感染爆発状況とオリパラをまったく結びつけようとしない。あの誠意のない答え方をいつまで続けるんだって。一番腹立たしい」
これすべて、誰が考えても正論だと思う。首相が、何の保証根拠も示せずに力説していた「安全、安心」が崩れたどころか過去最悪になって、累計死者は1万5千名を超えているのだ。国民の命を賭けてまでやって、この大敗北。今回のコロナ下五輪開催はよほどしっかりと総括しないと、歴史上どこでもよく起こった地獄行きのような政府の悪行、堕落が急カーブで進む岐路になるように思う。モリカケ、桜に、検事総長、学術会議人選などなどと、権力亡者に堕した連中がその悪行を誤魔化し始める道を歩んだなら、まともな政治が消えていく道しかない。これは歴史の教えるところだと思う。