このところしばらく不可逆的な老いが来たとクシュンとしていたのだが、今日は改めてそのクシュンに精一杯抗ってみた。クシュンの源は、左脚の不可逆的と思える弱化。それがもたらすフォームの乱れ。30歳直前に左脚付け根部分の椎間板ヘルニアを手術したその後遺症が、今の歳になって改めてランニングフォームの崩れに顕れたという分析だ。13日はこれに対して、5キロレースに出たつもりで、全ての条件を整えてどれほど走れるかと、あれこれ試みながら走った。するとやはり、自分の走りについて正確に分かってくることが多かった。
アップのストレッチなども十分にやって、ウオームアップのランも15分ほどと僕としては超長く取り、その後5キロを精一杯走ってみた。その5キロの結果は、前回予測したとおりで、キロ平均6分44秒。ただし、最大の収穫があって、それはこのようなものだ。
やはり前から思っていたとおり、スピードに大変ムラがでる2通りの走り方をすることになった。
無意識のそれは、常に腰がちょっと曲がり、左脚のツツキ方がおかしくなって、左右脚のバランスが崩れている。腰の曲がりには、特に左脚を強めにつついてその骨盤を前に出す事を意識しながら、常時臍を前に出すようにして走るべしとやった。左のツツキがちょっとおかしいのは、こういう修正によって分かった。左のつつきをちゃんとやって、膝も膝下もちゃんと前に出す。膝下が伸びないと、その分膝の角度が狭すぎて着地の瞬間に腰がちょっと落ちるということも気付いた。これでは全く左の地面ツツキを殺すことになってしまう。やはり、無意識に弱い左脚を庇うような走り方になっていたのである。
さて、この左フォームの乱れを一歩一歩意識して正しつつ走った最後の方は見違えるように走れた。いつもの1キロちょっとの周回コースの最後の一周のピッチ数から後で計算した結果がストライド95センチ、bpm155ほどになっていて、そもそも走っている気分が良かった。足が伸びるから両脚同時に地面を離れる瞬間が長くなる割に、疲れが少なかったのである。随分久しぶりに「これが、俺の新フォームだ」と感じながら走っていた。つまり、左脚の弱化は、フォーム修正を意識して走ればまだカバーできるのかも知れないと、そんな今後へのヒントを与えられたと振り返っている。
以上から、今こんなことも改めて気付いた。僕はここ数年、タイムにムラがあった。キロ平均が7分ほどの時と、6分30秒以内の時と。その原因がよく分からなかったのだが、「無意識に走っている時にどこかでブレーキがかかっているようなフォームの時がある」という感じが常にあった。その原因が今日上のように分かったと考えているのだが、これが正しいかどうかはこれからの修正に、そしてその結果としてのタイムにかかっている。クシュンとしていたのが、ほんのちょっとの光明が遠くに見えた感じだ。先回見たように左脚の強化には励んで行くが、今のままでも正しいフォームで走れれば・・・と改めて今意気込んでいる。
そして意識して正しく走れる文科系さんがまた素晴らしい。驚きました。
最後の1周ではストライド95cmも嬉しい数値ですよね。正しい走りが出来れば走る度に楽しく今後の励みにもなります。
私も文科系さんに負けない様に正しい走りを意識しないと、と改めて思いました。
まさにここを抜き出していただけたという、そのゲタノウラさんの読み方が僕の今の気持ち、やる気高揚にも、ピッタリ。やっぱりランナー、その認識・共感力を感じました。
95センチというのは控えめに見た数字で、実際は「1050m÷1060歩=99㎝」と、近年の断トツです。それだけに、この部分に付したこの表現も十分に伝わったようで・・・
『そもそも走っている気分が良かった。足が伸びるから両脚同時に地面を離れる瞬間が長くなる割に、疲れが少なかったのである。随分久しぶりに「これが、俺の新フォームだ」と感じながら走っていた。』
あなたから、二つのことを教えてもらわねば、この日はなかったと思います。一つは、「膝を伸ばして地面をつついて走り、腰を落とさぬこと」。今一つは「ストレッチの重要さを、改めて思い出させていただいたこと」。
これからもよろしく。
無理はしないが、希望が見えた分だけ対策も見えたから、待てる。
さて、ここからまた、再スタートだという感じ。気分は良かった!
今日の吹上公園、いろんな人が走っていた。抜いていく人、前から来る人、僕の道の向こう側を駆け抜けていく人。みんな若くて、元気に見えた。また、ウオーキングのお人もちらほら。コロナで、健康志向が増えたのか、それとも時間ができたから懸案に挑戦? 仲間が増えたようで嬉しかったね。