米国議会調査局は、北朝鮮が、核爆弾を4個から7個製造できる分量の
プルトニウムを保有しており、寧辺以外の地域にも核施設を
保有しているという見方をしていると、朝鮮日報が伝えています。
北朝鮮の核問題の解決策はあるのか?
こんな提案をしている人がいます。
まず、解決の手順です。
☆ 核を放棄するためには、北が望んでいる安全保障を
約束するしかない。
北は核放棄を宣言。
NTPとIAEAに復帰。
前線の軍隊を後退させる。
韓国と日本を、ミサイルの目標からはずす。
☆ 米などは、米朝の国交正常化、南北国交正常化、
日朝国交正常化への道すじをつける。
北への経済援助。
韓国軍を前線から後退させる。
米韓軍事訓練の対象から北をはずす。
彼は、戦場を市場にかえるように提案しています。
体制の保障と経済の発展のない段階で、核を放棄せよと迫るのは、
アメリカに朝鮮半島と沖縄から撤退せよというくらい困難なこと。
これを実現するには強力なリーダーシップが欠かせないが、
アメリカの大統領制、北の独裁制は、実現への条件を満たしている。
一体、金さんは何故、アメリカと直接交渉をしたいのか?
自国の安全保障を求めているのは分かりやすい。
それなら核を放棄すれば、安全は保障されるのでは?
アメリカにとって、北朝鮮は、魅力的な市場でもないし・・・
金さんが、ちょっかいを出さなければ、アメリカは
問題視しないでしょう。
もし核を放棄して、極貧の国のままだったら
北は、中国の勢力圏に組み込まれて、属国化してしまうでしょう。
これは、金さんにとって、是が非でも避けたい事態のようです。
金さん親子は、これまで中ソ対立を利用して自国の独立を確保してきました。
大国に挟まれた小国の悲哀を嫌というほど舐めてきたのです。
それは朝鮮半島という地政学上の宿命と考えています。
近代でも、清国、ロシア、日本という大国の挟まれて
自国の独立をいかに守るのか?が、最大の課題でした。
大国の利害の対立を利用して、自国に有利な状況を作り出す。
それがこの国のリーダーに課せられた課題。
金さんがアメリカとの交渉を求める裏側には、じつは対中国政策が。
コインの表裏の関係。
金さんはアメリカとの平和条約から、さらに一歩進んで
軍事同盟までも、頭のなかでは考えているかも。
アメリカと中国を争わせて、属国化を避け、経済協力を得よう。
日本と中国を争わせて・・・という位の戦略はあるかも。
金さんにとって、アメリカを交渉のテーブルにつかせることは必要条件。
このためには、アメリカの注目を引くためにキケンなゲームをせざるを得ない。
さて、提案が実現せずに、悪い方向にすすむと、どういう事態になるのか?
韓国・日本・台湾がアメリカは頼りにならず、と、核武装へ。
これらの国が核を持てば、アメリカと中国はその絶対優位の立場を
失ってしまうでしょう。これは米中にとって一番避けたい事態。
提案者の張さんは、今、東アジアは重大な岐路にさしかかっていると言います。
さて種本は、金正日最後の賭け・宣戦布告か和平か(ランダムハウス講談社)
著者は1963年生まれ。金大中さんの政務秘書官だった人。
張さんが一番恐れているのは日本の核武装です。
これは日本人にとって知っておくべきことでしょうね。
なお、日本の平和憲法のことは全然出てきません。
国際政治に、まったく影響力がないということでしょう。
残念ながら・・・
プルトニウムを保有しており、寧辺以外の地域にも核施設を
保有しているという見方をしていると、朝鮮日報が伝えています。
北朝鮮の核問題の解決策はあるのか?
こんな提案をしている人がいます。
まず、解決の手順です。
☆ 核を放棄するためには、北が望んでいる安全保障を
約束するしかない。
北は核放棄を宣言。
NTPとIAEAに復帰。
前線の軍隊を後退させる。
韓国と日本を、ミサイルの目標からはずす。
☆ 米などは、米朝の国交正常化、南北国交正常化、
日朝国交正常化への道すじをつける。
北への経済援助。
韓国軍を前線から後退させる。
米韓軍事訓練の対象から北をはずす。
彼は、戦場を市場にかえるように提案しています。
体制の保障と経済の発展のない段階で、核を放棄せよと迫るのは、
アメリカに朝鮮半島と沖縄から撤退せよというくらい困難なこと。
これを実現するには強力なリーダーシップが欠かせないが、
アメリカの大統領制、北の独裁制は、実現への条件を満たしている。
一体、金さんは何故、アメリカと直接交渉をしたいのか?
自国の安全保障を求めているのは分かりやすい。
それなら核を放棄すれば、安全は保障されるのでは?
アメリカにとって、北朝鮮は、魅力的な市場でもないし・・・
金さんが、ちょっかいを出さなければ、アメリカは
問題視しないでしょう。
もし核を放棄して、極貧の国のままだったら
北は、中国の勢力圏に組み込まれて、属国化してしまうでしょう。
これは、金さんにとって、是が非でも避けたい事態のようです。
金さん親子は、これまで中ソ対立を利用して自国の独立を確保してきました。
大国に挟まれた小国の悲哀を嫌というほど舐めてきたのです。
それは朝鮮半島という地政学上の宿命と考えています。
近代でも、清国、ロシア、日本という大国の挟まれて
自国の独立をいかに守るのか?が、最大の課題でした。
大国の利害の対立を利用して、自国に有利な状況を作り出す。
それがこの国のリーダーに課せられた課題。
金さんがアメリカとの交渉を求める裏側には、じつは対中国政策が。
コインの表裏の関係。
金さんはアメリカとの平和条約から、さらに一歩進んで
軍事同盟までも、頭のなかでは考えているかも。
アメリカと中国を争わせて、属国化を避け、経済協力を得よう。
日本と中国を争わせて・・・という位の戦略はあるかも。
金さんにとって、アメリカを交渉のテーブルにつかせることは必要条件。
このためには、アメリカの注目を引くためにキケンなゲームをせざるを得ない。
さて、提案が実現せずに、悪い方向にすすむと、どういう事態になるのか?
韓国・日本・台湾がアメリカは頼りにならず、と、核武装へ。
これらの国が核を持てば、アメリカと中国はその絶対優位の立場を
失ってしまうでしょう。これは米中にとって一番避けたい事態。
提案者の張さんは、今、東アジアは重大な岐路にさしかかっていると言います。
さて種本は、金正日最後の賭け・宣戦布告か和平か(ランダムハウス講談社)
著者は1963年生まれ。金大中さんの政務秘書官だった人。
張さんが一番恐れているのは日本の核武装です。
これは日本人にとって知っておくべきことでしょうね。
なお、日本の平和憲法のことは全然出てきません。
国際政治に、まったく影響力がないということでしょう。
残念ながら・・・
北にとって、核は、目的を実現する手段から
目的化してしまった感があるようですよ。
一番、大切なのは体制の保持。
金王朝の存続ですって。
戦前の日本の天皇さんのようになっても
良いと考えているようですが・・・
これが北が経済的に発展していくことと
調和させたい・・・
金さんの真意でしょうか?
これは外圧がなければ無理でしょう。