人は時代を観るとき、現在の事件に目を奪われるもの。今は「グアムへの残酷首領によるミサイル発射」である。ちょっと前までの「テロとの戦い」が一挙にどこかに吹っ飛んでしまった。IS国の首都ラッカは、まだ陥落しきってはいないのに、世界の目は難民問題を含んだ中東から東アジアへと大方向転換を遂げてしまった。どうして?
さて、こんな不自然な大転換は、誰かが意識して作ったに決まっている。冷静に考えてみれば、北が他国に核先制攻撃をすることなどあり得ないのだから。
この光景は、決着がつきかけて、難民問題含めて誰が悪かったかと世界の皆が考えるようになってきた中東、「テロとの戦い」から目を反らせるかのようではないか。
僕は今、一昔前の同じ大転換を振り返っている。1990年頃の冷戦終了、東欧崩壊を。この50年近く続いた冷戦時代と比較して、今の米軍事予算は2倍になっているのである。90年までの冷戦時代から、「テロとの戦い」時代を経て、現在の東アジアへの方向転換まで、この三つの世界戦略の一方側には、常にアメリカが存在した。
こんな時だからこそ、ちょっと人類史を長く見たこのエントリーをお読み願いたいと思う。
『「戦争無くならぬ」という日本人のある特徴 2017年08月10日 』
同時に、このエントリーに付けた直近三つの拙コメントもお読み願えれば、なお嬉しい。自らは他国に核先制攻撃も出来ない北の核に対するに、アメリカの奇襲攻撃は多少の可能性ありと思うのである。北の核発射さえ全て封じる先制通常攻撃の目算さえ立つならば。そして同時に、その方が、中国とのチキンレースを急がせることが出来るとも観るならば。
その結果亡くなる人々のことなど何も考えていないということも既に証明済みである。イラク戦争は、関連死含めて50万人以上! 米、サウジ、カタール、トルコなどによる内乱工作で長引いてしまったシリア内戦では、それ以上の死傷と、世界最多の難民。
アメリカ世界戦略が中東から東アジアへと大転換して作られたこんなどさくさの時にこそ、危ない国が二つあると、喚起したい。
まず、別大陸現在最大の火薬庫、ベネズエラ。ここの初期シリアに酷似した「内乱」の帰趨を考える僕は、サウジの時代錯誤のような残酷極まる国王制政治を同時に思い出さないわけにはいかない。
ベネズエラは世界最大の原油埋蔵国。サウジは二位の国だ。英米が支えてきたこのサウジは、アルカイダ最大のスポンサーとして知られている。イスラム国と同じ教義を小学生にたたき込み、国民には「勧善懲悪推進委員会」と呼ばれる警察力によって同じ教義を徹底厳守させてきた。金曜礼拝日に繰り広げられる中央広場での公開首切り処刑や、日常茶飯事の女性への暴力!
シリアやベネズエラの民主主義を糾弾する国々が、どうして北以上のこの世界最凶悪国には何も言わないのだろうか? かと言って、国連加盟の独立国への外部干渉は一切禁じられているそのことには僕は賛成なのだが、それにしても・・・・。
さて、こんな不自然な大転換は、誰かが意識して作ったに決まっている。冷静に考えてみれば、北が他国に核先制攻撃をすることなどあり得ないのだから。
この光景は、決着がつきかけて、難民問題含めて誰が悪かったかと世界の皆が考えるようになってきた中東、「テロとの戦い」から目を反らせるかのようではないか。
僕は今、一昔前の同じ大転換を振り返っている。1990年頃の冷戦終了、東欧崩壊を。この50年近く続いた冷戦時代と比較して、今の米軍事予算は2倍になっているのである。90年までの冷戦時代から、「テロとの戦い」時代を経て、現在の東アジアへの方向転換まで、この三つの世界戦略の一方側には、常にアメリカが存在した。
こんな時だからこそ、ちょっと人類史を長く見たこのエントリーをお読み願いたいと思う。
『「戦争無くならぬ」という日本人のある特徴 2017年08月10日 』
同時に、このエントリーに付けた直近三つの拙コメントもお読み願えれば、なお嬉しい。自らは他国に核先制攻撃も出来ない北の核に対するに、アメリカの奇襲攻撃は多少の可能性ありと思うのである。北の核発射さえ全て封じる先制通常攻撃の目算さえ立つならば。そして同時に、その方が、中国とのチキンレースを急がせることが出来るとも観るならば。
その結果亡くなる人々のことなど何も考えていないということも既に証明済みである。イラク戦争は、関連死含めて50万人以上! 米、サウジ、カタール、トルコなどによる内乱工作で長引いてしまったシリア内戦では、それ以上の死傷と、世界最多の難民。
アメリカ世界戦略が中東から東アジアへと大転換して作られたこんなどさくさの時にこそ、危ない国が二つあると、喚起したい。
まず、別大陸現在最大の火薬庫、ベネズエラ。ここの初期シリアに酷似した「内乱」の帰趨を考える僕は、サウジの時代錯誤のような残酷極まる国王制政治を同時に思い出さないわけにはいかない。
ベネズエラは世界最大の原油埋蔵国。サウジは二位の国だ。英米が支えてきたこのサウジは、アルカイダ最大のスポンサーとして知られている。イスラム国と同じ教義を小学生にたたき込み、国民には「勧善懲悪推進委員会」と呼ばれる警察力によって同じ教義を徹底厳守させてきた。金曜礼拝日に繰り広げられる中央広場での公開首切り処刑や、日常茶飯事の女性への暴力!
シリアやベネズエラの民主主義を糾弾する国々が、どうして北以上のこの世界最凶悪国には何も言わないのだろうか? かと言って、国連加盟の独立国への外部干渉は一切禁じられているそのことには僕は賛成なのだが、それにしても・・・・。
その、前提で、既にズレている。
決まっては、いないよ。
「自分にとって、不都合なアレコレは、誰かの陰謀に違いない!」て、承認欲求&被害妄想のなせるわざだよね。
② その後湾岸戦争から始まったと言える、中東の時代。これは9・11を経て結局「テロとの戦い」の時代と呼ばれたよね。
③ そしてこれからの時代を僕はこう名付けるね。「米中による帝国の興亡時代」と。北ミサイルはその前哨戦だよ。
この全ての闘争の一方側には、常にアメリカが居るよね。どうして?
確かにアメリカは帝国なんだけど、こういう推移全てを考えてご覧。答えは明らかでしょと、そう言いたい。
だから〜、文ちゃんの「三つの時代」を受け入れたところで、それがアメリカの意識的操作だなんてことにはならないわけよね。
世界は、文ちゃんのいうようにアメリカのリードというより、そのアメリカ自身も含めて、偶発的な出来事にその場その場で一所懸命対応してきた結果の今日だろう。それを一方的にアメリカの策謀にし、アメリカ=悪なんていってるから陰謀論て言われるんだよ。
それって、世界で起こっている悪はすべてユダヤのせいっていうナチスとまったく一緒じゃん。
意図しなくても、そうなってしまう可能性だって、色々あるだろうに。
というような異論が出ることも、ここの賑わいの一内。それが世の中というものである。と、読者もそう捉えて頂きたい。
僕らも頑張らなくっちゃあ。ただし、防衛省観点の軍事論だけという論議には、いつも政治経済論を対して行く積もりです。そんな平行線も又それなりに、面白かろうというわけで。平行線であって、政治経済論が軍事論を含むのは当然と、それが内閣の立場というものですから。政治的の今から見たら落とされる話なら、「説明抜き、無視」ということもあるのがより広い政治外交というもの。
「核武装? 被団協がいる国で、そんな事、到底、無理、無理! 北が暴れ回るこんな時なのに、核禁止条約で我が政権が危なくなるかも知れない国なんだぞ! 」
原油埋蔵量ベスト10国のうち、9位リビアはアラブの春で落とした。あのカダフィが石油収入を国民に還元して、アフリカ大陸ではずば抜けた国民生活を維持していたその収入はもう、西欧の物になった。5位のイラクもフセインからアメリカへと原油持ち主が替わった。残ったのは、1位のベネズエラと4位のイランである。この二つを落としてしまえば、いや1位のベネズエラさえ落としてしまえば、原油の世界独占価格はもう英米仏の思うままになるだろう。
金融による貿易収支しかないのに70兆ドル等という国家累積赤字を抱えたアメリカにとっては、さらに増大させようという軍事費を支えていく最大手段を確保出来たことになるだろう。原油埋蔵量9位の資源国ロシア経済などは自由自在に操作できるかも知れないのである。
また何よりも、東南海のシェールガスの今後次第では、中国に圧力を掛ける最大手段に出来るかも知れないのである。
原油先物買い・世界独占価格戦略! 日本も、やっと国際社会に復帰してきたイラン相手にまたアガザデン油井など石油商売を始めるようだ。が、またぞろ「イラン制裁」で頓挫と、そんな煮え湯を飲まされなければよいのだが。