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最少失点に見るストイコビッチと選手たち  文科系

2008年04月17日 09時16分27秒 | スポーツ
グランパス分析(その2) 最少失点に見るストイコビッチと選手たち  

前回は「グランパスの得失点と、その特徴」を見た。今回は「総合的な戦術」というやや難しい話をしたい。どんな解説も得点の話ばかりするけれど、グランパスも含んだ上位チームが前回に見たようにまず得点順ではなく「少失点順位順」に並んでいるという事実があるからである。さらに新監督ストイコビッチ自身がチーム戦術についてこんなことを語っている。
「攻撃の選手よりも守備の選手のほうがフットボール・インテリジェンスが求められます。なぜなら、ディフェンスラインは常にパーフェクトでないとやられてしまうからです」
「もちろん、失点はDFだけの責任ではありません。だからDFからFWまで、一つのユニットとして機能しなくてはいけないわけです」

こうしてサッカー解説は、まず皆で守りながら、その皆で点も上げるという『一つのユニット(まとまり)』の話にならざるをえないのである。野球の投手や指名打者のような役割がないチームが、サッカーでは良いチームと言ったら良いのだろうか。

なお再三述べてきたようにサッカーの守備とは次の点において、野球などの守備とは全く違うものである。サッカーの守備とは、「敵ボールを出来るだけ前の方で相手から奪い取ること」である。敵ボールを、味方ゴールに来る遙か前で奪ってしまうならば、味方の攻めっぱなしにできるわけである。ちなみに、ゴール前で点が入らないように守ることだけに頭が行ってしまう状態に陥ってしまえば、そんなチームはすぐに失点してしまうだろう。

そういうグランパスの守備戦術概要は、まずこんなふうだ。

先ず第一に、前線が相手ボールに猛烈に圧力をかける。ヨンセンも玉田も杉本もこの例外にはさせていない。グランパス得点の最大功労者ヨンセンですらが、猛烈に前線守備に走り回っていることを、是非ご注目いただきたい。
また、守備的MFの中村、吉村は今のJリーグ屈指のハードワーカーである。走り回り、相手に突っ掛けていく。中村直志のタックル数はJリーグ第4位だし、サイドバック二人が前回述べたようにJリーグで最も多く前線に上がるその穴埋めも、中村、吉村がこなしている。
さらに、このチームのDFも現在までのところ、Jリーグナンバーワンと言えるのではないか。センターバックのバヤリッツァのタックル数はJリーグ第7位だし、もう一人のセンターバック吉田とともに守備の空中戦にもきわめて強い。こうして『竹内、阿部のサイドバック二人が前線に攻め上がり、クロスを上げて得点』というクロス数Jリーグナンバーワンの戦術は、二人のセンターバックと中村、吉村のカバーによって支えられていると言えるのである。

最後に対戦相手選手の言葉をあげて、グランパスの守備特徴を締めくくろう。第2節に0対2で負けた、前年度アジアチャンピオン・浦和のDF・堀之内 聖 選手である。
「相手が開始直後から予想以上に前から追ってきたので、最終ラインでボールを回しているところを狙われました。こちらが余裕を持ってボールを回せないようなプレスだったし、そこで奪われてリズムを完全に狂わされました。(中略)まともにボールを前に運べないし、寄せの速さに戸惑った部分は大きいですね」                                     
 (続く)

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