goo blog サービス終了のお知らせ 

OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

5年目の被災地より

2016-03-11 15:26:01 | Weblog

あの未曽有の大惨事、東日本大震災から5年の月日が流れました。

サイケおやじは昨夜から、その被災地を再訪し、復興へ取り組む現地の人達の頑張りに接しながら正直、胸の潰れる思いに変わりはありません。

特に事故が発生した福島の原発周辺では、丸っきり片づけられていない海岸の瓦礫、荒れ放題の農耕地や放棄された住宅等々、この先だって、ど~なるのか? 全く分からない状況でしたから……。

また、当然ながら他の被災地にしても、前を向いていく事が、どれほど大変なことか、今更ながらに痛感される事象ばかりで、流石に今日はどんな音楽にも、救えない苦しみや境遇があるのだという真実に突き当たり、サイケおやじは神妙です。

実は本日は、そんなこんなの予定に鑑み、希望に満ちた前向きソングの掲載を予定していました。

しかし、そんなものは全くの自己満足であり、独り善がりの極みであった事を恥じるばかりの気持ちです。

ただし、それでもサイケおやじは少しでも被災地のためなるのであれば、微力であっても何かしらの関わりを惜しむ気持ちは少しもありません。

確かに現地でボランティアとか、多額の寄付金という具体的な事は出来なくとも、被災地の実態を直視する意向は絶対に捨てない気持ちです。

人は皆、明日の事は分からずに、それでも明日を生きようとしているはずで、それが出来なくなったら、この世におさらばという決断はあるにせよ、与えられた運命と共に、明日を迎えるんじゃ~ないでしょうか。

そこには、どんな不条理が待ち受けているかも知らず、希望のみを選択する事も不可能ではありますが、光は必ず射すものと信じています。

鎮魂。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる朱鷺あかり

2016-03-10 17:39:31 | 歌謡曲

まわり道 / 朱鷺あかり (日本コロムビア)

これまた思い込み優先で先日ゲットした獲物の1枚なんですが、それはジャケ写からして一目瞭然!?!

てっきり高橋惠子のシングル盤!?

中古屋のエサ箱の中から釣り上げて遭遇した瞬間、そう思ってしまったサイケおやじですが、皆様はいかがですかぁ~~?

もちろん、このレコードの主役は高橋惠子じゃ~なくて、朱鷺あかりという、残念ながらサイケおやじは全く名前も知らなかった歌手なんですが、しかしジャケットに登場している彼女の面立ちや佇まいが完全に好みなもんですから、そのまんまお買い上げとなった次第です。

で、肝心のレコードの中身は、なんとっ!

作詞:なかにし礼&作曲:三木たかし、そして編曲:前田俊明によるA面曲「まわり道」は元大関・琴風=現・尾車親方がヒットさせ、女性歌手でも八代亜紀や石川さゆり等々の秀逸なカバーバージョンが多数残されている名曲の中のカラオケ人気作なんですねぇ~~~。

つまり朱鷺あかりも、そのカバーを吹き込んでのレコードというわけですが正直、その仕上がりは決して個性的とは言い難く……。

結局はジャケ買い趣味の1枚になったんですが、後悔はしていません。

ちなみに発売されたのは昭和58(1983)年と思われますが、朱鷺あかり、なんとも気になる美人歌手です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと探したい朱子のレコード

2016-03-09 15:15:42 | 歌謡曲

風が歌った子守唄 / いづみ朱子 (CBSソニー)

掲載盤も先日の猟盤活動での獲物の1枚で、いづみ朱子は昭和45(1970)年からNHKで放送されていた音楽番組「ステージ101」のメイングループ「ヤング101」のレギュラーメンバーとして活躍した「泉朱子」がその前身なんですが、その彼女が独立後に「いづみ朱子」として再出発した事は風の噂で知ってはいたものの、レコード現物を確認したのは今の今まで初めての事だったんで、迷わずゲットさせていただいた次第です。

しかし、告白すると、その時に中古屋のシングル盤コーナーを漁っていて掲載盤に遭遇した時、サイケおやじは瞬時に黛ジュンのレコード!?!

そう思って釣り上げた次の瞬間、「いずみ朱子」という、気にはしていたものの、実は忘れかけていた名前の文字列にビリッと電気が走ったわけでして、本気でちょっぴり手が震えてしまったですよ。

なにしろ、その「泉朱子」は前述「ヤング101」のメンバーの中でも安定感抜群の歌唱力の持ち主として、番組オリジナルの楽曲も主役で歌っていましたし、大きな目のルックスも相まって、なかなか目立つ存在だったんですよ。

ところが、このシングル盤のジャケ写はイメージチェンジされたのか、もちろんソロシンガーとして新しい道を歩むのであれば、それも当然ではありますが、このブツが世に出たのは、どうやら昭和51(1976)年という事は、ここまでの間に、幾枚かのレコードが作られていた事は間違いないと思っています。

そして、作詞:林春生&作曲:都倉俊一の提供した肝心のA面曲「風が歌った子守唄」には、ジャケ写のような下世話な雰囲気が感じられず、むしろポピュラー歌謡曲とでも申しましょうか、極めて正統的な歌謡フォークと洋楽ポップスの健全な融合みたいな、的外れかもしれませんが、なんとなく「みんなのうた」っぽい印象があるんですねぇ~~。

ですから、決してどっぷりの歌謡曲にはなっていませんが、だからこそ「泉朱子」改め「いづみ朱子」ならではの安心して聴ける仕上がりが良い感じ♪♪~♪

あぁ、もっともっと「いづみ朱子」のレコードを見つけたいなぁ~~~、なぁ~んていう願望がムクムクと湧き上がっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高木麻早も好きなんです♪

2016-03-08 14:39:46 | Singer Song Writer

ひとりぼっちの部屋 / 高木麻早 (キャニオン)

昭和40年代後半からの歌謡フォークブームの中で、高木麻早も決して忘れられない女性シンガーソングライターです。

掲載したのは、その彼女のデビューシングルとして昭和48(1973)年に発売され、そのA面曲「ひとりぼっちの部屋」は忽ち大ヒットした洋楽カントリー&ポップス調の名曲で、もちろん自らが書いた作品ですから、その歌唱にも説得力があって当然ではありますが、特筆すべきは親しみ易いメロディーに共感性が高い歌詞を聞かせてくれる歌声から滲み出るフェロモン濃度の絶妙さ♪♪~♪

もちろん奥村チヨ夏木マリ等々に代表される所謂フェロモン歌謡の露骨なセクシーフィーリングじゃ~なくて、その程好さが、殊更野郎どもには効き目があったように思います。

実際、萩田光雄のアレンジによる演奏パートのホノボノ系カントリーロックの味わいがあればこそ、高木麻早もゆったりと自由度の高い節回しで自作の強みを活かしているんでしょうが、同時にボーカリストとしての資質が完全にサイケおやじの好みにジャストミートですよ♪♪~♪

しかも彼女には、この「ひとりぼっちの部屋」に限らず、卓越したソングライターとしての才能があって、それは以降に発売されていくシングル&アルバムの中にしっかりと記録されていますので、追々ご紹介させていただきますが、一応10年ほど活動して引退された彼女が、最近は再び歌っているという情報が入ってきましたので、本日は遅ればせながら、高木麻早をご紹介したというわけです。

そして実は早朝から、彼女のLPを引っ張り出し、針を落としているうちに、これまた当然ながら1枚も持っていないCDが欲しくなるのは、ど~しようもない欲望でしょう。

ちなみに高木麻早はヤマハ系の歌手なので、おそらくは同財団主催の各種コンテストに出た時の音源も残っているはずですし、確かラジオのDJとかも担当していましたから、例によって決定的なアンソロジーアルバムを出て欲しいと願うのは、決してサイケおやじだけではないと確信する次第です。

最後になりましたが、彼女の持ち歌の中では、スローなバラード曲が特に個人的な好みでありまして、その昔にそれもんばっかりのカセットまで作っていた前科がある事を告白させていただきます。

よし、CD買ったら、車の中でのヘビロテは既に決定!

皆様も、ぜひ、どうぞっ! 本当に和みますよ♪♪~♪

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何もかも素敵なエッちゃん♪

2016-03-07 15:19:16 | 歌謡曲

哀愁のレイン・レイン c/w 春の足音 / チェリッシュ (日本ビクター)

女性歌手の美しい声の魅力と云えば、チェリッシュの松井悦子=エッちゃんも決して忘れてはなりません。

ご存じのとおり、公式レコードデビュー時のチェリッシュは5人組のバンド形態でありましたが、結局は一座のスタアであるエッちゃんとグループリーダーの松崎好孝という、後には正式に夫婦となるデュオとしての活動に移り、今日まで広く親しまれているヒット曲を数々放ってきたわけですが、レコード会社も我々ファンも、本音はエッちゃんのソロ活動を強く望んでいたことは言わずもがなでしょう。

しかし、失礼ながら、所謂「お邪魔虫」である松崎好孝の声があるからこそ、エッちゃんの天使の歌声が尚更に美しく輝くのだっ!?!

なぁ~んていう、ご本人からは酷く怒られそうな現実も偽りの無いところです。

さて、そんな思いの中で本日掲載したのは昭和50(1970)年早春のヒット曲「哀愁のレイン・レイン」をA面に入れたシングル盤なんですが、この頃のチェリッシュは未だ正式な夫婦にはなっていなかった所為もあり、如何にものジャケ写からして一目瞭然、件の「哀愁のレイン・レイン」は雨の日の情景の中での別れの歌であり、既に述べたとおりのチェリッシュならではの個性が全開していますよ。

それは作詞:林春生&作編曲:馬飼野俊一が恣意的に歌謡曲寄りのムードを強くしたとしか思えない曲調を提示すれば、哀切の情感も程好いエッちゃんの素敵な美声が強い印象を残すという、狙いどおりの成果なのでしょう。

つまりはエッちゃんと松崎好孝の存在の対比がなければ、それほどのヒットになっていたかは、些かの疑問を覚えるほど、この「哀愁のレイン・レイン」は絶妙で微妙なヒットソングの方程式が実証されたんじゃ~ないかと思うばかりです。

また、B面収録で、同じソングライターコンビが提供した「春の足音」が、当時のチェリッシュのイメージからすれば、相当に重苦しい曲調&アレンジでありながら、エッちゃんだけの心地良いハイトーンボイスによって歌われる時、そこにはミスマッチ的な希望とで申しましょうか、そんな不思議な情感が漂うんですから、たまりません♪♪~♪

まさに、今の時期にはジャストミートの隠れ名曲として、地味ながら、個人的にはB面偏愛に傾きそうになるほどです。

ということで、この1枚あたりから、チェリッシュは歌謡フォークというよりも、急速に堂々の歌謡曲へと方針転換していったように思います。

もちろん、そんなジャンル分けなんか何の意味も無いわけですが、あらためて冒頭の話に戻ってみれば、やはりだからこそエッちゃんのはっきりしたソロレコーディングに期待してしまうのも、これまた自然の法則?

そんな失礼千万な我儘な願望を抱かせるほど、エッちゃん=松井悦子は素晴らしいボーカリストであり、きっちり夫婦関係を築き続けるチェリッシュには、些かの嫉妬と羨望を覚えるのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あべ静江の歌声が好き♪

2016-03-06 17:01:38 | 歌謡曲

透きとおった哀しみ / あべ静江 (キャニオン)

今日は昼過ぎ、ちょっぴりですが中古屋に行けたので些か気分も上向きにルンルンしていたら、朝から違和感を覚えていた首筋の痛みが強くなってきました。

う~ん、人世は儘ならぬという教訓と受け止め、とりあえず本日の獲物の中からご紹介する掲載のシングル盤は、昭和49(1974)年初夏にヒットした「透きとおった哀しみ」をA面に入れた、これがあべ静江の人気作♪♪~♪

なにしろジャケ写からも一目瞭然というか、如何にもハートウォームで綺麗なイメージどおりの声質で歌われるのが当時流行のニューソウルっぽいアレンジを入れた歌謡フォークという、如何にも歌謡ポップスがど真ん中ですからねぇ~~♪

流石は作詞:山上路夫&作編曲:馬飼野俊一の仕事はプロの手際というべきでしょうし、繰り返しますが、なによりも「あべ静江」という必然性に満ちた「声の魅力」が満喫出来るんですねぇ~~♪

曲調からして、これが天地真理に歌われたとしても、似て非なる仕上がりになっていた事は推察に易く、あるいは小柳ルミ子のバージョンが作られていたとしても不思議ではない反面、非常なズレを感じてしまうにちがいないポイントが、この楽曲にはあるように思います。

ということで、冒頭に述べたとおりの首筋の痛みから、これでキーボード入力からは失礼させていただますが、今日の猟盤活動は成果が大きかったので、追々にご紹介しますね。

それと今夜は、溜まりに溜まっている通販系のブツの荷解きも出来そうなので、諸々のストレスも少しは解消出来るでしょうか。

いや、まずは首筋のマッサージにでも行こうかなぁ~~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内藤やす子の魂の復活

2016-03-05 18:00:17 | 歌謡曲

淋しい天使 / 内藤やす子 (日本コロムビア)

昨夜、遅い夕飯を喰うために入った店のテレビで、久々に内藤やす子の現況を知りました。

ご存しのとおり、鮮烈な大ヒット連発のデビュー期から大麻事件での謹慎逼塞、そして復帰して以降の活躍も無残に崩れた病魔との闘いがあって、どうやら脳内出血による心身共に不自由な生活は、当然ながら絶望に満たされていたにちがいありません。

そして、昨夜のテレビ番組で特集的に放送されていた内藤やす子のリハビリに励む姿や気持の葛藤等々は、華やかなキャリアと波乱万丈の生き様とに重なりつつ、ど~しようもない人間の宿命、運否天賦を感じざるをえないものがあり……。

さらに番組の企画とはいえ、最後には10年ぶりに公の場で歌うという、なんとも暴挙に近い事までやるというのですから、サイケおやじはメシ喰うのも半端にして、テレビ画面に吸い付けられてしまったですよ。

そして結果は、彼女の代表的ヒット曲「弟よ」「想い出ぼろぼろ」「六本木ララバイ」を短くはありましたが、それなりにきっちり歌ってしまったんですから、そこまでだけでも数か月間撮影されていた映像の連なりを見せられた者であれば、素直に驚き、心を動かされても恥ずかしがる必要はないと思うほどですし、実際、サイケおやじは感動させられましたですねぇ~~。

もちろん、ここまで、失礼ながら、ある意味では「恥を売る」という行動に対し、経済的な事情とかテレビ局や関係者への義理云々があるにちがいないという推察は易いでしょう。

しかし、それにしたって、これは実際に件の番組に接した皆様ならば少なからず、内藤やす子の必死の気持ちがあれやこれや伝わっていると思うばかりで、それはサイケおやじの「青さ」かもしれませんが、それでも既に初老の自分にも、そうしたピュアな気持ちが残っていたという事に気づかされただけで、何か嬉しいような、せつないような気分です。

さて、そこで本日のご紹介は、これまた当然の成り行きから、内藤やす子のデビュー第二弾シングルとして昭和51(1976)年春にヒットしたA面曲「淋しい天使」でありますが、今となっては「弟よ」と「想い出ぼろぽろ」の間にあって、ちょっぴり忘れられた感もある名唱という事になりましょうか。

しかし、作詞:橋本淳&作曲:川口真が提供した当時流行の懐古趣味っぽい味わいの歌謡フォーク系演歌節が、佐藤寛のソウルビートを強く感じさせるアレンジを得て、如何にも内藤やす子のイメージにはジャストミート♪♪~♪

そう思うばかりなのは、随所に滲むアウトロー的なフィーリングに加えて、哀しいほどの純情が彼女の歌から伝わってくるからで、それこそが「プロが気持ちを入れて歌う」という証なのでしょう。

ところが、昨夜放送のテレビ番組の中では、前述した病気により記憶を失った内藤やす子が自分の持ち歌をすっかり忘れ、音程もコントロール出来ず、書き出した歌詞を見ながら歌っても気持ちが入らない……、と悲痛な表情で絶望的な告白をする場面さえあったのですから、これはもう、演出云々という暗黙の了解を超越したドキュメントであったと思いますし、そう思いたいのがサイケおやじの正直な本音です。

と同時に、最近は公私諸々で泣きが入っている自らのだらしなさにすれば、内藤やす子が呂律も回らず、すっぴんで苦闘しつつ前向きな姿勢を見せてくれた事からは、大いなる勇気を与えられました。

サイケおやじは、これからも内藤やす子の歌を聴き続ける気持ちに些かの変化もありませんが、さらに加えて感謝という言葉以上のリスペクトを覚える次第です。

心から、ありがとう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日が過ぎれば、明日が来るとか…

2016-03-04 16:51:14 | Weblog

今日は午前中から監禁されて……。

訳のわからない話を聞かされたり、それに心にも無い相槌を打ったり、どっさりと形式的な認印を押したり……。

ようやくトイレの個室で、このような書き込みをしている自分は、何だっ!

情けなくて、涙も出ませんよ。

ボヤキ、失礼致しました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何時も真髄の松尾和子

2016-03-03 17:22:17 | 歌謡曲

人情夜曲 c/w 夜明けのラプソディー / 松尾和子 (日本ビクター)

松尾和子といえば、昭和の芸能界では「ムード歌謡の女王」であり、それは終生変わらぬ真実であった事を証明する1枚が本日ご紹介のシングル盤と書けば、例によってサイケおやじの大袈裟と受けられるかもしれません。

しかし、これが昭和50(1975)年に発売された時、あまりにも彼女にジャストミートした歌の世界が、なんとっ!

当時から既にして過激系フォークのシンガーソングライターとして人気があった泉谷しげるの作編曲&プロデュースによるものだったという真相には驚愕仰天、信じられない思いをした皆様も大勢いらっしゃったにちがいありません。

それでも、まずはA面「人情夜曲」における、シミジミフォークの世界を哀切のムード歌謡に塗り替えていく松尾和子の節回しは、持ち前のジャジーなメロディフェイクが用いられているという推察も含めて、夜の酒場の有線放送や深夜便トラックのカーラジオ、そして一人暮らしのアパートの冷たい布団の中でさえも、ジワジワとハートウォームな雰囲気が広がっていく素晴らしさですよ♪♪~♪

あぁ、これぞっ、松尾和子のムード歌謡!

そして一方のB面「夜明けのラプソディー」が懐古趣味のラグタイム系ジャズサウンドに仕立て上げられているのは、これまたニクイばかりの演出で、松尾和子ならではの歌謡ジャズが披露されているんですねぇ~~♪

実は両曲共、同時期に世に出た彼女のLP「ラプソディ」からのカットなんですが、おそらくはアルバムを優先的に想定して書かれたであろう泉谷しげるの自作曲が、しかしどのぐらい松尾和子という存在を意識していたかは知る由もありません。

なにしろアルバムの中には、泉谷しげる本人によって既に歌われていた、あるいは後にレコーディングする楽曲も含まれているのですから、その良し悪しはリスナー各々十人十色の好みに分かれるのは必定でしょう。

告白すれば、もちろんサイケおやじは少年期からムード歌謡が分かっていたわけじゃ~なくて、ようやく大人の入り口に差し掛かった二十歳前頃になって、その魅力に少~しずつ虜になりつつあった時、この松尾和子の歌に邂逅してシビレが本格化したわけですから、あまり物分かりの良いことは言えませんが、それでも、このシングル盤は文句無しっ!

ちなみに演奏パートは、やはり当時の泉谷しげるのバックをやっていたイエローやラストショウの面々が担当しているあたりにも、なかなかの本気度が感じられると思います。

ということで、残念ながらサイケおやじは松尾和子の全てのレコードを聴いてはいませんが、それでもフランク永井とデュエットした「東京ナイトクラブ」とか、マヒナスターズと共演した「誰よりも君を愛す」、そして代表曲となっている大ヒット「再会」等々の松尾和子をど真ん中でイメージさせる名曲名唱に負けず劣らずなのが、この異端(?)のレコードじゃ~ありません。

機会があれば、ぜひとも皆様様には、前述したLP「ラプソディ」共々にお楽しみいただきたい昭和の歌謡曲であります。

そして、何を歌ってもムード歌謡にしてしまう松尾和子は最高ぉ~~~♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つぶやくのが、やっと…

2016-03-02 16:07:47 | Weblog

監視が厳しくて、何も出来ません……。

皆様へのお返事の遅れ、また本日の1枚の休載、心苦しいばかりです(__)

春は、遠いのでしょうか……。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする