OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

歌謡曲もオックスの本質かと…

2016-03-16 15:16:52 | 歌謡曲

僕をあげます / オックス (日本ビクター)

GS、あるいは日本のロックという観点からすれば、後期オックスほど認められていないグループも珍しく、裏を返せば、それほどデビュー時から一気呵成に頂点へと上り詰めた勢いがロック的であった!?

そんな論法すら成り立ちそうなのがオックスという存在であるならば、本日掲載のシングル盤A面曲「僕をあげます」を好きだと言って、なぜ悪い!?

等々、例によって独り善がりの居直りをやらかすサイケおやじとしては、作詞:阿久悠&作曲:佐々木勉、そして編曲:馬飼野俊一が企図した、この暗い歌謡ボサノバがとても好きです。

もちろん、既に述べたとおり、これが発売された昭和45(1970)年5月といえば、既にGSはブームが過ぎ去り、活躍していた有象無象の多くのバンドが離散集合の真っ只中であり、生き残りを画策すれば過言ではなく、ニューロックか歌謡コーラスグループに転身するのが、ひとつの道筋だったように思われます。

そして実際、オックスは後者の道を選択したというのが我が国の芸能史とされていますが、サイケおやじとしては決してそ~ゆ~感じは持っていなくて、基本的に最初っから歌謡ロック的な行き方が持ち味だったという事からすれば、この「僕をあげます」という、なんとも「あざとい」歌の世界も、すんなりと聞けてしまうのです。

皆様には、どうかそのあたりをご考慮いただきまして、野口ヒデトのベタベタした節回しに耳を傾ければ、きっと「伝わってくる」ものがあろうかと思いますし、モロにムード歌謡なバックコーラスも好ましいばかり♪♪~♪

何よりも、この曲調のキッチュなオシャレ感覚は、様々な洋楽ボサノバの美味しいところを摘み食いしたかのような楽しさがありますよ♪♪~♪

ということで、これを決して日本のロック云々で括ることはサイケおやじにしても出来かねるわけですが、案外と聴かず嫌いになっている感も強い後期オックスの音源は、虚心坦懐に楽しんでこそ、その魅力の深さにシビレてしまうんじゃ~ないかと、思うばかりです。

ただし、これを人前でカラオケなんかで歌うことは恥ずかしくて、とても出来ないんですけどねぇ~。

そのあたりは、よろしくです。

コメント
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