OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

秋本圭子と昭和五十年代の夢

2014-05-21 15:37:09 | 歌謡曲

蝶 c/w ふたりの海 / 秋本圭子 (CBSソニー)

秋本圭子もサイケおやじと同世代の皆様にとっては、グラビアアイドルであり、その豊満な肉体と親しみ易いルックスのアンバランスな魅力は、なかなか今も忘れられるものではないでしょう。

しかも脱ぎっぷりも良かったですからねぇ~~♪

男性向け週刊誌は彼女の水着姿やオールヌードを掲載するのが、昭和50年代では、ひとつの流行定番になっていたほどです。

そして言うまでもなく、彼女はきっちりレコードデビューも果たしておりまして、本日掲載したシングル盤は昭和51(1976)年に発売された、おそらくは彼女の最初の1枚かと思いますが……。

結論から言うと、収録両面共に作詞:安井かずみ&作編曲:梅垣達志が手懸けたライトタッチのディスコ歌謡でありながら、その力の抜け方は???

率直に書けば、歌唱力の稚拙さはターヘという芸能界用語も当てはまらないほどの破格さがありまして、しかし同時にノーテンキな気持良さに身も心も奪われそうな魅力があるんですよねぇ~~♪

それも「芸」の内だとすれば、秋本圭子のグラマラスな肢体を眺めながら、こういうヘナヘナした歌を聴くのも悪くはないでしょう。

個人的にはB面収録の「ふたりの海」に軍配を上げたいわけですが、脱力さ加減ではA面曲「蝶」の勝ちかもしれませんよ♪♪~♪

それほど素敵な名勝負の1枚というわけです。

最後になりましたが、秋本圭子の肉体では「乳」が良いか、「太股~ヒップ」が好きか? なぁ~んていう論争がリアルタイムでは局地的にありましたが、普通では巨乳でも、彼女の肢体の比率からすれば、幾分「小ぶり」な「ふくらみ」も、その「クセ」があるような乳首の存在は侮れません♪♪~♪

もちろん抱き心地の良さを容易に推測させられる下半身の魅力も捨てきれませねぇ~~♪

そのあたりは当時撮影された夥しいグラビアショットが、現在ではネットの世界でもご覧になれますので、興味を惹かれた皆様であれば、ぜひともチェックしてみて下さいませ。

あぁ、彼女のようなスタアが登場してくれたからこそ、昭和の芸能界は楽しい桃源郷でありました。

なにしろ、普通にセクシーグラビアに登場していながら、これまた普通にテレビドラマやバラエティ番組等々でお茶の間に「顔」を売れていたのですから、今もって彼女が忘れられないのもムペなるかな!?

良い時代でした♪♪~♪

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歌も魅力の池上季実子

2014-05-20 15:38:34 | 歌謡曲

夢ごこち / 池上季実子 (CBSソニー)

やっぱりスタアには威厳とか犯し難い気品のようなものが必要と思えば、サイケおやじは池上季実子にはデビュー当時から、それを感じていました。

もちろん彼女の演技力の素晴らしさについては、今更云々するまでもなく、その入れ込んだ芝居の「熱」や「情」の表現力は、ギリギリのところで「クサイ」ものを回避出来る、その「芸」は一流じゃ~ないでしょうか。

ですから日本アカデミー賞を幾つか獲得しているのも、必然!

そしてサイケおやじが、最も池上季実子の好きなところは、彼女の歌唱力であります。

本日掲載したのは昭和51(1976)年初夏に発売されたシングル盤なんですが、とにかく作詞:中里綴&作曲:川口真、そして編曲:馬飼野康二というヒットメーカートリオの制作について語るよりも、池上季実子の愛らしく、それでいてイヤミの無い声質と節回しには、グッと惹きつけられます。

いゃ~、本当に彼女は歌が上手いと思いますよ。

何よりも近づき難いスタア性をナチュラルに身につけている彼女が、ここまで親しみ易く、それでいてやっぱりスタアの品格を感じさせてくれるのは、流石!

しかし、これは大ヒットには至らず、しかも彼女名義のレコードだって、シングル盤が数枚程度しか作られなかったんですから、如何にも勿体無いですよ……。

おまけにそれ等が全て、マニアのコレクターズアイテム化しているようで、中古盤もあまり出ず、ですからサイケおやじは残念ながら、掲載盤だけしか所有していません。

あらためて述べるまでもなく、池上池上季実子は女優として、映画やテレビドラマ等々で大活躍を続けていますし、中にはヌードを披露して大きな話題を呼んだ作品もあるんですが、もっと歌の世界でもブレイクして欲しかったんですよねぇ~~~。

おそらくは忙し過ぎて、そっちには行けなかったとは思いますが、出来得るならば、現在の彼女の歌を聴いてみたいですし、アイドル時代(?)に残したレコードの音源集成を希望しています。

ということで、本日も叶わぬ願いの告白になってしまいました。

せめて拙文が業界の何方かに届きますように、祈っています。

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ぶる~す歌謡は男の証か

2014-05-19 13:33:09 | 歌謡曲

ライダー・ブルース / 片山敬済 (東芝)

暴走族の対極にあって、ライダー道を極めんとすれば、その世界のグランプリレーサーを目指すのが正統派だと思いますが、バイクが好きだからと言って、誰もがそうした境地に辿りつけるはずもなく、ましてや体を張ってレースに挑むのは、ある意味で「神の領域」なのかもしれません。

その所為でしょうか、なんとっ!

超有名ライダーの片山敬済が自作自演で、「ぶる~す」を歌ってしまったのが、本日掲載のシングル盤A面曲「ライダー・ブルース」と書けば、あまりにも出来過ぎでしょう。

 なにも欲しくなくもない~~

というフレーズだけを言いたくて、もしもこれを作ったとしたら、片山敬済は流石と思う他は無いんですが、まあ、そこは商業レコードですし、道は違えど、本人もプロ意識が強いわけですから、惣領泰則のアレンジによる王道歌謡ブルースに浸るのは悪くはありません。

う~ん、この気恥ずかしさが、クセになるような、まさに苦笑してしまう快感なわけですよ。

それが「男の歌謡ぶる~す」なのかもしれません。

もちろん歌う本人にカッコ良さが求められる事は言うまでもなく、その意味では「横浜ホンキートンク・ブルース」等々と同じ世界なんでしょうが、つまり男は「ぶる~す」を歌えて、一人前って事ですかねぇ~~~。

ということで、憧れだけで生きていけるほど、男の世界は甘くないし、それを女に分かってもらいたいという気持は、文字どおりに女々しいわけですよ……。

だからこそ、男には男の「ぶる~す」が必要と書けば、尚更にミもフタも無いでしょう。

いやはやなんとも、男がカッコ良く生きるのは、難しいものですねぇ。

最後になりましたが、実は告白すると、このレコードは土曜日の夜にゲットしたばかりのホヤホヤ物でして、狙いはきっとエキゾーストノイズがバリバリブンブンに響いているイメージ音源のインスト作品かと思っていたんですよねぇ~。

ですから、予想外にヘヴィ(?)な中味にドキマギしてしまったわけでして、お恥ずかしいかぎりです。

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テンション高いぜっ! ギャル♪♪~♪

2014-05-18 16:40:11 | 歌謡曲

薔薇とピストル / ギャル (キングレコード)

昭和50年代のアイドルは実力派が大勢登場しましたが、だからと言って、本人の実力だけでブレイク出来たはずもありません。

むしろ大スタアになれたのは、極めて少数でありましたから、自ずと生き残りを模索して、様々な企画が生まれ、そこから素敵な昭和歌謡曲が残されたのも、ひとつの歴史と申せましょうか。

例えば昭和52(1977)年に本日掲載のシングル盤で登場したギャルも、実は黒木真由美、目黒ひとみ、石江理世という、テレビオーディション番組「スタア誕生(日本テレビ)」出身者が、もうひとつ上を狙って結成したボーカルグループと言えば体裁は良いんですが、正直なところは、イマイチ売れ方が足りなかったアイドルの業界主導による再生プロジェクトだったというのが、ファンの素直な受け取り方だったと思います。

しかし流石は実力派アイドルの集合体!

所謂再デビュー曲「薔薇とピストル」は完璧な仕上がりで、これには作詞:阿久悠&作曲:川口真も納得されたんじゃ~ないでしょうか。

特に馬飼野康二が十八番のアッパーなブラスアレンジに負けない彼女達のコーラスワークとソロパートのコンビネーションの上手さは、時代を超えて輝いているんですよねぇ~♪

もちろん時代的にはフィリーソウルの人気グループだったスリー・ディグリーズを強く意識したソウル&ロッキン歌謡がど真ん中というわけです♪♪~♪

ただし、これとて決して大ヒットに至らなかったのは、やはり世の中の厳しさ……。

ところが彼女達は怯む(?)事なく、元気に営業を続け、さらに第二弾シングル曲「マグネット・ジョーに気をつけろ」という、とてつもない傑作を出してしまったというお話は、次回にさせていただきます。

ということで、ギャルはキャンディーズピーマン等々のアイドル歌謡のボーカルトリオとは、ちょっぴり一線を画すグループとして、それはそれは忘れられない、忘れてはならない存在だと思いますし、機会があればお若い皆様にも知っていて欲しいと願いつつ、拙ブログを綴ってみました。

いゃ~、昭和歌謡曲の世界って、本当に楽しいですねぇ~~♪

なぁ~んていう、どっかで馴染んだフレーズが出てしまうほど、テンションが高くなっているのでした。

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狂い咲く泉谷ロック

2014-05-17 14:53:31 | 日本のロック

電光石火に銀の靴 / Shigeru Izumiya & Street Fightingmen (FOR LIFE)

ふざけたバンド名で出された泉谷しげる会心の名曲名演が、本日掲載のシングル盤A面曲「電光石火に銀の靴」で、もちろん皆様ご存じのとおり、これは昭和55(1980)年に公開された傑作映画「狂い咲きサンダーロード(石井聰亙監督)」の主題歌!

まあ、これをパンクなんていうジャンルで括るのは、それぞれの勝手かもしれませんが、サイケおやじは日本のロック、それもガチガチの真っ向勝負と断じます。

だってキメになっているギターリフから泉谷しげる本人のバラケタ疾走感たっぷりの節回し、その歌いっぷりの痛快さは空前にして絶後でしょう。

パンクという度量の狭さには収まりきれないパワーとエネルギーが止め処無く放出されている事は、一度でも聴けば、納得しての感無量ってもんですよねぇ~♪

そして当然ながら作詞作曲は泉谷しげる、という事は何をやっても許されるんじゃ~ないか? 等々の憶測を物ともしないキャッチーさが侮れません。

さて、そこで件の「狂い咲きサンダーロード」なんですが、驚くなかれ、石井聰亙監督が大学卒業製作の企画として撮ったと言われる、所謂自主制作映画でありながら、きっちり東映セントラルで配給されたわけですから、その面白さはプログラムピクチャーの本質を外していません。

もちろん内容は時代の流れから方針変更を余儀なくされた暴走族集団の中で、それに馴染まない、馴染もうとしない、反骨野郎の勝ち目の無い戦いを描いた、なかなかのバイオレンスとせつなさに満ちた物語という事で、そうした状況設定は、以前にも東映任侠映画や日活ニューアクション物等々でも、度々描かれていたわけですから、特段の目新しさはありません。

しかし演じられ、撮られたのは、破天荒なアクションとそれを上回る精神的な高揚感であり、一応は近未来を舞台にしていながら、質感は極めてアナログというところにサイケおやじはグッと惹きつけられましたですねぇ~♪

ちなみにサイケおやじはバイクは大好きですが、暴走族は大嫌いで、そういう団体には全く入った事は無いんですが、自惚れた勘違いと言われようとも、奴等の気持はそれなりに理解しているつもりです。

ただし、だからといって、それ以外の皆様に「狂い咲きサンダーロード」が面白くないというわけでは、決してありません。

アクションシーンではバトルスーツを着用した登場人物がバズーカ砲を爆裂させたり、バイクでの集団狂走から人間同士の魂の鬩ぎ合いという、つまりは熱い気持の滾りが、たまらないという映画なんですよっ!

そうした作品ですから、泉谷しげるの歌と演奏が何の違和感も無いのは当然というのが、実は大きな誤りかもしれません。

むしろフィルム本篇もサントラ劇伴も、互いに嬉々として「やっちまった」感があるように思うんですが、いかがなものでしょうか。

そして一番素敵なのは、これまで述べてきたサイケおやじの戯言なんか、ど~でもいいほどの強烈なインパクトが、泉谷しげるの演じる主題歌「電光石火に銀の靴」と映画本篇「狂い咲きサンダーロード」には、在るという事!

ですからサイケおやじは仕事や私生活のあれこれでモヤモヤした時、とりあえず「電光石火に銀の靴」を聴いて、前向きに気持を切り替える事が度々です。

うむ、エレキの泉谷も、なかなか根性が据わっています。

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水原ゆう紀の物語

2014-05-16 16:11:34 | 歌謡曲

O嬢の物語 / 水原ゆう紀 (東芝)

水原ゆう紀も、サイケおやじと同世代の皆様であれば、なかなか忘れ難い存在でしょうか。

それは特に昭和54(1979)年に主演した日活ロマンポルノ「天使のはらわた・赤い教室(曽根中生監督)」の大ヒットにより、それまでは所謂清純派のイメージが強かった彼女の魅力が全開♪♪~♪

と言うよりも、だからこそ、彼女の動いているヌードや官能の場面に集客力があった真相は否定出来ませんが、そこにはもうひとつ、水原ゆう紀の演技の素晴らしさに驚愕させられる真実もあったんですねぇ~♪

もちろんサイケおやじも完全にそのひとりとして、グッと彼女に惹きつけられ、あらためて以前に出演していた一般作品やテレビドラマをチェックさせられたわけです。

すると驚くなかれ、彼女は歌手としても既に幻の名盤級のレコードを幾枚か残しており、当然ながら当時も今も、その入手は極めて困難ではありますが、幸運にもサイケおやじは知り合いのコレクター氏からカセットコピーを拝領し、基礎能力の高いメロディ解釈やナチュラルなフェロモンが滲む歌声の魅力にシビれましたですねぇ~。

さて、そこで本日掲載したのは、そうした中の1枚で、昭和51(1976)年に発売されたシングル盤なんですが、既に皆様ご推察のとおり、これはフランスのポルノ映画「O嬢の物語」の日本公開に便乗した企画物であり、同作の主題歌に新しい日本語の歌詞を附した、如何にも昭和の芸能レコードとして、ちょっぴりヒットしましたから、サイケおやじも水原ゆう紀の歌唱作品としては、唯一私有しているブツです。

ちなみにピエール・パシュレの作曲によるメロディはフラン語バージョンの他にもインストバージョン等々が数種類作られていて、我国でも映画本篇の話題性と共に様々出されたのでしょうか、あえて作詞:片桐和子&編曲:川口真による水原ゆう紀バージョンを「日本語本命盤」としたのは、後々の彼女の活躍を思えば、意味深なひらめきかもしれませんねぇ~♪

実際、耽美&甘美な彼女の歌声と節回しには、ジワジワとスケベ心を刺激されるのが日本男児の本懐だと思います。

繰り返しますが、当時は未だロマンポルノに出演する前だったんですからっ!

ということで、水原ゆう紀の芸歴としては成人映画出演の他にも写真集やイメージビデオが幾つか作られていますし、一般作品やテレビドラマにも印象的な演技が残されているんですが、やっぱりサイケおやじとしては、前述した「赤い教室」における、せつなくも熱い艶技が強烈な印象なんですよ♪♪~♪

そこには先日の訃報も記憶に新しい蟹江敬三の名演もあり、また曽根中生監督ならではの演出構成、そしてスタッフの良い仕事も全てが素晴らしい結果として焼き付けられていますので、ぜひとも皆様には、ご覧いただきたい傑作映画!

そして水原ゆう紀の魅力に耽溺していただきとうございます。

最後になりましたが、「水原ゆう紀」とくれば、水島新司の人気漫画「野球狂の詩」に登場する女性投手の「水原勇気」を連想させられるのが常と思いますが、その「水原勇気」が登場したのは確か昭和50(1975)年であり、「水原ゆう紀」が本格的に芸能界にデビューしたのは、昭和48(1973)年頃ですから、果たして水島新司がどこまでそれを意識していたのかは、興味津々!?

さらに皆様ご存じのとおり、その「水原勇気」を木之内みどりが演じた実写版映画「野球狂の詩(加藤彰監督)」が日活で制作され、公開されたのが昭和52(1977)年であり、併映作品が曽根中生監督の「嗚呼!!花の応援団・男涙の親衛隊」であったのも、何かの因縁でしょうか。

そういう事をあれこれ思い出してみるのも、サイケおやじにとっては実に楽しい時間ではありますが、肝心の水原ゆう紀にはロマンポルノで、もうひとつ、昭和57(1982)年の「赤いスキャンダル・情事(高林陽一監督)」がありますので、これもぜひっ!

もちろん高林監督は、水原ゆう紀をロマンポルノ出演以前から大切に起用していた経緯がありますし、昭和55(1980)年に製作公開された、例の「痴人の愛・ナオミ」も、また然り……。

あぁ、水原ゆう紀、大好きです♪♪~♪

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丸山圭子に幸せを感じる

2014-05-15 15:11:26 | Singer Song Writer

あなたにつつまれて c/w 紙吹雪 / 丸山圭子 (キングレコード)

日本の女性シンガーソングライターとしては、ボサノバ歌謡の名品「どうぞこのまま」のメガヒットで知られる丸山圭子も、実はそれだけでなく、幅広い音楽性を披露していた事は言うまでもありません。

それは特にシングル曲よりは傑作揃いのアルバム諸作を聴けば納得されるはずですが、あえてシングルレコード1枚を選ぶとなれば、サイケおやじは昭和52(1977)年春に発売された、本日の掲載盤を躊躇致しません。

なにしろA面収録の「あなたにつつまれて」が、もちろん丸山圭子の作詞作曲によるAOR歌謡の決定版ですし、一方のB面曲「紙吹雪」が、これまた極めて歌謡フォークの典型ですからねぇ~~♪

もちろん両曲共に、今や「丸山圭子クラシックス」として揺るぎないものでありますから、発売当時にサイケおやじが受けた衝撃云々は大袈裟かもしれませんが、特に「あなたにつつまれて」のお洒落なソフト&メロウフィーリングには完全胸キュン状態でした♪♪~♪

あぁ、歌詞のイントネーションを意図的に抑えたかのような彼女の節回しが、青木望のエレピや甘美なストリングを用いたアレンジにはジャストミートのフワフワ感で、何度聴いても、たまりませんよ♪♪~♪

これが大人のお洒落な女性かと思えば、その歌詞に秘められた心情吐露が尚更に「女のわからなさ」を野郎どもに伝える事になるのでしょうか。

いやいや、もう、イチコロのサイケおやじです。

そしてレコードをひっくり返して針を落す儀式を済ませば、そこには正統派歌謡フォークの昭和50年代的展開を堪能出来る、これぞっ! 地味ながらも隠れた名曲名唱たる「紙風吹」が流れて来るんですねぇ~♪

彼女のキャリアを鑑みれば、公式デビューからピピ&コット時代も含めて、こういう曲調が本来の持ち味という見解もございましょうが、丸山圭子は既に述べたとおり、かなりジャズっぽい感性を隠しませんから、最初はアコースティックギターとストリングスがメインの吉川忠英のアレンジが中盤から力強いビートを伴って変転しても、彼女のボーカルは常にハートウォームに変幻自在の素晴らしさ♪♪~♪

いゃ~、これが丸山圭子ですよ、実際!

ということで、曲作りも歌声も、さらにはルックスも完全にサイケおやじの好みにビシッとキテいるのが丸山圭子であります。

もちろんそんな彼女にしても、結婚から子育てという女性の一番大切な生活に入ってしまえば、ファンが外側から何も言えないわけですし、近年は再び活動を再開してくれた事は、そこにどんな事情があろうとも、素直に喜んだって、彼女は怒りはしないと思うだけです。

そしてレコードを聴きながら、丸山圭子に出会えた人生の幸せを感じているのでした。

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能勢慶子はアイドルの極北か

2014-05-14 15:11:05 | 歌謡曲

アテンション・プリーズ / 能勢慶子 (NAV)

今となっては、能勢慶子も伝説のアイドルでしょうか。

それはリアルタイムで接した皆様であれば説明不要、とにかく歌唱力が問題外の存在でしたからねぇ~。

ターヘとか、音痴とか、そんな一般論で語られる彼女では決して無いと思うほど、それは堂々としたものです。

なにしろ正式レコードデビュー前から某大手プロダクションのスタア候補生として、映画やテレビに出ていましたし、いよいよ掲載した最初のシングル盤を出した昭和54(1979)年新春には。完全に名前が売れていたんですからっ!?

そして肝心のA面曲「アテンション・プリーズ」が作詞:喜多条忠&作曲:浜田省吾によるアイドルポップスと歌謡ロックの見事融合という傑作でありながら、彼女の歌いっぷりが空前にして絶後!?

特にサビの展開は浜田省吾のファンならずとも、シビれるものでありながら、結果は自ずと……。

う~ん、これにはアレンジを任された船山基紀も、苦しんだんでしょうかねぇ~、そんな余計な心配までしたくなっちまう、それほどの仕上がりと思います。

しかし今回、あらためてレコードに針を落して再鑑賞してみると、彼女の不安定なメロディ解釈が逆に気持良い感じに思えるんですから、時の流れは偉大ですよ、全く♪♪~♪

結局、能勢慶子は歌手としてよりも、ドラマ等々で披露する演技が人気の要だったようで、サイケおやじの後輩連中は酒席で彼女がヒロインだった「赤い嵐」なんかの話をするのが、ひとつの懐かしい思い出になっているようです。

ということで、能勢慶子も記憶に残るアイドルでしょう、例えなんであろうともっ!

それが本当のアイドルというものかもしれません。

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屈託のない彼女が素敵

2014-05-13 15:36:19 | 歌謡曲

もしもぼくの背中に羽根がはえてたら / 小橋玲子 (RCA / 日本ビクター)

昭和40年代の映画やテレビドラマで忘れられない女優やタレントが多いのも、その時代がサイケおやじの多感な十代であり、今に至る感性が培われたからに相違ありません。

例えば本日掲載のシングル盤を昭和44(1969)年に出した小橋玲子は、子役時代から妙に生意気だけれども、憎めないキャラでサイケおやじの印象に残っています。

中でも一番有名なのは、特撮ドラマ「怪奇大作戦」で科学捜査研究所=SRIの本部でお茶汲みを演じていた、さー坊役でしょうか。後にパッケージソフト化された同作を再鑑賞するほどに、かえってメンバーの仕事を混乱させたり、来客に失礼をやらかしたりしながら、実は陰惨で辛辣な事件物語を和ませる、なかなか大切な存在であったことが知れるのですから、キュートな女の子は得≒徳ですねぇ~♪

そう思って彼女の芸歴を思い出してみても、ネクラとか陰湿な役柄は記憶にありませんし、ラジオ出演時にも、ぶりっ子気味のおしゃべりにイヤミが感じられなかったんですから、こういう女性が自分の職場にも居てくれたらなぁ~~、という希望は日本男児万人の思いでしょうか。

さて、その意味でも、このシングル盤A面曲「もしもぼくの背中に羽根がはえてたら」は出色の仕上がりで、もちろんオリジナルは作詞作曲が西岡たかし!

ですから日本のフォークグループとしては屈指の存在であった五つの赤い風船による人気演目「もしもボクの背中に羽根が生えていたら」を曲タイトルだけ、微妙に変えたカバーバージョンというのが、これまた憎めません♪♪~♪

とにかく曲本来が持つ楽しい空想を、ここまで可愛らしく、それでいてぶりっ子寸前まで表現出来る感性は、まさに小橋玲子の真骨頂でしょう。

最後になりましたが、小橋玲子は大きなヒットは出せませんでしたが、相当な枚数のシングル盤を出しているらしく、その実態をサイケおやじは未だに把握しておりません。

私有も、実はこれ1枚っきりで、それもジャケ写に前の持ち主の名前が入っている中古盤というわけで、それはどうにか消しての掲載になっているほどです。

なんとか、こういう罪の無い(?)ボーカルを聞かせてくれる歌手の登場、そして本家(?)たる小橋玲子の音源集成を願っているのでした。

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ラスト・ダンスにおねかい

2014-05-12 15:43:17 | 歌謡曲

お・ね・が・い / 森尾由美 (キャニオン)

名曲は時を超えて歌い継がれるという、この世の真実は様々に形を変えていくのも、また時の流れの偉大さというものでしょうか……。

本日掲載のシングル盤A面に収録の「お・ね・が・い」は昭和58(1983)年春に発売された、おそらくは森尾由美の歌手デビュー曲だと思われますが、なんとっ!

これが昨日ご紹介した「ラスト・ダンスは私と」のモロパクリが隠し様もない強烈な仕上がりなんですねぇ~~~!?!?

いゃ~~、実はこれを出した頃の森尾由美が某イベントでキャンペーンみたいに歌っている現場にサイケおやじは接していますが、皆様既にご推察のとおり、彼女の空前絶後の歌唱力はターヘの決定版ですからねぇ~、その時が「生歌」か? あるいは「口パク」か?

なぁ~んて事を詮索し、議論する以前のインパクトは絶対的な破壊力がありましたですよっ!?!?

だって、彼女の歌はレコードでもライプでも変わらないんですからっ!?!?

それはそれで大したもんだと思うばかりです、はい。

で、肝心の「お・ね・が・い」は作詞作曲が槇村侑、編曲は清水信之が担当したとのクレジットをレコードで確認はしたものの、前述したような明確な意図があったとすれば、果たして森尾由美の歌唱力をどこまで信じていたのかは、なかなか興味深いところでしょう。

逆に言えば、キャッチーさ倍加させる当時の最新流行を意識したアレンジは実に秀逸ですし、問題のメロディ展開にしても、要所で新しいバリエーションを用いているあたりは、流石!

これは案外に出来そうで、実は出来ないプロの技でありましょう。

もちろん森尾由美に、そんな諸々が分かっていたのかは問題外!?!?

なにしろ一生懸命に歌っているにちがいない、その彼女の前向きな姿勢は愛くるしい面立ちでキュートに微笑む、その瞬間に昇華されるんですからねぇ~~~♪

こういう事例に関しては巷間、パクったって、歌手の表現力があれじゃ~、バレやしないよぉ~~、なんていう解説だって、彼女には通用しないほど!?

可愛いければ、何をやってもいいのかっ!

もちろん、そうですよ、芸能界はねぇ~~~♪

ということで、本日も独断と偏見に終始してしまい、皆様からの嘲笑と非難がはっきりと聞こえたりしますが、当時の森尾由美を見てしまえば、それも納得する他はありません。

まさかとは思いますが、もしも彼女が越路吹雪の前座で、この「お・ね・が・い」を歌ってしまっても、堂々と可愛さ全開であったろうと思うばかりなのでした。

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