OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

何故か好奇心のインディアン娘

2013-01-19 15:20:53 | 歌謡曲

好奇心 / 黒木真由美 (キングレコード)

ヘンテコな流行が多々あった昭和芸能界の中でも、殊更サイケおやじを妙な気分にさせていたのが、所謂インディアン娘のキャラで売っていたアイドルです。

なにしろ香港からの出稼ぎ組だったリンリン・ランランが、何故っ!?

また、アパッチなぁ~んていう、そのものズバリの三人組も登場しましたし、特に本日ご紹介の黒木真由美に至っては、ほとんどそのイメージしか残っていないほどです。

う~ん、本当に不思議なんですが、リンリン・ランランにしろ、黒木真由美にしろ、歌を含めた芸能の実力は相当に高かったんですから、何がそこまでさせたのか、今も真相を知りたいわけですが……。

まあ、それはそれとして、黒木真由美には、もうひとつ、失礼ながら南沙織の二番煎じ的な魅力、さらには岩崎宏美のライバル的な位置付けもあったんですよねぇ~~♪

確か昭和49(1974)年の「スター誕生」では、岩崎宏美よりも評価が高かったというのがデビュー時の業界内でのウリであり、また今日では伝説(?)として、テレビバラエティの「懐かしの芸能人」特集でも、それが頻繁に語り継がれている事は、皆様もご存じのとおりです。

そして南沙織の路線継承企画としては、黒木真由美のルックスにも顕著なエキゾチックな雰囲気の良さにも、共通点が強く滲むところでしょう。

ですから、昭和50(1975)年春の歌手デビューレコードである掲載のシングル盤A面曲「好奇心」が、必然的に南沙織が放っていたヒット作と同じ味わいがあるのは、当然!

いゃ~、アップテンポの歌謡ポップスは、こうでなくっちゃ~~♪

と、思わず浮かれてしまう気分を落ち着かせるのが難しくなるほど、これは丸っきり南沙織が歌っていても違和感はゼロ!

もしかしたら、南沙織バージョンが残されているんじゃ~なかろうか???

なぁ~んて事まで、想起させられる作詞は阿久悠、作編曲は都倉俊一の完全なるプロの仕業ですよっ!

あぁ~~、何度聴いてもウキウキ気分は盛り上がるばかり♪♪~♪

個人的に「歌謡ポップスベスト100」のランキングを作成すれば、この「好奇心」は絶対に外せないと決めています。

ということで、こういう理屈抜きに素敵な歌謡ポップスが普通に作られていたんですから、冒頭に述べたような「インディアン娘」のイメージ戦略(?)が、ますます理解出来なくなるんですが、さりとて黒木真由美には、それがなかなか似合っていたんですから、結果オーライなんでしょう。

もう一度、その姿で歌う黒木真由美が見たい!

コメント (9)
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