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サイケおやじの生活と音楽

水原ゆう紀の物語

2014-05-16 16:11:34 | 歌謡曲

O嬢の物語 / 水原ゆう紀 (東芝)

水原ゆう紀も、サイケおやじと同世代の皆様であれば、なかなか忘れ難い存在でしょうか。

それは特に昭和54(1979)年に主演した日活ロマンポルノ「天使のはらわた・赤い教室(曽根中生監督)」の大ヒットにより、それまでは所謂清純派のイメージが強かった彼女の魅力が全開♪♪~♪

と言うよりも、だからこそ、彼女の動いているヌードや官能の場面に集客力があった真相は否定出来ませんが、そこにはもうひとつ、水原ゆう紀の演技の素晴らしさに驚愕させられる真実もあったんですねぇ~♪

もちろんサイケおやじも完全にそのひとりとして、グッと彼女に惹きつけられ、あらためて以前に出演していた一般作品やテレビドラマをチェックさせられたわけです。

すると驚くなかれ、彼女は歌手としても既に幻の名盤級のレコードを幾枚か残しており、当然ながら当時も今も、その入手は極めて困難ではありますが、幸運にもサイケおやじは知り合いのコレクター氏からカセットコピーを拝領し、基礎能力の高いメロディ解釈やナチュラルなフェロモンが滲む歌声の魅力にシビれましたですねぇ~。

さて、そこで本日掲載したのは、そうした中の1枚で、昭和51(1976)年に発売されたシングル盤なんですが、既に皆様ご推察のとおり、これはフランスのポルノ映画「O嬢の物語」の日本公開に便乗した企画物であり、同作の主題歌に新しい日本語の歌詞を附した、如何にも昭和の芸能レコードとして、ちょっぴりヒットしましたから、サイケおやじも水原ゆう紀の歌唱作品としては、唯一私有しているブツです。

ちなみにピエール・パシュレの作曲によるメロディはフラン語バージョンの他にもインストバージョン等々が数種類作られていて、我国でも映画本篇の話題性と共に様々出されたのでしょうか、あえて作詞:片桐和子&編曲:川口真による水原ゆう紀バージョンを「日本語本命盤」としたのは、後々の彼女の活躍を思えば、意味深なひらめきかもしれませんねぇ~♪

実際、耽美&甘美な彼女の歌声と節回しには、ジワジワとスケベ心を刺激されるのが日本男児の本懐だと思います。

繰り返しますが、当時は未だロマンポルノに出演する前だったんですからっ!

ということで、水原ゆう紀の芸歴としては成人映画出演の他にも写真集やイメージビデオが幾つか作られていますし、一般作品やテレビドラマにも印象的な演技が残されているんですが、やっぱりサイケおやじとしては、前述した「赤い教室」における、せつなくも熱い艶技が強烈な印象なんですよ♪♪~♪

そこには先日の訃報も記憶に新しい蟹江敬三の名演もあり、また曽根中生監督ならではの演出構成、そしてスタッフの良い仕事も全てが素晴らしい結果として焼き付けられていますので、ぜひとも皆様には、ご覧いただきたい傑作映画!

そして水原ゆう紀の魅力に耽溺していただきとうございます。

最後になりましたが、「水原ゆう紀」とくれば、水島新司の人気漫画「野球狂の詩」に登場する女性投手の「水原勇気」を連想させられるのが常と思いますが、その「水原勇気」が登場したのは確か昭和50(1975)年であり、「水原ゆう紀」が本格的に芸能界にデビューしたのは、昭和48(1973)年頃ですから、果たして水島新司がどこまでそれを意識していたのかは、興味津々!?

さらに皆様ご存じのとおり、その「水原勇気」を木之内みどりが演じた実写版映画「野球狂の詩(加藤彰監督)」が日活で制作され、公開されたのが昭和52(1977)年であり、併映作品が曽根中生監督の「嗚呼!!花の応援団・男涙の親衛隊」であったのも、何かの因縁でしょうか。

そういう事をあれこれ思い出してみるのも、サイケおやじにとっては実に楽しい時間ではありますが、肝心の水原ゆう紀にはロマンポルノで、もうひとつ、昭和57(1982)年の「赤いスキャンダル・情事(高林陽一監督)」がありますので、これもぜひっ!

もちろん高林監督は、水原ゆう紀をロマンポルノ出演以前から大切に起用していた経緯がありますし、昭和55(1980)年に製作公開された、例の「痴人の愛・ナオミ」も、また然り……。

あぁ、水原ゆう紀、大好きです♪♪~♪

コメント
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