OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

欧陽菲菲之深南部魂歌謡

2014-05-23 15:10:06 | 歌謡曲

恋の十字路 / 欧陽菲菲 (東芝)

欧陽菲菲が聞かせる歌謡パラードの上手さ、味わいの素晴らしさは今や代名詞ともなってるロングセラーのメガヒット「ラブ・イズ・オーヴァー」にも顕著ですが、これも忘れちゃ~いけないというのが、本日ご紹介のシングル盤A面曲「恋の十字路」でしょう。

とにかくイントロでストットトンッストットンッとキメるドラムスからグッと濃厚なストリングやコーラスを交えたオーケストラの鳴りの良さ、そして粘っこい欧陽菲菲の歌唱は、まさにソウルフルってもんですよっ!

あぁ、これぞっ! 昭和48(1973)年の正統派ソウル歌謡ですから、作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平という楽曲クレジットにも納得して感服する他は無いんですが、実は良く知られているように、これはブルー・コメッツが同じソングライターコンビに提供され、昭和44(1969)年に出した「涙の糸」の使い回しなんですから、流石に昭和の歌謡界は奥が深い名曲揃いである真実を再確認!

もちろん歌詞は橋本淳が欧陽菲菲に合わせて書き直してありますが、もうひとつ、我知らずに惹きつけられてしまうサビからの盛り上がりにしても、筒美京平が単なる「使い回し」とは一線を画するアレンジを施した事により、全篇が圧巻の印象度になっていると強く思うばかりです。

ちなみにソウル歌謡という観点からすれば、リアルタイムの1973年の洋楽では、泥沼ファンキーの南部ソウルとお洒落なフィーリングを優先させた都会派フィリーソウルが互いにヒットを狙って拮抗していた素晴らしい時期でしたからねぇ~、この欧陽菲菲が歌った「恋の十字路」も、ちょうどそういうバランスが絶対の絶妙感ながら、それでもディープなサザンソウル味が歌謡曲にもジャストミートしていた真実の証明が、ここに記録されていますよ♪♪~♪

ということで、実はこのシングル盤はヒットしていた頃よりは相当後、中古でゲットしたんですが、それと言うのも件の店頭で遭遇したジャケ写のポートレイトが一瞬、セクシーアクションのテレビドラマ最高峰「プレイガール(東京12ch)」でお馴染みの東映女優だった片山由美子に見えてしまったという、ファンならではの心眼作用でありました。

うむ、残念ながらサイケおやじは一度も聴いたことが無いんですが、既定事実として歌が上手い片山由美子が演じる「恋の十字路」は、どんな感じになるのでせうか……、等々の空想も楽しいのが、昭和歌謡曲の素敵なところというわけです。

コメント (4)
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