OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

再評価熱望のかずみあい

2014-05-01 15:21:16 | 歌謡曲

過去を棄てたい / かずみあい (MCA / 日本ビクター)

さて、いよいよ五月、そして連休になるわけですが、地域によっては大雨や突風が予報されていますからねぇ、どうにも自然の脅威には勝てないとはいえ、日差しが強くなれば、本日掲載のシングル盤ジャケ写のようなファッションが、如何にも昭和40年代後半の風情でありました。

そりゃ~、今日の感覚からすれば、幾分の野暮ったさは否めませんが、しかし良~くご覧下さいませ。

なんたって、ヘソ出しルックですからねぇ~~♪

流石に昭和元禄爛熟期の当時でさえ、かなり大胆な着こなしだった事は言わずもがなです。

そこで登場しているかずみあいは、昭和46(1971)年にデビューした時から「女・前川清」として、演歌~歌謡曲の新星となって以降、相当に長いキャリアを重ねながら、やはり最初のヒット「おんな花」以外は、些か芸名だけが先行していた感が強いかもしれません。

また、これはマニア泣かせのひとつの要因なんですが、かずみあいのレコードはジャケ写が何れもエロキューション優先のブツでありまして、所謂フェロモン系の人気者というのは、過言ではありません。

それは歌い方の個性にも反映してというよりも、本当は逆なんでしょうが、ビブラートの使い方にクセがあるんで、それが魅力でもあり、好き嫌いが分かれるところでしょうか。

さて、そこでこのA面曲「過去を棄てたい」は、なんとっ!

演歌色も程々のソウル歌謡がど真ん中っ!

もちろんサイケおやじはエロ風味のジャケ写に幻惑されての中古ゲットだったもんですから、針を落して、飛び出して来た歌とサウンドのグルーヴ感には仰天させられてしまいましたよ♪♪~♪

うむ、作詞:石坂まさを&作曲:城美好、そして編曲:池田孝が狙っていたのは、欧陽菲菲夏木マリあたりのブラス入りロッキンソウルなアクション歌謡だったと思わざるをえませんが、残念ながら、サイケおやじには、このレコードが発売された正確な月日が分かりませんし、当然ながら楽曲そのものについても、テレビや実演のステージで接した記憶がありません。

しかし、だからこそ、この「過去を棄てたい」に対する思い入れは強くなるばかりです。

とにかく強いパーカッションの響きが印象的なリズム隊の凄さ、加えてエレピやギターによる恣意的な彩りも効果的な演奏パートも秀逸ですし、かずみあいの歌いっぷりの良さもたまりません♪♪~♪

ということで、以前からの強い要望のひとつとして、こういうブラスロック&ソウル歌謡のコンビレーション盤が作られるのであれば、ぜひとも入れていただきたいのが、かずみあいの「過去を棄てたい」というわけです。

今となっては、ちょっぴり影の薄い存在かもしれませんが、中古市場では彼女のレコードがかなり流通していますし、それだけ残されたレコードのリリース量も多いわけで、つまりはリアルタイムで需要のあった歌手が、かずみあいです。

それらがCD化されているかは不明ですが、あらためて聴いておきたい歌手のひとりかと思うのでした。

コメント
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