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サイケおやじの生活と音楽

ぶる~す歌謡は男の証か

2014-05-19 13:33:09 | 歌謡曲

ライダー・ブルース / 片山敬済 (東芝)

暴走族の対極にあって、ライダー道を極めんとすれば、その世界のグランプリレーサーを目指すのが正統派だと思いますが、バイクが好きだからと言って、誰もがそうした境地に辿りつけるはずもなく、ましてや体を張ってレースに挑むのは、ある意味で「神の領域」なのかもしれません。

その所為でしょうか、なんとっ!

超有名ライダーの片山敬済が自作自演で、「ぶる~す」を歌ってしまったのが、本日掲載のシングル盤A面曲「ライダー・ブルース」と書けば、あまりにも出来過ぎでしょう。

 なにも欲しくなくもない~~

というフレーズだけを言いたくて、もしもこれを作ったとしたら、片山敬済は流石と思う他は無いんですが、まあ、そこは商業レコードですし、道は違えど、本人もプロ意識が強いわけですから、惣領泰則のアレンジによる王道歌謡ブルースに浸るのは悪くはありません。

う~ん、この気恥ずかしさが、クセになるような、まさに苦笑してしまう快感なわけですよ。

それが「男の歌謡ぶる~す」なのかもしれません。

もちろん歌う本人にカッコ良さが求められる事は言うまでもなく、その意味では「横浜ホンキートンク・ブルース」等々と同じ世界なんでしょうが、つまり男は「ぶる~す」を歌えて、一人前って事ですかねぇ~~~。

ということで、憧れだけで生きていけるほど、男の世界は甘くないし、それを女に分かってもらいたいという気持は、文字どおりに女々しいわけですよ……。

だからこそ、男には男の「ぶる~す」が必要と書けば、尚更にミもフタも無いでしょう。

いやはやなんとも、男がカッコ良く生きるのは、難しいものですねぇ。

最後になりましたが、実は告白すると、このレコードは土曜日の夜にゲットしたばかりのホヤホヤ物でして、狙いはきっとエキゾーストノイズがバリバリブンブンに響いているイメージ音源のインスト作品かと思っていたんですよねぇ~。

ですから、予想外にヘヴィ(?)な中味にドキマギしてしまったわけでして、お恥ずかしいかぎりです。

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