OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

屈託のない彼女が素敵

2014-05-13 15:36:19 | 歌謡曲

もしもぼくの背中に羽根がはえてたら / 小橋玲子 (RCA / 日本ビクター)

昭和40年代の映画やテレビドラマで忘れられない女優やタレントが多いのも、その時代がサイケおやじの多感な十代であり、今に至る感性が培われたからに相違ありません。

例えば本日掲載のシングル盤を昭和44(1969)年に出した小橋玲子は、子役時代から妙に生意気だけれども、憎めないキャラでサイケおやじの印象に残っています。

中でも一番有名なのは、特撮ドラマ「怪奇大作戦」で科学捜査研究所=SRIの本部でお茶汲みを演じていた、さー坊役でしょうか。後にパッケージソフト化された同作を再鑑賞するほどに、かえってメンバーの仕事を混乱させたり、来客に失礼をやらかしたりしながら、実は陰惨で辛辣な事件物語を和ませる、なかなか大切な存在であったことが知れるのですから、キュートな女の子は得≒徳ですねぇ~♪

そう思って彼女の芸歴を思い出してみても、ネクラとか陰湿な役柄は記憶にありませんし、ラジオ出演時にも、ぶりっ子気味のおしゃべりにイヤミが感じられなかったんですから、こういう女性が自分の職場にも居てくれたらなぁ~~、という希望は日本男児万人の思いでしょうか。

さて、その意味でも、このシングル盤A面曲「もしもぼくの背中に羽根がはえてたら」は出色の仕上がりで、もちろんオリジナルは作詞作曲が西岡たかし!

ですから日本のフォークグループとしては屈指の存在であった五つの赤い風船による人気演目「もしもボクの背中に羽根が生えていたら」を曲タイトルだけ、微妙に変えたカバーバージョンというのが、これまた憎めません♪♪~♪

とにかく曲本来が持つ楽しい空想を、ここまで可愛らしく、それでいてぶりっ子寸前まで表現出来る感性は、まさに小橋玲子の真骨頂でしょう。

最後になりましたが、小橋玲子は大きなヒットは出せませんでしたが、相当な枚数のシングル盤を出しているらしく、その実態をサイケおやじは未だに把握しておりません。

私有も、実はこれ1枚っきりで、それもジャケ写に前の持ち主の名前が入っている中古盤というわけで、それはどうにか消しての掲載になっているほどです。

なんとか、こういう罪の無い(?)ボーカルを聞かせてくれる歌手の登場、そして本家(?)たる小橋玲子の音源集成を願っているのでした。

コメント (4)
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