OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

季節の歌にもお色気が大人の世界

2013-06-26 15:11:02 | 歌謡曲

夏の日の想い出 c/w ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー / 日野てる子 (ポリドール)

黒髪にハイビスカスの花、そして穏やかな笑顔♪♪~♪

それが子供時代からサイケおやじにとっての日野てる子のイメージなんですが、今となってはその頃から、かなりセクシーなボーカルスタイルも聞かせてくれていた事に気がついている次第です。

例えば本日掲載のシングル盤A面曲「夏の日の想い出」は説明不要、昭和40(1965)年に大ヒットし、現在では昭和歌謡曲のスタンダードになっている彼女の代名詞ですから、皆様も一度は耳にしたことが絶対にあろうかと思うんですが、殊更終盤のハミングパートにおける妖しい雰囲気がエロいんですねぇ~~♪

ちなみに作詞作曲の鈴木道明が、日野てる子というハワイアンのシンガーでムード歌謡を作るという、その企画やプロデュースにどこまで携わっていたかは知る由もありませんが、この傾向の歌謡曲を書かせたら最高峰のひとりなのが鈴木道明であれば、秘められたセクシーさの表出は狙いどおりだった!

と、書きたくなります。

そこでB面の「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」が、これまた鈴木道明が書いた名曲過ぎる名曲なんですから、日野てる子にしても多くのカパーバージョンが作られている以上、油断は禁物というところでしょうか。

当時としては幾分急進的とも思えるジャズフィールなアレンジで思わせぶりを存分に発揮する日野てる子の節回しは、短いながらも、これまた絶妙のハミングパートが良い感じ♪♪~♪

もちろん全篇から滲み出る仄かなお色気が、それゆえに逆説的に強くなっているのですから、たまりませんねぇ~~~♪

そして今や伝説(?)になっているAB面逆転再発は、この素晴らしい日野てる子バージョンの「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」を差し置いて、当初はB面に収録されていた「夏の日の想い出」がA面扱いでメガヒットしたというわけですから、件の名唱は立派に証明されたんでしょうねぇ~~♪

ということで、実は「夏の日の想い出」はタイトルどおり、冬の歌なんですが、やっぱり夏になると巷に流れる風物詩でしょう。

一方、「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」は当然ながら、雨の歌ですから、これまたリアルタイムのジャストミート♪♪~♪

歌にも季節感は必要という常識に従えば、本当に素敵なカップリング盤というわけです。

いゃ~、大人の歌は良いですねぇ~~♪

コメント
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