OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

こんな日には……

2008-01-20 17:32:33 | Weblog

Hotwax の原稿も、どうやらメドがついて、ホッしたのも束の間、今度は母が膝の手術で入院決定とあって、バタバタしました。

ということで、本日は――

Turtles / Olaf Kubler & Jan Hammer Trio (enja)

全然、イケてないジャケットからして嫌な予感に満たされていましたが、まあ、お正月のおめでたい縁起の「亀」に免じてゲットしたCDです。

オラフ・キューブラーはドイツ系のサックス奏者で、ジャズからロックまで幅広い演奏をやっていますが、基本はスタンリー・タレンタイン風のタフテナー♪ ドイツ人の友人から貰ったカセットでは、ロックバンドを従えて、ブリブリに吹きまくっていたので、昔から気になっていたのです。

で、このアルバムは1968年にミュンヘンの「ドミシル」という店で行われたライブセッションの発掘音源で、音質は良好なステレオ録音♪

メンバーはオラフ・キューブラー(ts,ss)、ヤン・ハマー(p,org)、ジョージ・ムラーツ(b)、Cees See(ds)、Michael Dennert(ds) とされていますが、やはりヤン・ハマーの参加が魅力的です。

そして演目が、これまた気を惹くんですねぇ――

01 Blues For Jiri
02 Turtles
03 Stella By Starlight
04 Old Country
05 Solamente
06 Cork Screw
07 For T
08 Honeysuckle Rose
09 Sangrita Con Tequila
10 Let It Go

――しかし、結論からいうと、ハズしました……。だって、お目当てのオラフ・キューブラーがソフトタッチで??? 音程も危なくなっていたりして……。

それでも「Let It Go」はスタンリー・タレンタインのオリジナル曲ですから、調子が悪いなりに、ようやく「らしい」演奏を聞かせています。ヤン・ハマーのオルガンも味わい深いですねぇ。

冒頭の「Blues For Jiri」は気抜けビールのようなコルトレーン風のソプラノサックスが……。スタンダードの「Stella By Starlight」や「Honeysuckle Rose」では、カクテルサックスなんて言葉が浮かびます。

しかしジャズロックの「Turtles」や「Sangrita Con Tequila」は、東宝映画のキャバレーシーンか!? 全然、根性が入っていない脱力節が、逆に心地良いというか……。

それでも、このアルバムが聞き通せるのは、ヤン・ハマー以下のリズム隊にガッツがあるからです。

今や人気曲となった「Old Country」は、そのリズム隊だけの演奏で、ヤン・ハマーのビアノトリオは、なんか上手い学生バンドみたいで、憎めません。

ということで、明らかに失望した作品なんですが、こういうのも、たまには良いかと思います。なぜならば、う~ん、結局は自分に言い聞かせる言い訳ですねぇ、もっともない!

失礼致しました。

コメント
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