何気なく録画しておいた「クール・ジャパン」に、超神ネイガーが出て来ました。今回のタイトルは「お面」。日本のお祭りから、能面まで。日本のクールは、あるのか。というわけ。
申し遅れましたが、ネイガーは秋田のヒーローです。そのマスクは「ナマハゲ」から取ったものです。名前もそうです。悪い子は「イネーガー」
今の時期は、田んぼで稲刈りをしています。忙しいです。
何かイベントがあれば、馳せ参じ。超神ネイガー・ショーを開催して、子供達を応援します。秋田の子供たちには絶大な人気を誇っています。
使う武器は「キリタン・ソード」とハタハタの「ブリコガン」。戦う相手は「だじゃぐ組合」の、「ホジーネ」「ハンカクサイ」「ボッコレタマグラ」「バシコギ」「ホイドタガレ」「カマドキャシ」
今回主役の海老名保さんは登場しませんでしたが、脇役の人が仮面の効果を語ります。元々引っ込み思案で恥ずかしがりだった彼が、一旦お面を被ると、その力を借りて、思いっきり大胆なアクションが出来るそうです。
次に登場するのが能面を代々制作している女性。能面は室町時代の「本面」を忠実に再現するのだそうです。現物を見ながら作ることは出来ないので、写真を参考に忠実に再現します。
その「経年変化」から、目の上の3本のキズまで、オリジナルに近づけるために忠実に再現します。
そのオリジナルを所蔵する人間国宝・金剛流二十六世宗家・金剛永謹氏が特別に公開します。能楽に傾倒した豊臣秀吉が愛蔵した本面・雪の小面(こおもて)がコレ。
この面(おもて)を付けると、おもてが舞い方を教えてくれるそうです。解説者も言ってましたが、単に舞うために装着するマスクじゃない。「おもての力を頂いて舞う」
だから600年前の「おもて」をそのまま、キズからくすみ具合まで。本物に近づける必要があるのだ。そうです。
お面の文化が世界に通用するかどうかは疑問ですが、スタジオに集まったガイジンたちの大部分は、能を見たことがあるし、「おもて」の変化も感じたそうです。
秋田県の皆さんは、ネイガーがクールジャパンに登場して、能面と同列に扱われたことを誇りに思っていいですよ。同列はあまり偉いか、前座くらいにしとくか。
これもまた、伝統の力を借りた、現代の英雄ですからね。